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芸人・ミキ亜生/第1回 「犬派だった僕が、3匹も猫を飼うなんて夢にも思ってなかったです」


お笑いコンビ・ミキの亜生さんは、自身が保護した3匹の猫ちゃん「助六(メス)」「銀次郎(オス)」「藤(メス)」と生活をしています。この3匹だけではなく、亜生さんは3年間で約30匹の猫を保護してきたそうです。芸人として活躍する傍らで、街で見つけた猫を保護し、里親を見つける活動を行っている亜生さんに、保護猫活動や猫たちとの生活についてインタビューしました。
第1回目となる今回は、亜生さんが猫好きになるきっかけとなった「助六」、「銀次郎」を保護したときのことについてお聞きしました。

ミキ 亜生さん



  • ミキ 亜生
  • お笑い芸人
  • 京都府出身
  • 自宅で3匹の猫を飼いながら、保護猫活動も行うほどの猫好き


あまりに小さいからねずみだと思った

――3年間で30匹近くの猫を保護したという亜生さんですが、小さい頃から猫好きだったんですか?

実は僕、もともとは犬派だったんです。逆に、猫はちょっと怖いなと思っていたんですよ。目つきとか怖いし、抱っこしたら伸びるし(笑)。3年前に、一匹目の助六(メス)を拾って、里親が見つからず、見つけ方もわからず……。それで自分が飼うことになって、気づいたら猫にはまっていました。

――もともと、猫好きだったわけじゃないんですね。それは意外でした。猫好きとなるきっかけになった「助六(メス)」を保護したときのことを教えてください。

ある日、実家に帰るのにいつもは通らない道を歩いていたら、何かの鳴き声が聞こえてきたんです。気になったので、鳴きやむまではちょっと待っとこうかなと思って待ってみたんですが、全然鳴きやまないから声がする塀の間に携帯で明かりを当ててみたんです。なんか動いてるし、やっぱり鳴き声も聞こえるから、持っていた釣竿を使って、塀の隙間から引っ張り出してみたんです。

ミキ 亜生 インタビュー mofmo

子猫を保護するときのことを話す亜生さん

――その時点では、猫だとはわかっていないんですか?

何かわからなかったんです。目も開いてないし、あまりに小さいからねずみだと思ったくらい。猫の赤ちゃんとか見たことなかったから、「これ、なんや?」と思って、実家に帰るのはやめて自宅に連れて帰り、次の日に朝一で動物病院にいきました。そこで、「猫の赤ちゃんです」って言われて、「うわ、猫か……」となったんです。

2,3時間おきの授乳が楽しくて仕方なかった

――その後、どのような流れで亜生さんが飼うことになったのですか?

お医者さんに「このくらい小さいときに拾った猫の半分は死ぬので覚悟はしといてください。それで、この子、どうしますか?」と言われたので、「大きくなるまでは面倒みます」と答えました。自分でミルクが飲めないうちの譲渡は、手間がかかると言われたんです。2,3時間に1回ミルクをあげなきゃいけないんですけど、僕、当時めっちゃ暇やったんで、それくらいならできるなと思ったんですよ。ミルクと排せつのために、ネタ合わせや劇場の合間、チケット売りの間に家に帰ってました。そうすると、だんだん愛着が沸いてくるんですよ。里親を探すつもりでいたんですけど、4日目くらいには「これ、あげられへんな」と。2週間くらいで目が開いて、僕を見て追いかけてくるようになったときに、「これはだめやな。飼わんといけんな」となりました。

――2,3時間毎のミルクや排せつのお世話は、時間があると言っても大変ではなかったですか?

授乳が楽しくて仕方なかったんですよね。なんやったら、「はよ、泣いてくれ」と思ってたくらいです。「泣いてくれたら、早く触ってミルクあげられるのに」と思ってたくらい。だから、その後も猫を躊躇なく保護できたんだと思います。

保護したばかりの助六ちゃん

保護したばかりの助六ちゃん

――ところで、メスなのに「助六」と名付けたのはなぜですか?

病院で最初に「オス」と言われたんです。家に帰ったら、机の上に先輩からもらった「助六寿司」があって、「これは、助六やな」と名付けたんです。だけど、2週間後に病院に行ったら「ごめんなさい。メスでした」と(笑)。でも、もう僕の中では「助六」でしかなくなってしまっていたので変えようがないんですよ。もうちょっとかわいい名前つけてあげたらよかったんですけどね(笑)。

――2匹目の「銀次郎」とは、どんな出会いだったのか教えてください。

銀次郎を拾ったときが一番衝撃的でした。助六を飼い始めて、マンションの隣の部屋のおばちゃんと仲良くなったんです。僕が留守のときに助六の世話をしてもらったりしてて、そのおばちゃんが朝の6時ごろにピンポーンて訪ねてきて「猫の声が聞こえるんやけど……、道の前で」って言うんです。下水の水が落ちるようなところがあって、そこを開けてみたらびしょびしょになった黒猫2匹、白い猫1匹がいたんです。けっこう高さがあったんです。2mくらいかな?そこを飛び降りてみたら、胸くらいまでヘドロに埋まったんですよ。ヘドロに飛び込んだときの感覚とか今でも覚えてますもん。「俺も死ぬんちゃうか!」と思って焦りました。3匹は、おばちゃんが知り合いの動物病院に連れて行ってくれたんですけど、2匹は亡くなってしまったんです。そのときに残った1匹が銀次郎です。

子猫の時の銀次郎くん

子猫の時の銀次郎くん

――銀次郎を飼うことに決めたのは、なぜですか?

先輩がもらってくれるという話になっていたんですけど、先輩の彼女さんが猫アレルギーだとわかり僕が家に連れて帰ることになったんです。2時間くらいしたら、助六と一緒に寝はじめたんです。それを見た瞬間に飼うことを決めました。でも、まさか2匹も猫を飼うとは夢にも思ってなかったんですよ。今や3匹ですからね。助六を飼って一ヵ月くらいのときに、おとんが「お前これ、増えるからな。大変やぞ」って言ったのが忘れられないんです。その時は、「増えへんて!」と言ったんですけど、本当に増えましたからね(笑)。助六を保護してから半年後に銀次郎を拾ったのですが、そこからえげつないくらい猫を拾いましたね。

もともとは猫好きではなかったという亜生さんは、助六と出会ったことをきっかけに野良猫を保護する活動を始めます。次回は、保護猫活動についてのお話を12月21日(土)に配信します。


ミキ 亜生さんの

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