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犬を庭で放し飼いしてもいい?放し飼いができる庭づくりのコツとは?


犬の放し飼いができる庭づくりに取り組むために

走り回る犬

In Green/shutterstock.com

犬の放し飼いができる庭づくりのために何ができるでしょうか。この点について考える前に、そもそも犬の放し飼いができるのかという点について考えてみましょう。

犬の放し飼いはできるのか

動物愛護法(「動物の愛護及び管理に関する法律」)という法律によりますと、保有地以外での放し飼いは禁止となっています。これには、リードなしで散歩することも含まれています。

保有地内で放し飼いをする場合には、犬が保有地の外に出てしまわないよう対策をとるという条件もあります。そのため、土地を確保して犬を飼うという生活をしている場合、柵などをつける対策が必要です。

もしこうしたことに反してしまいますと、地域の保健所から注意がなされ、それでも改善が見られないようであれば罰則も定められています。それで放し飼いをするなら、ルールを守りながら取り組んで行く必要があります。違反すると1,000円から10,000円の科料が課される場合があります。

犬は放し飼いをした方が良いのか

犬は放し飼いにした方が良いのでしょうか。この点は意見が分かれるところでしょう。犬にはのびのびとできる広いところで、元気に自由に走り回って過ごさせた方が良いと考える方もいます。

そうした方は、なるべくハウスに閉じ込めないようにしたり、チェーンでつながないようにしたりした方がストレスもたまりにくいのではないかと考えるのでしょう。確かに、狭い場所でまともに身動きもできないような場所で飼われているわんちゃんを見ると、かわいそうだなと感じることはあるかもしれません。

一方で、わんちゃんを放し飼いにすると犬にストレスを与えると考える方もいます。犬は自由に動ける場所を自分のテリトリーであると認識し、その場所を守ろうとするため、守らなければならないエリアが広くなるのは犬にとっては大変だと考えるからです。

他の人の家を訪ねた時に、犬に吠えられたという経験をされた方は多いのではないかと思います。室内の狭いテリトリーであったとしても、犬はその家に近づく者の気配を敏感に察知し、気配がする方を見に来たり吠えたりすることがあります。家の呼び鈴を鳴らした途端に、大きな吠え声をあげるといったこともあります。吠えて威嚇するというわけです。

小さくて狭いテリトリーでもそうであるなら、より広いテリトリーとなれば、そこに近づく動物や人間がいないか、侵入する動物や人間がいないか常に警戒していなければならなくなるので、ストレスになるというわけです。

単なる番犬とわりきるなら、それはそれで番犬としての務めは果たすのでしょうが、このテリトリーはあなたの持ち場だから常に全力で守るようにという警備会社の警備員のような任務を与えられたかのような状態になるとも考えられるので、それではかわいそうだと思うのでしょう。

たとえ放し飼いをしてあげたい、放し飼いができる庭づくりにトライしたいと思われる場合でも、こうしたどちらの考え方もあり得るということをおさえておきましょう。

放し飼いができる庭づくりのための留意点

フェンスはきちんと取り付けよう

karamysh/shutterstock.com

日本では住宅事情もありますので、どちらかと言えば主流なのは室内飼いです。しかし中には、庭で放し飼いにしている方もいます。犬を庭で放し飼いするとなれば、様々な注意点を考える必要があります。

では、放し飼いができる庭づくりのために留意できる事柄について考えましょう。犬を放し飼いにしたいなら、どんな点を考えておく必要があるでしょうか。

地面のコンディションに気を配る

放し飼いできる庭づくりをする際に気を付けてあげたいのは、地面のコンディションです。全体がコンクリートの地面ともなると、わんちゃんの足腰に負担がかかってしまいます。

そのような事態は避けたいと思います。そこで人工芝や芝生のスぺ―スを作ってあげると良いでしょう。走りやすい場所にしてあげるために、ウッドチップ(ドッグラン用)を用いることもできます。

フェンスをつけてあげる

放し飼いをするスペースにフェンスを設置することはとても大切です。もし庭から犬が脱走するような事態になれば、犬が怪我をしてしまったり、他の方とのトラブルに発展してしまったりする可能性もあります。

犬は毛で覆われていますが、毛の部分を除くと意外と細く、フェンスの隙間から逃げ出してしまうということもあり得ます。それでフェンスを設置する際には、愛犬のサイズも考慮した上で十分に対応できるフェンスを設定するようにしましょう。ちょっとした隙間があるだけで逃げ出してしまうということもあり得ます。

