starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

金融業界が業務、サービスにVRを活用する3つの理由




VRはゲームなどのエンタメ分野だけでなく、業務効率化支援サービスなどにも活用され始めている


ところでVRを業務に活用することのメリットは、「データを可視化する」ということに留まるものではない


たとえばVR空間内でのバーチャルオフィスを通じて業務をおこなうことで、より効率の良いコミュニケーションシステムを構築することが可能となる。


こと金融業界において、コミュニケーションシステムを改善することは大変重要なトピックとなる。なぜならば、日夜莫大な資金が行き交う世界では、ちょっとした伝達ミスがそのまま数億の損失を生み出すことに繋がりかねないからだ。


上記の点も含め、データビジュアライゼーションを手掛けているVirtualisticsの共同創設者の1人であるMicheal Amori氏は金融業界がVRを活用したがる3つの理由を指摘している。


金融業者がVRに注目する3つの理由


ビジュアライジングによる効率化


1つめは、データのビジュアライジングについて。


あらゆるケースについて言えることだが、データは適切な方法で使用された時にはじめて金を生む。


当然ながら同業他社に比較して情報を処理、分析する能力に長けている企業は、金融における意思決定を下す際にそれだけで著しいアドバンテージを得ていることになる。


VR空間内におけるデータのビジュアライジングは市場に対する価値ある洞察を可能とし、将来におけるトレンドを予測しやすくする


要するに、ビジュアライジングを通じたデータ処理の効率化だ。要点把握にグラフや図が必要となるのと同じことである。


巨大かつ複雑なデータセットを扱う際には、VR空間ではキートレンドやパターンをより適切に把握することが出来るかもしれない。


バーチャルオフィスの効用への注目


2つめはバーチャルオフィスの活用が生む効用について。


バーチャルオフィスにおいては、金融トレーダーは同じ場所でお互いにインタラクションを持つことができるようになり、それによってコミュニケーションのスピードとクオリティを改善することができる。


さらに言えば同僚との共同作業がずっとやりやすくなる。というのも、リモートな環境にいる同僚が「何を見て」話をしているのかさえ正確に把握することが可能となるからだ。この特性は作業時間の短縮に一役買うだろう。


ところで効率的なコミュニケーションがあらゆる組織にとって重要となることはもちろんだが、バーチャルオフィスは諸個人が持つ生産力も上昇させる。360°のVR空間が展開するバーチャルオフィスは、あらゆる仕事場を即座に生産性をアップするために最適化された場所へと変化させるのだ。


フィンテック市場の隆盛


3つめはフィンテック市場の隆盛に追随する形で注目度が高まったことだ。


既に消費者の中には、伝統的な銀行システムに見切りをつけ、投資アドバイスについてのオルタナティブな情報ソースを探し求めている人々がいる。


そして(たとえばFidelity Labsのような)幾つかの企業は既に、オルタナティブな情報ソースとなりうる新しい存在、つまりフィンテックの増加に注目し、また顧客のポートフォリオを視覚化するための、VRを活用した簡単な手段を提供しているのだ。


金融産業は複雑な業界なので、VRを通じて複雑な情報を視覚化することが可能であれば、数え切れない程のアドバンテージが顧客にもたらされることになる。


金融とテクノロジーの結びつきの良さは明白だ。近年のフィンテック市場の成功と成長によって、いくつもの金融業者が業界の最先端を走るためにテクノロジー、特にVRに注目するようになっているのだ。


高まるフィンテックへの注目度


Amori氏が今回指摘したポイントは金融業者の「業務」、そして彼らが提供する「サービス」双方にとってVRが不可欠な存在となりつつあることを示している


中でも特にフィンテックサービスについての指摘は重要だ。実際、既にVR空間を活用したクレジットカードの決済サービスは数多く登場している。http://vrinside.jp/news/vr-ar-fintech/


海外で言えばアリババ社の開発した「VR Pay」は、VR空間内でユーザーが「頷くだけで決済可能」というシンプルな決済システムを導入している。同社のVRショッピングサービスと組み合わさることで、顧客の商品購入が非常にスムーズな流れのものとなることは間違いない。


また日本国内でも、みずほファイナンシャルグループとコラボした富士通が、VRプラットフォーム「zSpace」を通じて提供する金融サービスのデモ動画が公開されている。


といってもこちらはまだ実証実験の段階で、一般的なサービスとしてローンチされるのはまだ先の話になりそうだが、既に日本国内でも「VR×フィンテック」への注目が集まり始めていることを示す一例だろう。


「金融×VR」は、今後の展開が見逃せない分野の一つとなっていることは間違いない。


参照URL:


UPLOAD

https://uploadvr.com/finance-industry-vr-reasons/


Copyright ©2017 VR Inside All Rights Reserved.

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.