警察の警備部所属の執行部隊である「機動隊」は、各都道府県警察本部に1隊が編成されています。もっとも多いのが警視庁の10個隊、その次が大阪府警と千葉県警の3個隊、神奈川県警と福岡県警は2個隊です。治安と災害で活躍する特殊専門部隊である機動隊について詳しく見ていきましょう。

機動隊は最多の警察官が配属される

機動隊は警察組織の中でも最多の警察官が配属されていて、警視庁での在籍数は約3,000人。これは三重県警全警察官に相当する人数です。つまり、それだけ機動隊の任務は警備活動の中でも最重要だということです。

そんな機動隊の任務は、大きく2つに分けられます。1つは治安警備であり、もう1つは災害警備です。治安警備とはテロ対策やデモへの対処、暴徒の鎮圧といったものから、イベントなどの雑踏警備も含まれます。災害警備は、大規模な自然災害や事故・遭難の救助活動などのことです。

この各任務のために結成されている専門集団が「機能別部隊」で、テロ対策の「SAT」「銃器対策部隊」「NBC対策部隊」「爆発物処理部隊」、右翼の街宣車や新左翼のサウンドデモに対応する「騒音取締部隊」です。

このほか、デモ隊に先行して街頭警備を行う「機動隊自動二輪部隊」、覆面パトカー部隊の「遊撃捜査部隊」、街頭警らによる警戒や警備、交通取り締まりも行う「遊撃警ら部隊」があります。

機動隊は力自慢だけの組織ではない

自然災害に対しては、都道府県の枠を超えて即応する「広域援助隊」、消防のレスキュー隊に似た活動を行う「機動救助隊」、そして遭難救援のための「水難救助部隊」「山岳救助部隊」などが存在。水難救助部隊と山岳救助部隊は地域部にもあり、機動隊が出動の際には混成部隊が編成されます。

このように、警察組織の中でもコワモテで武闘派というイメージの強い機動隊でが、決して力自慢だけの組織ではありません。治安警備に含まれる雑踏警備は、大規模なイベントなどの際、群集事故の防止のために人員整理を行ったり、混雑解消のための速やかな移動誘導を目的とします。

例えば、サッカーファンに埋め尽くされる東京・渋谷のスクランブル交差点の警備に当たったのは警視庁の第九機動隊。そして、指揮官車の上でマイクを握り、ユーモアを交えた巧みな話術で誘導したのが機動隊広報係の隊員でした。

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「コワモテだけの組織ではない警察の機動隊の実態