スピード違反の車両を自動で撮影する「オービス」は、これまで幹線道路に大掛かりな装置で取り付けられていました。しかし、2017年12月から全国各地で導入されている新型オービスは小型かつ移動可能。全国各地で取り締まりの目撃情報が激増しています。新型オービス取締りの注意点を見ていきましょう。

目撃情報が増えている新型オービス

新型オービスの導入が各都道府県警でスタートしたのは、2017年4月からのことです。それに先立ち、2014年末に行われた埼玉県内での実証実験、2016年4月からの埼玉県・岐阜県での試験運用を経ての採用でした。

本格的に導入が始まった新型オービスは、大きく分けて「可搬式」「半可搬式」「固定式」の3種類あります。固定式は文字通りひとつの場所にオービスを固定して使う方法で、半可搬式は重量のある固定装置に取り付け自動で取り締まるもの。可搬式は、取り締まりを行うたび警察官がそこへ持ち運ぶタイプです。

このうち、目撃情報が増えているのが可搬式。新型オービスはどのようにスピード違反の取り締まりが行われているかを見ていきます。

新型オービスの速度測定ポイント

半可搬式は今のところ導入例は少ないですが、東京航空計器の「LSM-300HK」というレーザー式のオービスを岐阜県警などが導入しています。LSM-300HKは、センサーやカメラ・ストロボが入ったメインユニットを、50kg以上ある固定装置の上に取り付け運用します。

固定装置のなかには、撮影したスピード違反車両の撮影データの記録装置とバッテリーを内蔵していて、警察官が立ち会うことなく無人で運用されます。設置ポイントの70m手前から車両検知を開始。30~25m手前でスピードを測定し、スピード違反の場合20m手前で撮影します。

LSM-300HKでのスピード違反取り締まりでは、設置した場所の手前に「速度違反自動取締中」といった仮設の予告看板が置かれ、30km/h以上の赤キップ対象になるスピード違反のみを取り締まっているようです。この点は従来オービスと変わりありません。

可搬式の新型オービスは予告看板がない

一方、可搬式の新型オービスについては、東京航空計器「LSM-300」とセンシス・ガッツォ「MSSS」の2機種があり、LSM-300はレーザー式、MSSSは電波を使うレーダー式です。多くの都道府県警はLSM-300を導入していますが、MSSSも埼玉県警・岐阜県警・北海道警が購入しています。

いずれも、重量がセットで20kg程度と持ち運び可能な作りになっていて、警察官が取り締まりポイントに持ち運び、立ち会いのもと行われます。LSM-300の場合、速度測定や撮影はLSM-300HKと同様。MSSSの場合、手前150mから連続して速度計測を行い、スピード違反がわかった場合に撮影します。

可搬式の新型オービスで注意すべきポイントは、半可搬式や固定式と違い取り締まりの予告看板がないことと、青キップになるスピード違反も取り締まり対象になっていること。いち早く導入した愛知県警の場合、2017年4月の運用開始から1か月は予告看板を出したものの、5月以降は看板なしで取り締まりを行っています。(写真/オービスガイド)

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「新型オービス取り締まりの速度測定ポイントは?