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猫も遠慮する?!猫が見せる遠慮のような行動に隠された本当の気持ちとは?


猫も遠慮する?本当の気持ちは?

目をそらす猫

Evgeny Haritonov/shutterstock.com

「わたしの愛猫はとても気遣いにあふれていて、遠慮しがち」だと感じている飼い主さんたちは多いかもしれません。なぜなら猫たちは人間や仲間の猫に対して、遠慮するような仕草や行動をすることがあるからです。

一般的に猫は「気ままで、自分勝手」というイメージが持たれています。確かにそんな性格の猫が多いのは確かです。そんな自由気ままな性格だと言われている猫も遠慮することがあるのでしょうか?遠慮のような行動の背後にはどんな気持ちが隠れているのでしょうか?

今回は「猫も遠慮する?」という疑問に答えていきます。

遠慮とは?

そもそも遠慮とは何でしょうか?遠慮とは「相手に対して、控えめに行動すること」「事情や状況から判断して、やめること」「遠回しに断ること」です。ですから相手や状況を考えて、自分の欲望通りに行動しないことは「遠慮している」ことになります。

猫は「自由奔放」「気まま」というイメージがありますよね。これは相手や状況は考えずに、自分の欲望通りのことを行うことを意味します。つまり一般的な猫のイメージと、「遠慮」は正反対だということです。

猫が遠慮しているように見えるのはなぜか

猫と一緒に生活していると、「猫が遠慮している」と感じる人が多いのにも納得できます。なぜなら、猫は状況に応じて自分の行動を変化させることがあるからです。何も考えずに行動しているだけではないように見えます。

では実際のところ、猫は遠慮しているのでしょうか?答えは「遠慮することもあるが、いわゆる人の遠慮とは少し異なる」というものです。ちょっと曖昧なので解説しますね。

猫は周囲の状況から自分の行動を変化させることがあります。しかしそれは、相手のためにそうしているわけではありません。あくまでも自分の利益のために行動を変えています。

人間が遠慮する場合は、相手の気持ちを考慮して、嫌な気持ちにさせないために自分の行動を制限することが多いです。しかし猫は相手を思う気持ちはありません。単純に相手を警戒して、自分が安全でいるために制限するのです。

ですから「遠慮する」とは事情や状況を判断して控えめに行動することなので、猫の行動もある意味そうだと言えますが、人間が同じ行動をするときとは考えていることは違うのです。

猫が遠慮する理由について知ると、人間が猫の気持ちを勘違いしていることが多いと言えますよね。では、猫の本当の気持ちとはどんなものなのでしょうか?

これから猫が見せる遠慮のような行動をいくつかご紹介します。それらはわたしたちの考える遠慮とは少し違うかもしれません。猫は本当はどんな気持ちでいるのでしょうか?それぞれ説明していきますね。

猫が見せる遠慮のような行動①:飼い主に甘噛みする

甘噛みする猫

dashtik/shutterstock.com

飼い主さんに対して猫が甘噛みすることがあります。甘噛みって結局私たちのことを考えてくれているのではないのでしょうか?

どんな行動?

猫を触っていると、嬉しそうにこちらに噛みついてくることがありますね。でも力はそんなに入っておらず、私たちが痛くないようにしてくれているように思えます。

これは、猫の気持ちがマイナスな時も同様です。私たちがたくさん触りすぎると、猫もイライラすることがあります。鬱陶しそうに「触らないで」と噛みついたり、猫パンチしてきたりすることがありますよね。

そんな時でも猫たちは本気で噛むことがありません。本気で噛んでしまうと自分たちを悲しませてしまうので気を遣っているように思えます。

本当はどんな気持ち?

