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犬がご飯を残す、ご飯を食べない理由とは一体何なのでしょうか?


食欲旺盛だった愛犬が、急にごはんを食べなくなると、「病気になってしまったのでは?」と心配になるものです。

しかし、中にはもっとおいしいごはんが食べたいというわがままから、出されたドックフードを食べないずる賢いワンちゃんもいます。

犬がごはんを食べない時に、どうすれば病気の症状なのか、単なるわがままなのかを見分けることができるのでしょうか。

今回の記事では、愛犬の食慾を低下させる代表的な病気について解説します。ごはんを食べないこと以外の症状などについても詳しく説明します。また、単にわがままで食事を食べない時の犬の行動についてもご紹介します。

病気が関係してドックフードを残す場合

犬がごはんを食べないとき、一番心配なのが病気を患っているケースです。どんな病気が犬の食欲を低下させるのでしょうか。食慾の低下が初期症状として表れる、代表的な病気について幾つかご紹介します。

1.口腔内の病気

犬の口腔内

Kittima05/shutterstock.com

歯周病や歯肉炎などの、口腔内のトラブルを抱えている場合、ごはんを食べる時に痛みが生じるので、食欲が低下することがあります。

犬は人間に比べると、歯周病になりにくいと言われていますが、近年では犬の平均寿命が延びたことや、食生活の変化などにより、犬の歯周病を気にする飼い主が多くなってきました。

口腔内に問題がある場合には、食欲の低下だけでなく、口臭が強くなったり、歯茎の腫れや出血など、他の症状が表れるようになります。

2.消化器系が関係している病気

犬のレントゲン写真

Hamish Zelmanowski/shutterstock.com

犬が発症しやすい消化器系の病気には、胃炎や消化不良などの比較的リスクの少ない病気から、胃捻転や胃拡張、幽門の異常など、死に繋がる危険な病気に至るまで、さまざまな種類があります。代表的な消化器系の病気を解説します。

胃炎とは、胃の粘膜が炎症を起こしている状態で、大きく分けると「急性胃炎」と「慢性胃炎」に分類できます。

腐ったごはんを食べてしまったり、殺虫剤や農薬がかかっている物を拾い食いしてしまったことが原因となるケースが多いようです。また、「ポインセチア」や「ヒヤシンス」などの一部の植物は、毒素が含まれていて急性胃腸炎の原因となることが分かっています。

胃炎によって食欲が低下している場合には、胃が食物を受け付けなくなるので、胃の内容物をくり返し吐くようになります。また、水を飲むことが多くなり、嘔吐を繰り返すので、体内から水分が失われて脱水症状に陥ることもあります。

胃拡張とは、早食いなどによって空気が胃に溜まったり、血液からのガスの蓄積など、さまざまな要因によって、胃が大きく拡張してしまう病気です。

胃捻転とは、活動量の多い大型犬に多く見られる病気で、急激な運動などによって胃が正常な位置から動いてしまい、胃が周囲の器官を巻き込んで捻じれてしまう病気です。

胃の捻じれが発生すると、周囲の血管なども圧迫されて血流に問題が生じるので、心臓に血液が届かなくなります。そのため、心筋虚血を起こしたり、胃の壊死を引き起こし、ショック状態に陥ります。治療が遅れると、発症から数時間で死に至る恐ろしい病気です。

胃拡張や胃捻転は、別名「胃拡張捻転症候群(GDV)」と呼ばれることがあります。解剖学的な観点からいうと、胃が正常な位置にある場合には胃拡張、正常な位置から動いてしまい捻じれている場合には胃捻転と呼ばれます。

胃拡張や胃捻転を発症すると、吐き気が生じても、実際には何も吐くことも出来ずに、よだれだけを垂らすようになります。腹部が膨れてきたり、呼吸苦などの症状が続き、元気がなく沈うつ状態になる犬もいます。

3.腫瘍など

病気の犬

Aleksey Boyko/shutterstock.com

ガンというと、人間の死因でも常にトップに上がる恐ろしい病気です。最近では、犬も平均寿命の延びに伴って、腫瘍が出来てしまうワンちゃんが多くなりました。加齢に伴って、腫瘍が発生するリスクが高まるのは、人間も犬も同じです。

腫瘍には良性の腫瘍と、悪性の腫瘍が存在します。良性の腫瘍は増殖する速度が遅く、健康な細胞とは明確に異なります。他の臓器などに転移して、正常な細胞を侵食することもありません。

一方、悪性の腫瘍は異常なスピードで不完全な細胞が増殖し、他の臓器にも転移していきます。結果として、正常な細胞が必要とする栄養素を吸収して、正常な器官を破壊していきます。

体のどこに腫瘍が発症する場合でも、食欲の低下が見られるケースが多くあります。また、元気がないように見えたり、貧血などの症状が表れることもあります。腫瘍は早期発見が大切な病気なので、気になる症状があらわれた場合には、検査を受けるようにしましょう。

4.腎臓病

具合の悪い犬

Sergey Nivens/shutterstock.com

犬が発症しやすい腎臓病としては、腎不全が一般的で、尿結石や膀胱炎、前立腺肥大などの他の疾患に起因して発症しやすい「急性腎不全」と、10歳以上の老犬が発症しやすい「慢性腎不全」があります。

腎臓は沈黙の臓器とも呼ばれるように、病気が進行しても、なかなか症状があらわれにくいようです。腎臓の機能の半分以上が失われても、体調に異変があらわれないことが多く、全体の75%程度が失われて初めて、症状があらわれることが多い病気です。

腎不全を発症すると、最初にあらわれる症状が食欲の低下です。初めはごはんを食べ残す量が少しづつ増えていく程度ですが、慢性腎不全が進行していくと、やがて全くごはんが食べられなくなるようです。

ごはんを十分に摂取できなくなるので、体重が減少してゆきます。中には腎不全を発症して数週間で、体重が激減してやつれてしまうワンちゃんもいます。

エネルギーを吸収できないので、体力も低下して活動量も低下します。寝ていたりボーとしている時間が長くなり、何事にも関心を示さなくなり、動かなくなります。

体内の有害物質を排出するために、水を多く飲むようになり、排尿の回数が増える傾向があります。一回の排尿量が少なく、おしっこする回数が増えている場合には、腎不全の可能性が高いので、検査を受けるようにしましょう。

5.肝臓病

病気の犬

Tyler Olson/shutterstock.com

犬の肝臓病とは、肝臓の細胞が損傷したり、肝臓に炎症が起きたり、肝臓の細胞に脂肪がたまるなどの要因によって、肝臓の本来の働きが失われた状態をいいます。

肝臓は、予備能力が高い器官の一つなので、早期発見が難しく、症状があらわれる時には、病気がかなり進行してしまっているケースも少なくありません。

肝臓病を発症する原因には、ウイルスや細菌などの感染によるものや、ガンなどの他の疾患に起因して発症するものがあります。

また、銅が過剰に体内に蓄積してしまう「銅蓄積性肝臓病」という遺伝的な疾患や、薬剤や毒物を誤飲してしまうことによる中毒性の肝炎などもあります。

典型的な肝臓病の症状としては、食欲がなくなりごはんを残すことに加えて、嘔吐するようになったり、歯ぐきや白目の部分が黄色くなる「黄疸」が発生することもあります。

水をよく飲むようになって、おしっこの回数が増えるというのも典型的な症状です。全体的に活動量が低下して、元気がなくなり、食事量の減少に伴って体重も減少します。


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