2019年5月8日、滋賀県大津市の交差点での自動車事故のあおりを受け、歩道で信号待ちをしていた幼稚園児が死亡するという痛ましい事件がありました。実は、この種の交通事故は毎年少ないながらも発生しているようです。交通死亡事故の統計から、そうした事情を見ていくことにします。

交通事故による死者は年々減少傾向

痛ましい交通事故が起きると、テレビ・新聞などで大々的に報道されるため、交通死亡事故が増えていると考える人も多いでしょう。しかし、実は逆で日本国内で交通死亡事故事故は年々減少傾向にあります。

警察庁が発表する交通死亡事故に関する統計を見ると、日本で一番交通事故による死者が多かったのは1970年の1万6765人。1995年の1万684人以降は2000年を除き、毎年着実に減り続けています。そして、2018年の死者数は3532人と統計が残る1948年以降最低でした。

この傾向は、死亡に至らなかった傷害事故でも同様で、負傷者は2004年の118万3617人以降、年々減り続け、2018年は52万5846人となっています。この負傷者数は、過去50年間では最低です。

信号待ちの歩行者に突っ込む死亡事故

津市で起きた死傷事故は、交差点の信号待ちをしていた人に、交差点内で右直事故を起こした自動車が突っ込んだ、という不幸なケースでした。このような事故はどの程度起きているのでしょうか。

警察庁の交通死亡事故資料には、事故の発生場所のデータもあり「人対車両」「交差点内」「信号機有」「横断歩道付近」と言うケースが2018年に35件発生していました。全体に占める割合は1%程度と少ないものの、信号待ちの歩行者が被害を受ける死亡事故も毎年起きているということです。

また、大津市の事故は自動車側に死者が出なかったので該当しませんが、自動車同士が交差点で衝突した死亡事故でどのケースが多いかを見ると、右直事故は出会い頭の371件に続いて多い162件となっています。右折時は左折時以上に注意した運転が必要といえるでしょう。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「交通死亡事故統計から見た大津市の園児死傷事故