レース無線の舞台となるサーキットは、受信環境が特殊です。同じ場所で無線が一斉に運用される過密状態。さらに多数のレーシングカーが眼前を走り回るので、大きなエキゾーストノート(排気音)が常に聞こえてきます。サーキットの受信環境は極めて悪い状態なのです。

ハンディ受信機を各種の測定で比較

この状態をクリアできるハンディ受信機を、各種の測定で比較してみます。エントリーしたのは、入門機として人気の高いアイコム「IC-R6」、アルインコ「DJ-X81」、八重洲無線「VR-160」です。

MoSRAの割当周波数は12.5kHzステップ。これがサーキット内で一斉に使われるので、周波数の選択性能が劣る受信機でサーチすると、隣接周波数のカブリによって生じたノイズで、サーチがストップ。使い物になりません。

そこで、隣接チャンネルに電波が出ている時の表示周波数への影響を調べてみました。カブリを数値化するため、受信機に受信波と妨害波を同時に入れて、その影響を測定します。妨害波の数値が0に近づくほど、良い結果です。

DJ-X81とVR-160はほぼ同等で、IC-R6は2機種よりも8~10dBmも上回る耐性を持つことが分かりました。隣接チャンネルの電波から、最も影響を受けにくいのはIC-R6です。

受信機のイヤホン出力をチェック

人前で受信する際はイヤホンを使って、受信音を外部に漏らさないのがマナー。同時に、受信音を確実に聞き取れるというメリットがあります。しかし、爆音が鳴り響くサーキットでは、耳全体をカバーするヘッドホンが有効です。

それはピットクルーたちが使っていることからも分かります。しかし、防音性の高いヘッドホンを使っても、受信機の外部音声出力が弱くては意味がありません。そこで、外部音声出力の強度を測定してみました。

音量は、6dB下がると半分になるといわれます。VR-160は他機よりも4.5dB程度下がっているので、ほぼ半分の音量しか出力されていないことになります。実際に3機種の音量ボリュームを最大にして、イヤホンで聞いてみました。

すると、IC-R6とDJ-X81はうるさいくらいの大音量でしたが、VR-160は普通に聞ける程度でした。音の質は音量だけでは評価できませんが、外部出力に余裕がある方が有利なことに違いはありません。(文/小林照彦)

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情報提供元:ラジオライフ
記事名:「レース無線のベストな受信機を徹底比較してみた