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H2LとNTT、NTTの機能素材hitoeを用いた触感型インタフェースを新たに開発

  • 2018年01月10日 08:17:00

H2LとNTTは、新たな触覚体験を提供することを目指し、H2Lが保有する手指モーションキャプチャ技術・電気的筋肉刺激(EMS)コントロール技術と、NTTが保有するhitoe評価技術を活用して、VRやARに自然な触覚共有体験を与える触感型インターフェースを開発した。


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図1.触感型インターフェース(『UnlimitedHand』)


H2Lは、モーションセンサと筋変位センサアレイを内蔵した端末を腕に巻きつけることにより手の動きを捉えてVRゲームに入力する手指モーションキャプチャ技術、端末から腕に印加される機能的電気刺激により手の筋肉を収縮させてユーザに擬似的な触感を与える電気刺激(EMS)コントロール技術を応用し、ゲームなどの仮想世界の擬似的な触感を自らの手で体感することができるデバイス(『UnlimitedHand』など)をゲーム開発者ツールとして製造販売する。


現行の『UnlimitedHand』では、一般的なEMS製品で使用されているハイドロゲル(ゲル)電極を皮膚接触電気抵抗の低減のために使用しており 、肌への粘着質な接触による不快感、乾燥による硬化や皮膚接触電気抵抗の増大による交換等の手間、洗浄できないことによる不衛生などの理由により、すべてのユーザから満足感を得ることが難しかった。


具体的な取組み

今回NTTは、東レと共同開発した機能素材hitoeをゲル電極の代替として『UnlimitedHand』へ導入するにあたり電気的評価の支援を担う。実質的にはH2Lが『UnlimitedHand』へのhitoeの実装を実現したことにより、従来のゲル電極の課題を解消し、爽快な装着感が得られること、乾燥による劣化を気にすることなく長期使用が可能になること、100回以上の洗濯耐性を有することによる衛生面の向上が得られることなど、ユーザへ高い満足感を提供することができることとなった。


さらに、各人の肌の状態によりじゅうぶんな疑似触感が得られないゲル電極の動作条件においても使用可能となり、触感呈示の性能を飛躍的に向上することに成功。これらの性能向上により、これまではゲーム開発者など専門的な知識を有する限定的なユーザにのみ利用されてきたが、より一般的なユーザへ利用していただけるハードウェアとしての主要課題のひとつを克服したことになる。


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図2.機能素材hitoe®を実装したUnlimitedHandの腕接触面


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図3.ゲル電極、機能性素材hitoeを用いて手指が動いた割合


今後の展開

今後、H2Lは個人向けのゲーム開発者ツールとしての展開から、VRテーマパークなどのアミューズメント施設運営企業とのタイアップによるエンターテイメント企業向け展開を加速していく。2018 年1 月9 日より米国ラスベガスにて開催中のコンシューマ・エレクトロニクス・ショー2018(CES2018)Sands Expo Level 1, Hall G #53359にて機能素材hitoeを実装した『UnlimitedHand』によるVRテーマパークを想定したアプリケーションを動態展示。製品化および販売については、動態展示をもとに今後検討を進めていく予定だ。


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図4.機能素材hitoeを実装したUnlimitedHandによるVRアプリケーションイメージ


■H2L

http://h2l.jp


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