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犬に鶏肉はOK!食べてもいい量と与えるときの注意点!


犬に鶏肉を与えても問題ない?

チキンをくわえる犬

Dvorakova Veronika/shutterstock.com

鶏肉は犬が食べるドッグフードの原材料にも使用されているので、鶏肉にアレルギーを持ってない限り安心して与えることができます。鶏肉は部位にもよりますが、犬が必要とするたんぱく質を摂取できつつ低脂肪低カロリーなので、愛犬の毎日のおやつや食事にも積極的に取り入れたい食材です。

しかし、犬に鶏肉を与えるときに一つだけ注意すべきことがあります。それは「必ず加熱した鶏肉を与える」ということです。生の鶏肉を与えてはいけません。確かに犬はもともと野生だった時に生肉を食していましたが、現在ペットとして飼われている犬は雑食に近い動物なので、生肉を消化しづらくなっています。

さらに、生肉には大腸菌やサルモネラ菌、カンピロバクターなどの細菌が付いている恐れもあります。それらの菌は加熱すれば死滅しますが、生の状態で口にすると食中毒の危険があります。犬の安全や健康のためにも、必ず加熱した状態の鶏肉を与えるようにしてください。

犬に鶏肉を与えてもいい量

ドッグフードとチキン

Fotievna/shutterstock.com

犬に与えていい鶏肉の量は、普段の食事の摂り方や犬の体重によって変わってきます。

例えば、普段ドッグフードを与えているのであれば必要な栄養素はすべてドッグフードにバランスよく入っているので、鶏肉を与えるときはおやつやドッグフードのトッピング程度に与えるだけで十分です。副食として与える際の目安は、1日の食事量の10~20%以内が良いとされています。

愛犬の食事を手作りしている場合は、栄養のバランスを考えて献立を作る必要があります。犬の健康に良い栄養バランスの比率は「肉類50%、ご飯40%、野菜類10%」を目安すると良いとされています。この比率を目安に、犬の体重ごとにどれくらいの鶏肉が適量かを解説します。

超小型犬の場合

超小型犬に含まれるのはトイプードルやチワワ、豆柴、マルチーズやヨークシャーテリアといった、体重が4kg未満の犬種です。

超小型犬(体重1kg~3kg)の1日の食事量は100g~200g程度です。食事量の50%を肉類とすると、部位にもよりますが鶏肉50g~100gが適量と言えるでしょう。

小型犬の場合

小型犬とは体重が10kg以下の犬のことです。例えばパグやミニチュアダックスフンド、ボストンテリアやペキニーズ、柴犬、シーズーなどが含まれます。

小型犬(体重5~10kg)の1日の食事量は300~500gです。この50%程度が肉類なので、150g~250gを目安に鶏肉を与えることができます。

中型犬の場合

中型犬に含まれるのは、ビーグルやパセンジー、フレンチブルドッグやブルドッグ、ボーダーコリーやコッカースパニエルといった体重が25kg以下の犬種です。

中型犬(体重10~25kg)の犬の場合、1日の食事量は500g~1000gが目安です。ですから、肉類は250g~500g前後を目安にして食事に取り入れることができます。

大型犬の場合

大型犬とは体重が25kg以上の犬種のことです。レトリーバーやダルメシアン、ドーベルマン、セントバーナード、ボクサーやロットワイラーといった犬種が含まれます。

体重が25~40kgの大型犬は1日の食事量が1000~1450g程度です。ということは、500g~725g前後で鶏肉を与えることができます。

子犬の場合は注意が必要

子犬にも鶏肉を与えることができますが、子犬はまだ消化器官がきちんと発達していないので、与え過ぎてしまうと下痢や嘔吐などの消化不良を起こしてしまいやすくなります。量をきちんと守って与えるようにしてください。食べやすいサイズにしてあげることも大切です。

犬に鶏肉を与えることで期待できる効果

チキンを食べようとする犬

bitt24/shutterstock.com

鶏肉にはたんぱく質が多く含まれています。たんぱく質は被毛をきれいに保ったり、血液や骨、内臓機能を丈夫にしたり作ったりするのに必要な栄養素です。特に、体作りに欠かせない必須アミノ酸は豚肉や牛肉よりも多く含まれています。

また、鶏肉は豚肉や牛肉よりも低脂肪低カロリーなので、肥満気味な愛犬のダイエットや健康作りに役立ちます。鶏肉の中でも胸肉やささみは特に低カロリーなので、積極的に摂り入れたい部位です。

他にも、疲労回復に効果がある「イミダペプチド」や、動脈硬化を防ぐ働きをする「ナイアシン」といった成分も含まれています。

犬に鶏肉を与えるときの注意点

鶏肉を犬に与えるときは骨を取り除いてから与えるようにしてください。鶏の骨で口の中や喉を傷つけてしまう恐れがありますし、胃腸障害につながる危険があるからです。

また、鶏肉の中でもささみや胸肉には「リン」という成分が特に多く含まれています。「リン」は過剰に摂取してしまうと尿毒症や脱水症状など、腎不全につながることがあります。腎臓に持病を持つ犬に鶏肉を与えるときは獣医師に相談しながら与えるようにしましょう。

すべての犬に鶏肉が大丈夫ということはありません。鶏肉にアレルギー反応を示す犬もいます。もし、鶏肉を食べた後で「下痢や嘔吐をした」「口の周りや皮膚を痒がる」「赤みが出た」などの症状が出た場合は鶏肉アレルギーの可能性が考えられるので、すぐに病院に連れて行って処置をしてもらうようにしましょう。

鶏のから揚げや鶏つくねは与えても問題ない?

唐揚げ

Ratthaphong Ekariyasap/shutterstock.com

鶏のから揚げや鶏つくね、焼き鳥など、鶏肉を人間が食べるために加工したものを犬に与えてはいけません。塩やその他の調味料、香辛料は犬の健康を害する危険があります。

鶏のつくねには玉ねぎが入っている可能性もあります。焼き鳥にはネギが一緒に串にささったネギマがあります。ネギや玉ねぎは犬に絶対に与えてはいけない食材なので特に気を付けましょう。犬に鶏肉を与えるときは何の味付けもせずに加熱したものを与えるのがいちばん良い方法です。

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