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猫に人間用のシャンプーを使うのはNG!その理由と猫専用シャンプーの選び方を解説


猫にシャンプーさせたい

飼い主にシャンプーをしてもらう猫

Irina Kozorog/shutterstock.com

「トイレに行った後でベッドの上にあがってほしくない」、「愛猫が時々外に散歩に行くので、ノミやダニが体についていたら嫌だ」といった理由で定期的に猫にシャンプーしてあげている飼い主さんも多くいることでしょう。

猫にシャンプーする際、”愛猫に人間のシャンプーを使っても大丈夫だろうか?”と疑問に思ったことはありませんか?

この記事では「猫に人間用のシャンプーが使えるか?」という誰もが抱えている疑問についてお答えします。また猫用シャンプーと人間用シャンプーの違いについてもみていきましょう。

猫はシャンプーがキライ?!

シャンプーを嫌がる猫

Vera Larina/shutterstock.com

猫はもともと綺麗好きな動物なので、いつも毛づくろいをしてケアをしています。そのため、基本的にはシャンプーをしなくてもよい動物だと言われています。

でも、猫を飼っている方なら、愛猫をシャンプーしたくなる時もあることでしょう。しかし、猫を飼っている方はもちろん、飼っていない方でも猫は水が嫌いな動物であることを知っているのではないでしょうか?

つまり、水がキライということは、シャンプーも苦手としています。なぜでしょうか?それは野生時代、水がない環境で生活していたことと関係しているようです。

猫の祖先と言われているリビアヤマネコは砂漠で生まれ、寒暖の差が激しい環境で育ちました。砂漠では体が水に濡れると体温を奪われ、命を落とす危険があったので、本能的に被毛や皮膚など体が水で濡れることを嫌うと言われています。

実際、砂漠の水がない環境で水を飲まなくても、獲物の水分だけで十分に生き残ることができたようです。そのため、猫は水に慣れておらず、本能的に水を警戒してしまう性質をもっています。

現代の猫の中には、お風呂や水遊びが大好きな子も稀にいますが、基本的に多くの猫は水を嫌がります。ですから、シャンプーは猫にとってストレスとなる行為のひとつと言えます。

猫に人間用のシャンプーを使うことはNG!

色々な種類のシャンプー

undefined/shutterstock.com

猫は全身毛で覆われていますが、皮膚は人間よりもとてもデリケートです。そのため、わたしたち人間が一般的に使っている人間用のシャンプーは、猫の皮膚には刺激が強すぎます。

しかし、すべての人間用シャンプーがNGというわけではありません。人間用シャンプーには無添加やアミノ酸のシャンプーもあるので、そうしたものであれば代用することは可能です。

しかし、長期にわたって定期的に愛猫にシャンプーをするのであれば、猫用シャンプーを使うことがベストと言えるでしょう。

猫用シャンプーと人間用シャンプーの成分の違いとは?

ペット用シャンプーを手に取る女性

Iakov Filimonov/shutterstock.com

では、猫用シャンプーと人間用シャンプーは何が違うのでしょうか?使用されている成分をそれぞれ解析してみましょう。

猫用シャンプーの成分

猫用のシャンプーは基本、”無添加”や”アミノ酸系”のシャンプーが一般的です。

なぜなら、グルーミングをする猫が毛を舐めたり食べたりしても大丈夫なように、また猫はデリケートな皮膚を持っているという理由から、猫用シャンプーの成分は無添加やアミノ酸系が主流となっています。

また、猫は優れた嗅覚を持っているので、無香料のシャンプーや消臭効果のあるシャンプーが多く販売されています。

人間用シャンプーの成分

人間用シャンプーのシャンプーは、”アルコール系”、”石鹸系”、”アミノ酸系”の3つの種類に分類されており、種類によって洗浄力や皮膚への刺激が異なっています。

1.アルコール系
人間用のアルコール系シャンプーは、洗浄力がとても強く、皮膚の油脂をほぼ落としてしまうので、乾燥やフケなどが生じやすくなります。

猫は毎日行うグルーミングを通して、皮膚の保湿や状態を整えているので、人間用シャンプーで強引に皮膚の油脂を落としてしまうと、皮膚トラブルを招く危険性があります。

アルコール系シャンプーは、刺激が強い成分が多く配合されているので、猫への使用は控えましょう。

2.石鹸系
主に動植物の油脂成分をメイン成分としている人間用の石鹸系シャンプーは、着色料不使用でノンシリコンなので低刺激のものが多いですが、強い洗浄力をもっています。

