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犬や猫が撫でられると喜ぶのはなぜ?犬と猫では共通点と違いがある!


犬も猫も撫でられるのが好き!

飼い主にすり寄る犬と猫

Chendongshan/shutterstock.com

どんな生き物でも好みにはもちろん個体差がありますが、飼い主さんが愛犬や愛猫の頭をモフモフカキカキ撫でてあげると、犬も猫も至福の表情を見せてくれることがあります。

本当にうっとりとした幸せそうな顔をしているのを見ると、こちらのほうも幸せな気分になりますし、癒されると感じることがあるのではないでしょうか。

犬や猫はなぜ撫でられるのを喜ぶのでしょうか?その理由についてはいくつかあります。共通の理由もありますが、犬と猫では理由が異なることもあります。ではまず始めに、犬と猫が頭を撫でられると喜ぶ共通の理由を見ていくことにしましょう。

犬や猫が撫でられると喜ぶ共通点とは

犬と猫の共通点

Bogdan Sonjachnyj/shutterstock.com

「猫や犬の頭を撫でてあげると、構ってもらいたくてしかたがない彼らの要求をかなえてあげられるのかもしれない」と、アメリカ・タフツ大学カミングス校の獣医学科名誉教授ニコラス・ドッドマンは述べています。

犬や猫は飼い主さんとコミュニケーションを取ることによって、寂しさやストレスに対処することができると言えるでしょう。飼い主さんに甘えるときに感情が満たされ、安心感を抱くことにつながるので、撫でてあげるなら犬や猫は愛情を感じやすくなります。

また、猫や犬の手足では頭のてっぺんまで届かず、舌で舐めるのも不可能だからという理由もあります。「彼らにとってはなかなか手が届かない場所なので、人間がそこを掻いたり撫でたりしてあげれば、文字通り痒いところに手が届く状態になる」ということで頭を撫でてもらうのが大好きと言えるでしょう。

猫が頭を撫でられると喜ぶ理由

頭を撫でられて幸せそうにする猫

Nitikorn Poonsiri/shutterstock.com

猫が頭を撫でられると喜ぶ理由は、犬とは異なります。猫が頭を撫でられると喜ぶ理由を2つご紹介したいと思います。

1.母猫にしてもらったことを思い出すから

猫にとって頭や頬や顎を優しく撫でてもらうことは、肉球を舐めたり頭をどこかにこすりつけたりする、いつもの毛づくろいを思い出させるのかもしれないそうです。あるいは、子猫の頃に頭の上を舐めてもらった母猫のことを思い出すことも、理由として考えられます。

頭を撫でられることを飼い主さんによる個人的なグルーミングサービスと受け取っているのかもしれませんし、母猫がやってくれたことと似ているので、飼い主さんのことを母親だと思っているのかもしれません。

2.スリスリしてニオイ付けをしたいから

カリフォルニア大学バークリー校の心理学科博士号候補者で、猫の行動コンサルタントでもあるミケル・デルガドによると、猫は体中にニオイ腺があり、特に額や頬や顎にそれが集中していると言われています。

「猫があなたの手や壁の隅、あるいはほかの猫に自分をこすりつけているとき、それは自分のにおいづけをしている証拠。においを残すのは、縄張りにマーキングするひとつの方法で、こうすることで猫にとって気を落ち着かせる効果があるのではないかと思う」と、ミケル・デルガドは述べています。

猫が人間に額をこすりつけるのはバンティング(押し付ける)として知られる行為で、自分が優位に立つことを誇示するためでもあります。友好的な社会的行動の一種で、とても愛情あふれる仕草に見えますが、猫にとっては縄張り意識からくるマーキングと、友好的な感情の表現という二重の目的があると言えるでしょう。

犬は頭を撫でられるの喜ばない?

なんか嫌がってる?

thekovtun/shutterstock.com

猫とは違って、すべての犬が頭を触られるのが好きなわけではないので注意が必要です。

「頭を撫でられたり、上の方から触られたりするのが嫌いな犬もいます。これは支配的な仕草だからです。例えば、ドッグパークで、自分の前脚をほかの犬の頭に乗せて、相手に対して支配的な態度をとろうとする犬がいます。人間から頭を触られると、支配されていると取るのかもしれません。」というコメントもあります。

反対に「ほとんどの犬は(特に飼い主さんがハンドリングしている場合)頭や耳を撫でられるのは好きです。それは、愛情や絆、思いやりの証だからです」というコメントもあります。

愛犬との絆がしっかりとしているなら触られることへの不安はないので、安心して飼い主さんに体をゆだねることができるのかもしれませんね。

罰として頭を殴られたりすることがあった場合、犬にとっては頭に触られることが恐怖心や嫌な感情を思い出してしまうことにつながる可能性もあります。

また、見知らぬ人が触ろうとすると特に怖がることもあります。犬の頭を撫でて喜ぶか喜ばないかは、信頼関係が築かれているかが大きく影響を与えると言えるのではないでしょうか。

状況を見極めることが大切

犬にしても猫にしても、動物のボディーランゲージをきちんと読んであげることが喜ぶことをしてあげられるかにつながると言えるでしょう。

愛犬や愛猫の好みはどのようなものか、今はかまって欲しい状況なのか見極めることは大切です。特に人間に対して引っ掻いたり噛んだりして攻撃しようとしているときは嫌がっていることを示しているので、状態をよく見極めましょう。

また、やたらと掻いてもらいがるような要求を見せるときには、痒いのに手が届かないのかもしれません。アレルギーや炎症などの可能性も考えられますので、かかりつけの動物病院で診てもらう必要が生じているかもしれないということも覚えておきましょう。

