現在、刑事ドラマなどでも話題の科学捜査研究所、通称「科捜研」。日々、各専門分野のプロたちが難事件の手口を割り出すために研究しています。科捜研の研究員の多くは警察官ではなく技術職員という立場なので、捜査権も逮捕権も持っていません。そんな科捜研の研究員の階級はどなっているのでしょう?

科捜研の所長は警察官の階級の警視

警視庁科学捜査研究所は、刑事部に所属。所在地は東京・霞ヶ関の警察総合庁舎内で、ここで日々研究が行われているわけです。科捜研は「法医・化学・物理・文書・心理学」という5つの部門に分けられますが、警視庁の組織では第一法医科、第二法医科、物理科、文書鑑定科、第一化学科、第二化学科となっています。

各専門分野の研究員は他の警察官と同じように試験で昇級するシステム。研究員技師からスタートして、科学捜査研究所所長(管理官)を目指します。

科捜研の階級としては、研究員技師が巡査&巡査長クラス、研究員主任が巡査部長クラス、専門科長が警部補クラス、専門官が警部クラス。所長は警察官の階級でいうところの警視にあたり、警視が就任するのが一般的と言われています。

科捜研を指導する科学警察研究所

よく混同される科学警察研究所(科警研)は、国家試験をパスしたいわゆるキャリア組が所属する警察庁管轄の科学捜査研究所です。科学捜査技術を各県警の科捜研に指導するのが役割となっています。

科捜研の5つの分野の中で「法医」は、犯罪現場に残された血液・唾液・精液・毛髪などの血液型やDNA型検査などが担当です。「化学」は、覚せい剤や大麻などの薬物や有毒ガスの鑑定がメイン。また、微量な繊維や油類などの分析も行います。

「物理」は画像や音声検査、発砲事件で使われた銃器類の鑑定が主。「文書」は筆跡鑑定や不明文字の鑑定・判読。さらには、偽造パスポートや紙幣などの鑑定も担当しています。「心理学」は、ポリグラフ(ウソ発見器)検査による犯人像の推定、いわゆるプロファイリングを行っています。事故に関する記憶の検査も行います。

【関連リンク】
白バイ隊員がそっと教えるスピード違反の交渉術
覆面パトカーの見分け方は追い抜くクルマの車内
駐禁をとられても警察に出頭する必要はない
駐車禁止を警察が取り締まれない「植え込み」
交通違反キップをサイン拒否したらどうなる?

情報提供元:ラジオライフ
記事名:「科捜研の研究員にも警察官と同じ階級が存在する