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Windows VRヘッドセットからOculus独占コンテンツがプレイできるかどうか、「Revive」の開発者に聞いてみた


海外メディアRoad to VRは、Windows VRヘッドセットからOculus独占コンテンツがプレイできるかReviveの開発者にコメントを求めた。



「Revive」はWindows VRヘッドセットにも有効か?


VIVEではできる。ではWindows VRヘッドセットでは?


先日、Microsoftが2017年末に多数のWindows VRヘッドセットを低価格で投入することを報じた。そして、これらのVRヘッドセットはSteamに対応していることも報じた。


以上の報道が意味するのは、Windows VRヘッドセットが市場に投入されると、Steamには現在流通しているVIVEとOculus Riftコンテンツに加えて、Windows VRヘッドセット対応コンテンツも出回る、ということだ。


ところで、現在Oculus独占コンテンツをVIVEでプレイする手法はすでに確立されている。その手法とは、非公式ツール「Revive」を使うことだ。同ツールを使えば、VIVEからoculus独占コンテンツにアクセスでき、プレイが可能となる。もっとも、Oculus Touchの登場以降、VIVEとOculusの操作体系の互換性を確保するのが難しくなる傾向にあるのだが。


ここで、ひとつの疑問がわく。Reviveを使えば、Windows VRヘッドセットからもOculus独占コンテンツをプレイできるのだろうか


この疑問がいかに深刻なものであるかは、Oculus独占コンテンツに何があるか思いを巡らせば、わかるだろう。この疑問に答えることによって、Windows VRヘッドセットのユーザーが「Robo Recall」や「The Climb」、そして「Facebook Spaces」がプレイできるかどうかが決まるのだから。


Revive開発者の回答


以上の疑問に回答すべく同メディアは、Reviveの開発者Jules Blok氏にコメントを求めた。その結果、以下のようなコメントを得た。


Reviveは、(SteamにアクセスするAPIである)OpenVRドライバーを採用しているVRヘッドセットであれば、何であれ使うことができます。そして、Reviveがうまく動作するかどうかは、OpenVRをどの程度うまく実装しているかによって左右されます。


もしWindows VRヘッドセットがOpenVRドライバーを使っているならば、Reviveを使うことも簡単でしょう。


反対にWindows VRヘッドセットOpenVRを使っていないのであれば、Oculus SDKにアクセスすることが難しくなり、Reviveを介してOculus独占コンテンツをWindows VRヘッドセット対応コンテンツに変換することも難しくなります。


こうした場合には、Windows VRヘッドセットからOculus独占コンテンツをプレイするのは不可能ではないでしょうか、互換性を確保することは困難になります。


以上のコメントの要点をまとめると、以下のようになる。



  • ・Reviveは、VRコンテンツがSteamにアクセスする時に使うAPI「OpenVR」ドライバーをハックするツールである。

  • ・Reviveがうまく機能しているのは、Oculus RiftとVIVEがともにこのOpenVRを使っているから。

  • ・Windows VRヘッドセットがOpenVRを使っていれば、Reviveを使えるだろう。

  • ・Windows VRヘッドセットがOpenVRを使っていないならば、Reviveを使うのは難しいだろう。


ちなみに、同氏はWindows VRヘッドセットがOpenVRを使っていない場合、Reviveを同VRヘッドセットに対応させる新たな開発はあまりしたくない、とのこと。


開発リソースを節約することを考えた場合、Windows VRヘッドセットでもOpenVRを使われているのが自然である。しかし、Microsoftが同VRヘッドセットの独自性を追求しているならば、OpenVRを使っていないかも知れない。ともあれ、事の真相はまだ藪の中だ。


オープン・プラットフォームに前向きなOculus


そもそもReviveのような非公式なツールの需要があるのは、OculusとVIVEがそれぞれクローズドなプラットフォームを運営しているからである。


だが、少なくともOculus社は将来的には現在のクローズドなプラットフォームをオープンなものにする意図があるようだ。というのは、同社は将来的にはOculus対応VRヘッドセットを自社ではなく、サード・パーティ企業が開発することを容認することを考えているからだ。


そして、同社幹部は当然Reviveのことを知っているのだが、いつかはこの非公式ツール自体が不要になることを願っているのだ。そのことを裏付ける発言が、以下である。


われわれは当然Reviveの存在を承知しています。そのことに関して、(Oculus独占コンテンツである)「Lone Echo」の開発チームと話したことがあります。


(Lone Echoのマルチプレイ・モードである)「Echo Arena」は最高だ、そして、この最高のコンテンツを例えReviveユーザーでもあっても体験してほしいのです。


…われわれは、いつもOculusプラットフォームが最高のエコシステムとして機能するように努力しています。そして、もしVIVEユーザーがEcho Arenaをプレイできるようになったとしたら、むしろどんどんプレイすればよいのです。


以上の発言はVIVEだけではなく、これからリリースされるWindows VRヘッドセットにも当てはまると考えて間違いないだろう。それゆえ、ハイエンド型VRヘッドセットをめぐる市場の分断は、長期的には統一される方向に動くのではなかろうか。


Windows VRヘッドセットからOculus独占コンテンツがプレイできるかReviveの開発者にコメントを求めたRoad to VRの記事

https://www.roadtovr.com/windows-mixed-reality-headset-vr-play-oculus-rift-exclusive-games-revive/


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