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お仕置か、ご褒美か。猫に「ダメ・やめて」を伝える効果的な方法とは



猫好きの皆さん、ちょっと考えてみてください。



犬を訓練する人のことを「ドッグ・トレーナー」と言いますが、「キャット・トレーナー」という言葉は聞いたことがありますか?



私の知る限り、「キャット・トレーナー」という言葉も職業も聞いたことがありません。猫について同じような仕事をする人たちは、「猫の行動専門家」と呼ばれているのを知っているぐらい。



犬の場合は、トレーニングをすることで、犬の心を安定させたり、犬と飼い主の関係を良好にできることがありますが、猫の場合はほぼ無理。猫の辞書に「しつけ」や「トレーニング」という言葉はないようです。



猫がして欲しく無いことをしたとき。あなたはそれをどうやって猫に伝えていますか?



お仕置か、ご褒美か。猫に「ダメ・やめて」を伝える効果的な方法はあるのでしょうか?



 

■「オペラント条件付け」とは




ペットをしつける時に有効とされる方法の1つに「オペラント条件付け」というやり方があります。

「オペラント条件付け」とは、ある行動をしたあとで報酬や罰を与えることで、その行動を自発的に行う頻度が増えたり、減ったりすること。行動を修正する法則です。



この「オペラント条件付け」は、猫以外でも人間はもちろん、ニワトリやリス、イルカやシャチといった動物にまで応用できるとか。



心理学者のB・F・スキャナーは、「強化理論」という理論が猫には有効なのではないか、と説明しています。



この「強化理論」とは、「オペラント条件付け」をする際、動物が嫌がることではなく好む行動を問題行動の後に習慣化することで、行動の確率を高める、という方法です。



ざっくりと説明すると、猫には「ダメ・やめて」を伝えたい時、「お仕置」をするよりも「ご褒美」を与える方が効果があるということ。



そもそも、飼い主さんが「ダメ・やめて」と思う行動は、猫にとっては「どうして?」と思うことがほとんどです。まさに「悪気はない。そもそもどうして怒っているのかわからない」というのが猫の本音。



そんな猫にお仕置きをすることは、猫から見たら「飼い主さんの理不尽な意地悪」にしか思えません。お互いの関係が悪化する可能性がありますから、猫にお仕置きをすることはやめた方が良いでしょう。



 

■猫に「ダメ・やめて」を伝えるなら






猫に「ダメ・やめて」を伝えるなら、お仕置よりもご褒美がマスト。でもこの方法を成功させるにはちょっとしたコツがあります。



まず、普段の生活の中で「ご飯食べ放題」という状態をやめましょう。猫のフードを常にお皿に盛っておく、猫にねだられるたびについついおやつをあげてしまう、これは、いざ、猫に「ダメ・やめて」を伝えるときの弊害になります。



猫のご飯は、決まった時間に決まった量だけ。そしてある一定の時間が過ぎたらさっさと片付けてしまいましょう。



猫は習慣の動物ですから、むしろ決まった時間にご飯が食べられるのは嬉しいはず。そして普段はおやつを食べられない生活を送っていれば、このご褒美作戦は成功間違いなしでしょう。



 

■クリッカートレーニング




猫を叱るときは短く「ダメ!」と伝えましょう、と猫の本ではよくそう書かれていますが、それをもっとシンプルにしたものがクリッカートレーニングです。



クリッカーと呼ばれる「カチッ」と音がするものを用意しましょう。おやつをあげるたびに「カチッ」と鳴らして猫に「おやつ+音」を記憶させます。



そのクリッカートレーニングをしばらく続けて、猫のライフスタイルの中に組み込み、習慣にします。



そうすれば、猫が望ましくない行動をしたときに、「カチッ」と鳴らすと猫は「おやつがもらえる!」と行動をやめ、どこにいてもすっ飛んで来るでしょう。



猫がしてほしくないことをしているのを見つけたら、少し離れた場所からこのクリッカーで合図を送ってみてください。



イタズラを中断して、猫はまっすぐ音がする方へ飛んできてくれるはずです。



 

■最後に




猫へのしつけ。猫が犬のように従順な性格だったら、しつけもとても楽にできると思いますが、もしかしたら、そんな猫は「魅力がない」と感じる人もいるかも。



猫はツンデレ。でもそこがいい!というM気質の飼い主さんは決して少なくありません。猫は自由気まま。大切なのは猫にお仕置か、ご褒美かを考えさせるより、猫にして欲しく無いことはしないように、飼い主さんの方で先に工夫しておくことでしょうね。
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