フェンスの形状にも留意する必要があります。フェンスの形状によっては、犬が足をかけてしまい爪がフェンスにひっかかり外れなくなってしまうという事態も生じ得ます。

また、自分が思っている以上に犬の運動能力が高く、設置したフェンスを飛び越えてしまうおそれもあります。小型犬でもハイジャンプ競技で100cmを超える記録があるのです。余裕のある高さに設定する必要があります。

さらに、フェンスとフェンスの間に開閉扉を付けることがある場合には、鍵をかけておかないと犬が自ら開けてしまうということもあり得ます。

加えて、犬によってはフェンスの下に穴を掘って、その隙間から逃げようとするおそれもあります。それで、フェンスの基礎部分をどうするかについても考える必要があります。

思ってもみなかった、気づかないところから逃げるということもあり得ますので、設置する際には問題がないかどうか、フェンスの隙間や高さなど全体を細やかにチェックするようにしてみましょう。

犬小屋も準備してあげる

犬が走り回れる広大なスペースがあれさえすればそれで十分とは言えません。場所によっては夏場がかなり暑くなったり、冬場が寒くなったりする地域があります。

犬はある程度の温度差には対応できると思われますが、あまりにも温度差があったり、寒すぎ暑すぎといったりする状況では危険です。例えば、暑い時期に大きく口を開け、ハァハァを呼吸を苦しそうにしている状態は危険であると言えるでしょう。

犬の汗腺は肉球にしかありません。人間のように発汗による体温調整はほとんどできません。そこで、冬場の寒さを少しでも和らげたり、夏場の直射日光を遮ったりするために犬小屋は役立ちます。

放し飼いできる庭づくりをする際には、愛犬がくつろげる犬小屋も準備してあげると良いでしょう。

育てる植物に気を付ける

放し飼いができる庭づくりを進めるに当たって、植物を育てて庭をきれいに保ちたいと思われるかもしれません。それ自体は全く悪くないことですが、犬にとって危険な植物が育たないようにチェックする必要があります。

人間には無害でも、犬にとっては危険な植物があるので気を付けましょう。例えば、アサガオやパンジー、アジサイは犬にとっては有害です。

放し飼いができる庭づくりに取り組み、見事に完成したなら愛犬をすぐに放して喜ばせてあげたくなるかもしれませんが、放す前に危険な植物がないかどうかしっかり確認するようにしましょう。

犬もある程度なら、食べられない物食べれる物の判断はつきます。しかし、ストレスが溜まったりすると何でも食べてしまうおそれがあります。また、犬は毛や汚物を吐き出そうとして、あるいは胸やけの時に草を食べることがありますので、愛犬の安全を確保することは大切です。

さらに、たとえ安全な植物であっても、除草剤や殺虫剤を散布した場合には犬を近づけないようにしてあげましょう。鼻が短い犬種の場合、草や枝が目に入るという危険な状況も生じ得るので注意してあげましょう。

水場に気を付ける

ゴールデンレトリバーやプードルなど、水場が好きな犬がいるのも確かです。しかし水場には注意が必要です。愛犬が蚊を通してフィラリアにかかる恐れがあるからです。

それで、放し飼いができる庭づくりを進めて行く上で、できれば庭の中に池などの水場を作らないようにしてあげましょう。水場は蚊の幼虫であるボウフラが繁殖する場所です。

水たまりの水にも注意が必要です。水たまりの水は寄生虫や細菌などに汚染されている可能性が高いです。水たまりの水を飲んだことが原因で、犬が細菌性腸炎やジアルジア症といった病気に感染してしまうおそれもあります。水たまりを作らないようにする気配りも必要です。

日頃から清潔にしておく

庭で放し飼いをしていると、庭で排泄をすることが多くなることでしょう。私有地ではあるものの、排泄物をそのままにしておくなら悪臭が生じるおそれがあります。

それが原因となりご近所トラブルに発展するおそれもありますので、日ごろから庭の排泄物はこまめに処理しておくようにしましょう。

排泄物の処理に加えて、犬の体自体も清潔にしてあげる必要があります。放っておいてしまいますと、犬の毛にダニやノミがたくさんついてしまうおそれがあります。清潔に保たないと、愛犬が皮膚炎にかかってしまう危険性もあります。

それで、定期的に愛犬のブラッシングやシャンプーの時間も確保してあげましょう。犬を洗う場合には、外に洗える場所を別に確保するか、ペットサロンを利用するのが理想です。

外で洗う場合には、濡れた毛に直射日光が長い時間当たると皮膚がやけどのような症状を起こすこともあり得ますので、洗い場に何らかの屋根を設置し、直射日光が当たらないようにできます。

人間も使用する自宅の浴室で洗おうとするのは、飼い主さんが人畜共通感染症や寄生虫の影響を受ける危険性があるのでやめたほうが良いでしょう。


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