犬が甘えたい時にみせる仕草とは

飼い主に甘える犬

Zoran Photographer/shutterstock.com

犬が甘えたい構って欲しいというボディーランゲージを知っておくことによって、愛犬の気持ちを理解することができるでしょう。人間のように言葉を話せない愛犬は、まなざしや行動で甘えたい気持ちを伝えています。是非そんなときには撫でてあげて、愛情を感じられるようにしてあげましょう。

1.あごを乗せてくる

犬は座ったり寝転んだりしている飼い主さんに寄り添って、そっとあごを乗せる仕草をすることがあります。リラックス状態で体を預けてくる「あご乗せ」は甘えたいときの行動です。横になっている飼い主さんの腕にあごを乗せて、腕枕されるようなポーズで寝るのが好きな犬も多いですよね。

あごを乗せているときは、体の力を抜いてリラックスしていて無防備な状態になっています。飼い主さんに体を預けるのは絶対的な信頼感の表れなのです。また、犬は親しい人とのスキンシップが好きな動物です。あごを乗せる行動は、頼れるリーダーとくっつくことで安心感を得ようとしていると言えるでしょう。

犬があごを乗せてきたら、そのままの状態で体を撫でてあげるととても喜ぶでしょう。ただし、過剰な甘やかしはしないようにしましょう。

しきりに「撫でて欲しい!」と要求してくることもありますので、ワガママ過ぎるときには「いけないよ」と教えてあげることも飼い主さんの役割と言えます。

2.前脚を乗せてくる

犬が人の腕や脚にちょこんと前脚を乗せてくることがあります。まるで小さな子どものように愛らしい仕草ですが、大好きな飼い主さんに「ねえねえ、構ってよ~」と自分に注意を向けようとしている行動でもあります。そんなときには撫でてあげると喜ぶでしょう。

また、「自分だけの飼い主さんだよ」という独占欲の気持ちが含まれていることもあるでしょう。いずれにせよ、前脚を乗せてくるのはとても甘えん坊な犬に見られる行動です。甘えん坊や寂しがり屋な愛犬に対してはスキンシップの時間を定期的に取ってあげて満たしてあげることができるでしょう。

さらに、前脚乗せは自分の優位性を示している行動であることも考えられるでしょう。甘えたい気持ちとともに「もっと遊んでよ!」「私を優先して!」といった、ちょっぴりワガママな要求の気持ちが入り混じっていることもあります。キラキラと輝く瞳で見つめられると、つい何でも聞いてあげたくなってしまいますね。

そこはよく見て、飼い主さんが判断してあげる必要があります。要求されるままになっていると、犬は「自分は飼い主さんより偉いんだ」と勘違いしてしまうでしょう。甘える気持ちとワガママな要求の気持ちを見分けて接してあげるようにしましょう。グッと我慢して、スキンシップを控えなくてはいけないときもあります。

3.おなかを見せてくる

犬が飼い主さんの前でゴロンとひっくりかえっておなかを見せてくるのは、いわゆる「服従のポーズ」として知られています。

おへそが天に向く様子から「ヘソ天」とも呼ばれますが、これまた可愛くてたまらないポーズですよね。犬がお腹を見せてくれれば、リーダーとして認めてもらえたと考える人も多いのではないでしょうか。

おなかは動物の急所であり、敵に狙われたくない弱点です。その弱点をさらけ出すということは、「あなたを心から信頼しています」という証になります。また同時に「おなかを撫でて欲しいな」と、飼い主さんに甘えたい気持ちを表しているとも言えるでしょう。おなかをわしゃわしゃとなでくりまわしてあげると、犬も大喜びすることでしょう。

4.顔を舐めてくる

まるで子犬のように飼い主さんの口周りをペロペロとなめる仕草も犬からの愛情表現です。これは子犬が母犬の口の周りをなめてご飯をねだる行動の名残で、飼い主さんが犬にとって親のように安心できる存在である証とも言えるでしょう。

口の周りをなめるときには、「大好き!」という親愛の情のほかにも、飼い主さんに対しての信頼・敬意の気持ちのほかに「おなかがすいたよ~」というご飯をねだる気持ちが含まれていることもあります。

ご飯やおやつの要求はワガママに発展してしまうこともあるので注意が必要です。飼い主さんとしての毅然とした態度が求められることもあるでしょう。

5.飼い主さんの後ろをついてくる

トイレに立とうとしたら愛犬がトコトコついてきた、という経験がある飼い主さんは多いのではないでしょうか。なかにはお風呂にまでついてくる可愛いストーカー犬になっている犬もいます。このように子どもが母親のあとを追うような行動も、犬が飼い主さんに甘える仕草のひとつと言えるでしょう。

犬はもともと群れの中で暮らし、その中で自分の役割を全うしようとする習性があります。飼い犬にとっては、飼い主さんや家族が自分の群れであり、家の中がいわばテリトリーになります。

ですから、群れの長である飼い主さんと行動を共にすることは犬にとってごくごく当たり前のことなのです。大好きな飼い主さんがどこか別の場所に行くのであれば、「後ろをついていかなくちゃ!」という気持ちになっているのかもしれません。

単純に甘えているうちは大丈夫ですが、これがエスカレートすると「分離不安」になってしまう可能性もあります。飼い主さんとしても愛犬と常に一緒に過ごしたいと思うものですが、ときには心を鬼にして適度な距離感を保つことも、愛犬が精神的な安定を保てるようにするために大切だということを覚えておくようにしましょう。


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