猫にも人の好き嫌いがある
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愛情をたっぷり注いでいるつもりなのに、愛猫にあまり好かれていないのではないかと思うことはありませんか?愛情を注げば注ぐほどそれが返ってくるのが犬ですが、猫の場合はそううまくはいきません。どちらかというと、飼い主の愛情は受けて当たり前のように感じているようにさえ見えることがあります。
猫を犬と同じような仕方で接すると嫌われてしまうことがあります。今回は猫に嫌われてしまう人の性格や特徴、猫に好かれる人の性格や特徴についてまとめます。愛猫に嫌われないようにするにはどうしたらいいか、愛猫に好かれるにはどうしたらいいか考えている人がいたら参考にしてくださいね。
猫に嫌われる人の性格や特徴
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まずは猫に嫌われる人にはどんな特徴があるか見ていきましょう。
しつこく構いすぎる
犬の場合はたくさん接して、構ってあげることによって愛情を示す必要がありますが、猫の場合はしつこく構われるのを嫌う傾向があります。猫は単独で行動する動物なので、マイペースな性格をしているからです。かわいい愛猫を見ていると撫でたり抱っこしたりして構いたくなりますよね。
でも実は構いたいということに問題があるんです。猫はしつこく構いすぎると嫌がってその人のことを嫌いになってしまうんです。特に嫌がっているのに無理矢理抱っこしようとすると、その人には近づかなくなるでしょう。猫はいつも相手にして欲しいと感じる動物ではないことを理解しなければなりません。
忙しい生活を送っている飼い主の場合、やっと時間ができたら猫と遊びたいと考えることがあるかもしれませんね。だからといってすぐに猫のところに行って撫でたり抱っこしたりするのはやめましょう。愛猫に相手にしてほしいからといって追いかけ回すようなものなら、ますます嫌われてしまいますよ。
また、猫はじっと見つめられることを苦手とします。猫がそばにやってきたからといってじっと見つめることがないようにしましょう。軽く無視するくらいでもかまいませんから、あまり積極的に構おうとしないほうがいいですよ。好かれようとしてアプローチすると逆効果になるので注意しましょう。
声が低くて大きい
猫は聴覚が優れている動物で、音には非常に敏感に反応します。猫は赤ちゃん言葉を好む傾向にあると言われることがありますが、赤ちゃん言葉を発するときに声が高音になるので、猫にとっては聞きやすくて心地いい音になるからだとされています。声が比較的高い女性のほうが好かれることが多いというのも納得ですね。
男性の場合は声が低いので、猫にとっては聞き取りにくいため警戒してしまうと言われています。猫に積極的に話しかけて相手をしようと思っても、低い声だと嫌われてしまうかもしれませんね。
聴覚の優れている猫にとって大きな音は心地よいものではありません。飼い主の中には大声で愛猫を呼んだり、話しかけたり、叱ったりする人もいるかもしれませんね。そうすると猫はビックリして大声を出す人のことを嫌ってしまいます。突然大きなくしゃみをするのも猫の前では気をつけないといけませんね。
慌ただしく動く
猫は慌ただしく動く人のことも得意ではないと言われています。マイペースでのんびりしている猫にとって、慌ただしい人はどうしても気になってしまう存在なのでしょう。慌ただしく動く人は大きな音を立てることもありますよね。猫にとって慌ただしく動く人との生活はストレスになってしまうようです。
子どもは好奇心が旺盛で時に激しい動きをするものです。力加減を知らずに猫と接することもあるため、子供のことが嫌いな猫も多いようです。子どもが突然騒ぎ始めたり予想外の動きをしたりすると、猫もゆっくりとしていられないのでしょう。
主婦(夫)の中には手際よくテキパキと動いて家事をこなす人がいますよね。家事は効率よくさっさと終わらせたいですが、猫の前では注意が必要かもしれませんよ。愛猫がゆっくりとくつろいでいる時に、テキパキと片付けをはじめたり掃除機をかけ始めたりすると、慌ただしい人と同じように嫌われてしまうかもしれません。
体が大きい
一般的に、猫は男性よりも女性を好むと言われていますが、それは男性のほうが平均的に体が大きいためだと考えることができます。猫は人間に比べるとはるかに小さな動物ですから、大きな相手がやってくると警戒してしまうのでしょう。背が高くて筋肉質な男性がやってくると愛猫もさすがにビックリしてしまうわけです。
背がそれほど高くないという人でも、猫からしたら十分すぎるほど大きいですよね。なので上から見下ろされるのも好きではありません。猫にとっては自分よりも大きな相手が上から見下ろしてくると、攻撃してくるのではないかと思って恐怖心を抱いてしまうのでしょう。猫を相手にする時は自分の姿勢にも気を付けたいものですね。
猫の嫌がるニオイがする
猫が近づいてきてくれないという場合に、飼い主がつけている香水が原因だということがあります。猫は柑橘系の酸っぱいニオイが好きではありません。猫にとって酸っぱいニオイはお肉が腐っているニオイと同じになってしまいます。柑橘系のアロマ、洗剤、柔軟剤なども猫が嫌いだとされているニオイなので注意が必要です。
他にも刺激の強いスパイスのニオイ、たばこのニオイ、カフェインのニオイなどが苦手だと言われています。家族の中でお父さんだけが猫に懐いてもらえないということがあるかもしれませんね。もしかしたらタバコのニオイやコーヒーのニオイが猫を遠ざけているのかもしれませんよ。