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富士通、理化学研究所様の国内最大規模のAI研究専用システム「ディープラーニング解析システム」を構築


TOKYO, Mar 6, 2017 - (JCN Newswire) - 当社は、このたび、国立研究開発法人理化学研究所(所在地:埼玉県和光市、理事長:松本紘、以下 理化学研究所)様より、人工知能研究専用のスーパーコンピュータとしては稼働時点において国内最大規模となる「ディープラーニング解析システム」を受注しました。本システムは、2017年4月に稼働する予定です。

本システムは、理化学研究所 革新知能統合研究センター(所在地:東京都中央区、センター長:杉山将)様の人工知能技術の研究開発を加速させるプラットフォームです。

総理論演算性能は、人工知能研究専用スーパーコンピュータシステムとしては国内最大規模となる4ペタフロップス(以下、PFLOPS)(注1)を達成します。NVIDIA社の「NVIDIA(R) DGX-1(TM)」24台、および当社の「FUJITSU Server PRIMERGY(プライマジー) RX2530 M2」(以下、「PRIMERGY RX2530 M2」)32台による2種類の計算サーバと、高信頼・高性能のストレージシステムなどから構成されています。

当社は、当社と株式会社富士通研究所(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長:佐々木繁、以下 富士通研究所)がこれまで培ってきた豊富なHPC開発や人工知能研究の知見を活かし、国内最先端の人工知能研究システムの構築・運用、および本システムを活用した研究開発を支援し、人工知能が様々な社会課題の解決に役立てられる未来社会の実現に貢献してまいります。

「ディープラーニング解析システム」について

本システムは、革新知能統合研究センター様の革新的な人工知能の基盤技術の研究開発と、再生医療やものづくり支援などの技術開発、高齢化ヘルスケア・インフラ老朽化管理・自然災害対応などの将来までにわたる社会課題解決のため、社会実装に向けた技術開発を加速するものです。基礎研究から社会実装まで一貫した研究開発を推進する革新知能統合研究センター様は、様々な大学・研究機関、臨床医療機関・産業界などの研究者との共同研究を推進されており、本システムは国内の人工知能研究者を支援し、世界をリードする革新的人工知能研究の実現に向け、日本の人工知能研究を飛躍的に発展させるための中核的なシステムとなります。

「ディープラーニング解析システム」の概要

本システムは、最新のCPUおよびGPUを用いたディープラーニングに特化した2種類の計算サーバとストレージシステムから構成され、最先端のセキュリティと堅牢なファシリティを備えた当社の横浜データセンターに設置されます。今回、当社は、「DGX-1」向けには、NVIDIA社のパブリッククラウドで提供される「DGX-1」のディープラーニング用の標準ソフトウェア環境に加えて、オンサイトのセキュアーなネットワーク内で活用できるカスタマイズソフトウェア環境を構築しました。簡易で柔軟な利用ができる運用管理機能(計算実行環境の作成・再現)と、個人情報・知財情報などの重要性の高いデータの利用にも対応するセキュリティ・信頼性を実現します。

「ディープラーニング解析システム」構成

1.計算サーバ
最新のNVIDIA(R) Tesla(R) P100アクセラレーターを8基搭載したNVIDIA社「DGX-1」24台と当社「PRIMERGY RX2530 M2」32台により、4PFLOPSを超える総理論演算性能(半精度浮動小数点演算時)を実現します。
なお、今回のシステム構築にあたり、富士通研究所にて「DGX-1」の先行導入、評価を行いました。

2.ストレージシステム
ファイルシステムは、PCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY RX2540 M2」6台、 ストレージシステム「FUJITSU Storage ETERNUS(エターナス) DX200 S3」8台、「FUJITSU Storage ETERNUS DX100 S3」1台で構成され、高性能スケーラブルファイルシステムソフトウェア「FUJITSU Software FEFS(エフイーエフエス)」により、ディープラーニング解析に求められるIO処理を実現します。

エンドースメント

NVIDIA のヴァイスプレジデント 兼 ゼネラルマネージャーであるジム・マクヒュー (Jim McHugh) は、次のように述べています。

「世界初のオールインワンAIスーパーコンピュータであるNVIDIA DGX-1は、AI研究者の要求に対応できる高い計算能力を備えています。このDGX-1を24台接続した革新知能統合研究センターのシステムは、現在NVIDIAのお客様が運用するDGX-1ベースのAIスパコンとしては世界最大となります。画期的な性能で国内のディープラーニングの研究を飛躍的に促進させ、医療、ものづくり、公共の安全などの分野で困難だった課題を解決するプラットフォームとなるでしょう。」

本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/03/6.html

注釈
注1 ペタフロップス:Peta Floating-point Operations Per Second。Petaは1,000兆(10の15乗)のことで、毎秒1,000兆回の浮動小数点演算ができることを表す。

概要:富士通株式会社

詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。




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