確かに猫は甘噛みします。嫌な気持ちになったときでも飼い主さんに対して本気で噛むことはほとんどありません。しかしこの時の猫の気持ちは、「配慮」ではなく「要求」です。

猫は経験上、自分がどのように行動すると飼い主さんがどう反応するかを知っています。

強く噛んだときには飼い主さんの反応にびっくりしたことがあるでしょう。飼い主さんは大きな声を上げたり強い力で猫を払いのけたりしたかもしれません。猫は自分に危害がくわわらないよう、それからは強く噛むことはしなくなります。

逆に、甘噛みしたときの飼い主さんの行動も覚えています。大抵の飼い主さんは甘噛みされたときにそれまでの行動を中断します。猫を強引に触っている時に甘噛みされると、「ごめん、ごめん」と言って触るのをやめるのではないでしょうか?

猫たちはその反応を引き出したいのです。甘噛みすれば辞めてくれるだろうと期待して、甘噛みするのです。いわば要求と一緒ですね。「飼い主さんが痛いから」甘噛みするのではなく、「飼い主さんが自分の要求に応えるから」甘噛みするのです。

猫が見せる遠慮のような行動②:来客中に邪魔しない

ベッドの下に隠れる猫

Africa Studio/shutterstock.com

お客さんが来ている時には、猫が2階から降りてこないかもしれません。これはお客さんや飼い主さんに気を遣って遠慮しているのでしょうか?

どんな行動?

いつもはリビングで楽しそうに遊んでいます。ゴロゴロするのもリビングです。飼い主さんがいる場所から離れようとしない猫もいるでしょう。

しかしお客さんが来た時だけは、これまでの行動が無かったようにすぐに2階や他の場所へと移っていきます。さもお客さんと飼い主さんを邪魔しないようにしているかのようです。

「自分がいるとお話も進まないでしょうから……」と言わんばかりに、おしとやかにどこかへ移っていきます。来客中はいつもの騒がしさが嘘のようです。本当に気を遣ってくれているのでしょうか?

本当はどんな気持ち?

来客中に猫が静かになったり居場所を変更したりするのは、遠慮というよりも警戒心から来るものです。

猫にとって知らない相手は非常に脅威です。特に警戒心の強い猫は知らない相手に近づこうとしないものです。来客があるということは、猫にとっての不審者が近づいてきたようなものです。

来客と飼い主さんのことを気遣っているのではなく、単に自分がその場に居たくないだけです。相手を警戒しているので身を隠したいのですね。

いつもよりも静かにしているのにも理由があります。猫にとっては知らない相手は敵のようなものです。自分を捕食するハンターに見えている可能性もあります。そんな時は息を凝らしてじっと隠れているのが最善ですね。

猫はお家の中から出ていくことはできませんから、一番安全で見つかりにくいと思えるところで静かにしているのでしょう。きっとお客さんが帰ったとたん、周りを警戒しながら戻ってくるはずです。しばらくは周囲のニオイを嗅いで、情報収集に努めるはずですよ。

猫が見せる遠慮のような行動③:ごはんを譲る

ご飯を食べようとする子猫

MaraZe/shutterstock.com

多頭飼いしていると、一頭の猫が他の猫にご飯を譲ることがあります。これも遠慮しているように見えますが、本当のところはどうなのでしょうか?

どんな行動?

多頭飼いしているときはよく見かける光景かもしれません。フードボウルにキャットフードを入れると一斉にごはんを食べに集まってきます。ある猫が食べていると、他の猫が後からやってきて強引に横取りすることがあります。

フードの取り合いになるかと思いきや、最初に食べていた猫がスッと引いて、もう一方にフードを譲ってあげることがあります。後から来た猫に遠慮したのでしょうか?

本当はどんな気持ち?

猫がごはんを譲るのは、親切心や遠慮とは少し違うでしょう。単に食べる機会を奪われて、そのままの状況を受け入れているだけでしょう。

野生の野良猫たちであれば、このようなことは起こりません。日々の食事は命と直結していますから必死に食べようとしますし、奪われたなら奪い返すほどの行動力を持っています。

飼い猫たちはとても豊かな環境で暮らしています。もしかしたらお腹が空いて困ることはないのではないでしょうか?当然キャットフードへの執着心もありません。後から来た猫からフードを奪い返す気は起らないのですね。

遠慮とは「自分から行動を制限する」ことなので、現状を受け入れているだけのこの状況とは少し違いますね。


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