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セール効果か?Steamユーザの中でOculus Riftのシェアが拡大


SteamVR


VRヘッドセットを製造するメーカー各社は、自社のデバイスにVRコンテンツを配信するためのストアを展開している。HTCならばViveport、OculusにはOculus Store、ソニーならばPS Storeがその役割を果たしている。


そうした自社デバイスのみを対象とするストアと異なり、Oculus RiftやHTC Viveといった複数のVRデバイスに対応するゲームを配信しているのがSteamだ。


海外メディアRoad To VRは、Steamユーザの利用するVRデバイスの中でOculus Riftのシェアが伸びていることを伝えた。


Oculus Riftのセール


399ドルで販売されるRift

Riftを大きく値引きするOculus


VRヘッドセットのメーカーは、自社デバイスの販売台数を明かしたがらない。


2月の末にはPSVRの販売台数が世界累計で91万5千台(ソニーによる推計)と発表されたことがあるが、Oculus RiftやHTC ViveといったVRヘッドセットの販売台数はIDC JapanSuperDataのような調査会社による情報を参考にするほかない。


Oculus Riftの低迷


比較的新しい、今年5月にSuperDataから発表されたデータによれば、2017年の第1四半期に最も売れたVRヘッドセットはサムスンのGear VRだという。


その台数は78万2千台で、Oculus Rift(6万4千台)の12倍を超える。


Gear VRとは価格帯や機能が違いすぎるので販売台数を直接比較しても意味がないが、ライバルとなるHTC Vive(9万5千台)と比較してもOculus Riftの販売台数は少ない。


調査対象となったVRヘッドセット5種(台数順にGear VR、PSVR、Daydream View、Vive、Rift)の中で最も売れていない。


Oculusの戦略


ただし、上記の調査は2017年の第1四半期を対象としていたことを考慮しなければならないだろう。Oculusが値下げを行ったのは3月であり、調査時期にはRiftの価格がHTC Viveと同等だった。


この後OculusはRiftや関連デバイスの価格を引き下げており、価格の面でViveよりも有利なデバイスとなっている。


さらに、先月からはSummer of Riftキャンペーンの一部としてOculus Rift本体とTouchコントローラーのセットを5万円で提供している。


この価格は期間限定だが、セール終了後もセット価格500ドル(セール前は600ドル)に基本価格を引き下げると発表があった。3月に続き、2度めの価格改定だ。


セールの効果?


SteamにおけるVRヘッドセットのシェア

SteamにおけるVRヘッドセットのシェア


これまでの姿勢を考えれば、Oculusから公式に「Riftのセールで何台のRiftが販売された」と発表されることはないだろう。しかし、セールによってOculus Riftの販売台数が増えているのではないかと感じさせる報告もある。


アダルトVRコンテンツの売上


Oculusがこの夏のセールを開始してから、アダルトVRコンテンツの売上が増加しているという。


ポルノ専用ヘッドセットVRotica開発チームへのインタビュー記事は、当メディアでも多くの読者に読まれている。VRに限らず、全ての媒体にとって無視できないだけの需要があるジャンルがアダルト・ポルノコンテンツだ。


発表時から注目を集めたアダルトVRゲーム『VRカノジョ』の販売数は、Oculus Riftのセールが始まってから大きく増えたという。


VR空間でキャラクターに自由なポーズやモーションを取らせることのできる『Waifu Sex Simulator』のダウンロード数も増加したようだ。


VRデバイスの価格を理由にアダルトVRコンテンツを諦めていた消費者がOculus Riftを購入し、購入・ダウンロードに踏み切ったものとみられる。


Steamにおけるシェアの拡大


Steamは毎月、Steamユーザが利用するPCのOSの種類やCPU、GPUのメーカーといった情報を集めて統計を発表している。


今月発表された7月の調査結果では、VRヘッドセットの分野でOculus Riftの使用者が増加しており、シェアは過去最大の35.67%となった。


それでもHTC Viveが60%と過半数を占めるのだが、これはVive用コンテンツのほとんどがSteamVRで配信されていることも関係しているだろう。Viveport限定のコンテンツはほとんどない。


一方でOculus Riftのユーザは、Oculus Home専用のコンテンツを利用するためにOculus HomeとSteamの両方を利用していることが多い。


これまでにもOculus Riftのシェアは上下しつつ拡大する傾向にあったが、今月の増加はセールの効果が大きそうだ。


 


セールによってどの程度のOculus Riftが販売されているのかは不明だが、SteamではRiftを使用するユーザが増えているようだ。


調査対象となるのがSteamを利用するユーザのみなので確かなものではないが、セールによって売上が増えていることを示す例かもしれない。


 


参照元サイト名:Steam

URL:http://store.steampowered.com/hwsurvey


参照元サイト名:Road To VR

URL:https://www.roadtovr.com/modest-gains-bring-rifts-share-headsets-steam-new-high-amid-sale/


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