環境にも優しい天然油脂成分なので、猫のシャンプーにもよさそうなイメージがありますが、猫のデリケートな皮膚には刺激が強いので控えたほうがよいでしょう。

3.アミノ酸系
人間用の石鹸系シャンプーの中にはアミノ酸石鹸シャンプーもあり、肌トラブルを抱えている人でも使えるほど優しいので猫でも安心して使えます。

アミノ酸系シャンプーは人の肌と同じ弱酸性のアミノ酸でできているので、低刺激性の安全性が高いシャンプーです。また皮脂を落とし過ぎないので洗浄力が弱いのが特徴です。

猫にシャンプーとして代用する場合は、アミノ酸系のシャンプーを水で薄めて使用することをおすすめします。

猫には猫用シャンプーがオススメ!

ノミ・ダニに効果がある猫用シャンプーとその横で座る猫

Africa Studio/shutterstock.com

猫をシャンプーする際、上記でもみたように人間用のアミノ酸系のシャンプーなら代用することも可能ですが、できれば猫には猫専用のシャンプーを使うことをおすすめします。

また、個体差もありますが、無臭に思える猫にも体臭があります。さらにグルーミングで身体中を舐めるので、唾液のにおいがすることもあります。これらのにおいは、猫専用のシャンプーを使うことで効率よく落とせるでしょう。

一方、愛猫にノミはおらず、無臭で、汚れていないのであれば、猫の負担を軽減させるためにシャンプーを控えることができるかもしれません。

おすすめの猫用シャンプーの選び方とは?

ペットショップなどに行けば、猫用のシャンプーを購入することができますが、種類があってどれを選んだらよいのか悩んでしまう方もいることでしょう。

では猫用シャンプーを選ぶ際、何を基準とすればよいのでしょうか?評判のよい猫用シャンプーの条件として、殺菌作用がある、無香料、価格がお手頃、毛がゴワゴワしないなどが挙げられます。

これらがすべて当てはまる猫用シャンプーを見つけることは難しいかもしれませんが、それに近いシャンプーを探してあげることができるでしょう。

たとえば殺菌作用があるシャンプーは、ノミやダニとり効果もあるので屋外を自由に散歩できる愛猫におすすめです。また、皮膚病を患っている子も殺菌作用があるシャンプーを使うことができるでしょう。

さらに香りのあるシャンプーは、自分のにおいが消されてしまっているので猫にとってストレスとなります。可能であれば無香料のシャンプーを選んであげましょう。

シャンプー後、毛がゴワゴワしたり、毛ツヤがなくなってしまったり、手触りが悪くなってしますシャンプーもあります。

そのような商品を間違って購入することのないよう、購入前に商品をよく調べ、口コミ評判をチェックしてみることができるかもしれません。

猫にシャンプーを頻繁にするとどうなる?

愛猫がキレイになるという理由で、頻繁にシャンプーをすると愛猫に異変が生じます。

それには毛ツヤが無くなること、被毛がパサパサになること、皮脂のバランスが崩れて肌のバリア効果が低下し皮膚病になるリスクが高まること、シャンプー剤が皮膚に残り炎症を起こす危険性などがあります。

猫はセルフグルーミングをする

猫は1日のほとんどを寝て過ごす動物ですが、起きている時間は暇さえあれば自分の体を舐めてセルフグルーミングをしています。

猫の舌には、喉の奥に向かって小さな突起があり、それを使って被毛についている抜け毛やゴミなどを取り除いています。

また、猫にとってセルフグルーミングはとても大切な習慣のひとつで、体調のバロメーターとも言えます。例えば猫が全くセルフグルーミングしない時は、病気など体内で何かの異変が生じている可能性があります。

一方、異常なほどセルフグルーミングをするときは、強いストレスや緊張を感じ、自分自身を落ち着かせようとしていることのサインです。


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