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【獣医師監修】犬にゴーヤはOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!【2022年版】


犬にゴーヤを与えても問題ない?

テーブルの上に置かれた美味しそうなゴーヤ

Wichaiwish/shutterstock.com

ゴーヤは、熱帯アジアが原産のウリ科の植物です。果肉が苦いため、「ニガウリ」と呼ばれることもあります。日本にゴーヤが伝わったのは江戸時代と言われており、九州や沖縄で栽培が始まりました。現在でも、主に沖縄や九州など暖かい地方で栽培されています。

ゴーヤは、夏バテ解消食材として注目されているだけでなく、近年では夏の暑さをしのぐ日除け目的として、一般家庭でも栽培されるようになっています。

ゴーヤには苦味成分が含まれていますが、犬にとって中毒となる成分ではないので、犬にゴーヤを与えても問題ありません。与え方や与える量に注意して犬にゴーヤを与えるなら、犬の健康を維持する上で大きなメリットとなることでしょう。

犬にゴーヤを与えてもいい量

カメラをじっと見ている犬

Gladskikh Tatiana/shutterstock.com

ゴーヤは栄養価が高い上に、低カロリーの野菜です。しかし、どんなに体に良い食材であっても、犬に与え過ぎるのは良くありません。犬にゴーヤを与えるときは、きちんと「適量」を守って与えるようにしましょう。

一般的に、犬に副食を与える場合、摂取カロリーの10%以内の量が「適量」とされています。ゴーヤだけでは栄養に偏りが出るので、ドッグフードのトッピングやおやつ程度に少量与えるだけにしてください。

犬に与えていいゴーヤの量は、犬の体重や大きさによっても異なります。では摂取カロリーの10%以内を目安に、適正量を犬の体重別に見てみることにしましょう。

超小型犬の場合

超小型犬とは、体重が4kg未満の犬のことです。代表的な犬種として、チワワやトイプードル、ブリュッセルグリフォン、プチブラバンソンなどがいます。

体重4kg未満の犬の1日の摂取カロリーは、大体112kcal~317kcalです。ですから、超小型犬の場合1日に11kcal~31kcal程度のゴーヤを摂取することができます。これは大体、ゴーヤ30g~90g程度の量です。

小型犬の場合

小型犬には、体重10kg以下の犬が含まれます。例えば、イタリアングレーハウンドやケアーンテリア、柴犬、ミニチュアダックスフンドなどを挙げることができます。

小型犬の1日の摂取カロリーは、大体374kcal~630kcalなので、1日に110g~190g程度の量のゴーヤを与えることができます。

中型犬の場合

中型犬とは、体重が25kg以下の犬のことを言います。中型犬では、アメリカンコッカースパニエルやウェルシュコーギー、ボーダーコリー、ビーグルなどが人気です。

中型犬の場合、1日の摂取カロリーが大体677kcal~1253kcalです。ゆえに、中型犬には1日200g~375g程度の量のゴーヤを与えることができます。

大型犬の場合

大型犬とは、体重が25kg以上の犬のことです。大型犬には、イングリッシュポインターやサルーキ、ゴールデンレトリバー、セントバーナードなどがいます。

体重25kg以上の大型犬の1日の摂取カロリーは、大体1290kcal~2563kcalです。大型犬にゴーヤを与える場合は、1日に385g~770g程度を目安にすることができるでしょう。

子犬の場合は注意が必要

子犬にゴーヤを与える場合は特に注意が必要です。なぜなら、子犬は消化器官が未発達なため、消化不良を起こしやすいからです。

体調不良を起こすと、小さな体には大きな負担となります。子犬にゴーヤを与えるのはリスクが高いので、わざわざ与える必要はありません。どうしても与えたいという場合は、少量だけにしておきましょう。

犬にゴーヤを与えることで期待できる効果

新鮮なゴーヤ

JIANG HONGYAN/shutterstock.com

ゴーヤ独特の苦味は、「モモルデシン」という成分によるものです。この成分には、胃腸の粘膜を保護し、食欲を増進させる効果があります。また、血糖値や血圧を下げる作用もあります。

さらに、ゴーヤには100gあたり76mgの「ビタミンC」が含まれています。これは、ビタミンCが多いキュウリやトマトと比べても5倍以上の量です。ビタミンCには、強い抗酸化作用があり、免疫力向上や老化防止などの働きをします。

加えて、ゴーヤには「カリウム」も多く含まれています。カリウムは、体内の不要なナトリウムを排出する働きがあるので、高血圧予防に効果的です。

犬にゴーヤを与えるときの注意点

ゴーヤに限らず、犬は野菜の消化があまり得意ではありません。そのため、生のままゴーヤを与えると消化不良を起こす可能性があります。ゆえに、犬にゴーヤを与えるときは、消化しやすいように加熱し、できるだけ細かくカットしてから与えるようにしてください。

また、犬にゴーヤを与えるときは、必ず中の種やワタを取り除くようにしましょう。犬が誤って種を飲み込んでしまうと、喉に引っかかってしまったり、お腹に詰まって腸閉塞を引き起こしてしまう可能性があるので、注意が必要です。

犬によってはゴーヤを食べてアレルギー症状が出ることもあります。少しでも愛犬の体に異常が見られる場合は、すぐに病院に連絡し獣医師の指示に従うようにしてください。

きゅうりは与えても問題ない?

ざるの上に乗っている新鮮なきゅうり

Nishihama/shutterstock.com

ゴーヤと同じウリ科のきゅうりは犬に与えても大丈夫なのでしょうか。

結論からいうと、きゅうりも犬が食べて大丈夫な食材です。きゅうりは90%以上が水分でできており、低カロリーの野菜なので、ダイエット中の犬のおやつとして、また犬の水分補給用としても与えることができます。

しかし、犬にきゅうりを与え過ぎると、胃腸に負担がかかって、下痢や嘔吐を引き起こしてしまう可能性があります。また、お腹を冷やしてしまう原因にもなりかねないので、与え過ぎには十分注意してください。

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