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犬の安楽死について。判断基準・手順・準備・費用について解説。


犬の安楽死を選ぶ可能性がある場合

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安楽死とは、飼い主・獣医の判断によりペットの命を断つことです。
安楽死は正当な理由がある場合にのみ認められています。

正当な理由とは、長引く病気・耐え難い苦痛からペットを楽にしてあげたい、という願いです。

がんなどの治療が難しい病、改善の見込みがない場合、治療が痛みと苦痛を引き起こす場合などがそれに当たるでしょう。

保健所での殺処分は安楽死ではありません

ひとり暮らしの飼い主が亡くなったとき、残されたペットの犬や猫はしかるべき里親が決まっていなけげば保健所に収容されます。

最近は保健所での殺処分には批判も多く、健康で人慣れした犬や猫であれば保健所も一般市民への譲渡や動物愛護活動をしている団体を通しての里親募集を試みます。

けれども病気や噛み癖のある犬や、里親希望者の少ないシニア犬は保健所から動物愛護センターへ移送され殺処分されてしまう現実はまだあります。この際の処分方法は、犬を収容しているケージの壁が動いて、犬を殺処分専用のケース(通称;ドリームボックス)に追い込み、密閉して二酸化炭素のガスを噴出して窒息死させるものです。

ガスの出る時間は5〜10分と短いのですが、ガスを吸って意識を失うまでの時間は苦しくて当然で、全ての犬が悲鳴を上げもがき苦しみながら息絶えるため、とても安楽死とは言えません。
狭いドーリームボックスに追い込まれ、他の犬とぎゅう詰めにされる恐怖もあり、犬を心身ともにこれほど苦しめることはないのです。

迷子になって保健所に収容された犬も飼い主が見つからなければ同じように扱われますので、決して後悔しないよう愛犬の脱走や迷子を防ぐことや、もし愛犬が行方不明になっても捜索しやすいよう、迷子札を身につけさせたりマイクロチップを挿入するという対策をしておきましょう。

飼えなくなった犬や、不幸にして他人を噛んでしまった犬を、安易に保健所に持込み、安楽死させてもらえると考えている飼い主も未だいるのですが、保健所では安楽死させてもらえないことを忘れないようにしたいですね。

もし愛犬を飼えない事情ができたときは、飼ってくれる里親を探したり動物愛護団体への相談、そして最終手段として犬の年齢や健康状態を考慮し、かかりつけの獣医師に相談して安楽死を選ぶことも飼い主としての責任です。

最近では飼い主からの持ち込みを拒否している保健所も増えています。

どうしても飼えないのであれば、獣医さんにお願いして最後は自分の腕の中で消えて行く愛犬の命を受け止めてあげてくださいという指導を行う保健所が増えています。

犬の安楽死の是非。安楽死の判断基準とは?

獣医師の中には動物病院での安楽死も、「安楽であるかどうかわからない」という理由で反対意見を持つ人もいます。
当然のことですが、同じ方法での安楽死を体験した人の話を聴くことはできませんから、苦しかったかどうかなど誰にもわからないのです。

現在、動物病院で行うことができる安楽死とは、病気のための苦痛と比べて、あるいは保健所での殺処分の苦痛と比べて、苦しみが少ないというものなのです。

けれども、人間の場合は安楽死が禁じられている日本の法律は、犬は「物」であるとされていて、その命も含めて飼い主の持ち物なので、虐待でない限りどう扱うかは飼い主の意思が尊重されます。

安楽死を正当とするかどうか、それは個人の良心に任されています。

私達には「命の選択」をする権利はなく、それは法律によっても定められています。
ですがこの安楽死が命の選択になるのかどうか、そしてそれが犬の場合も当てはまるのかどうか、それは飼い主の判断に任されているのです。

まれに「獣医さんの声を聞いて安楽死を選んだが、後悔している。」という声も聞きます。

ですが、自分の飼い犬に安楽死をさせるかどうかの最終判断は主に飼い主がするべきです。
周りの人がどう言おうと、関係なく最終的な判断はあなたが下すべきであり、そしてその結果を責任をもって受け止めるのもあなたの仕事なのです。

そのため、安楽死するかどうかは真剣に考えるべき問題であると言えます。

犬の安楽死の例

一例として、アメリカの一部・オランダなど安楽死を合法化している国の例を挙げてみましょう。

それら安楽死が合法化されている地域では、安楽死に実施の際には「患者の心身に耐え難い苦痛がある場合」「患者の苦痛を緩和するために安楽死以外の方法がない場合」が条件として挙げられています。

これは犬の安楽死への法律ではありませんが、犬の安楽死を考える際にも参考にできるでしょう。







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