starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

値下がりする原因は何?ペットショップの犬が安くなる理由とは一体!?


ブリーダー・ペットショップ・保護施設・知人から譲り受けるなど、犬を購入する方法はそれぞれですが、日本で飼育されている犬の80%はペットショップから家庭に迎えられているそうです。

それだけペットショップというのは、日本の愛犬家にとって身近な存在なわけです。確かに大きなショッピングモールには、かなりの確率でペットショップが入っていますし、動物を販売しているコーナーがあるホームセンターも多いですよね。

ですから、何気なしに展示されている動物達を見によったり、お気に入りの犬種の値段をチェックする機会も多いと思います。

そこで、可愛い子犬の下に、大きく”セール”と書いてあり、異常なほどの低価格が表示してあったり、少し成長したような子に、”大幅値下げ”とあり、販売価格が訂正されて表示されるのを見かけたことがあることでしょう。

そして、「何でこの子は平均よりも低価格で販売されているのだろう?」「犬が安くなる理由って何だろう?」と疑問に感じられたことはないでしょうか?実際多くの方が、そのように感じておられるようです。

ですから今日は、そんな方々の疑問に答えるべく”ペットショップで犬が安くなっていく理由”を、じっくりと紐解いていきたいと思います。

それに付随して、そもそも犬の値段はどうやってつけられているのか、さらに、ペットショップならではの価格設定の基準などもご紹介したいと思います。

ペットショップで売られている犬が安くなる理由

走り回る可愛い犬

Oleksiy Rezin/shutterstock.com

近所にあるペットショップで、最初はガラスケースに入れられて展示されていたのに、どんどん値段が下がり、最終的に誰でも触れる状態で販売されていたワンちゃんがいました。

きっと、日本にあるペットショップのうち、多くの店舗で見られている光景かもしれません。命のない物ならば、セールや値下がりをお得に感じることもありますが、犬は生き物ですので、安ければ良いとは簡単に考えることはできませんよね?

むしろ、値下がりすると不安感や不信感が湧いてくるのではないでしょうか?でも商品である以上、お店に利益を生むような値段がつけられ、販売価格が状況や売れ行きによって変動もするのです。

そんなシビアな現実を踏まえて、ペットショップで販売されている犬の値段が下がる3つの理由をご説明したいと思います。

月齢が高くなった

年老いた犬

Kateryna Ovcharenko/shutterstock.com

ペットとして迎える犬をイメージする時、皆さんの頭に浮かぶのは”小さな子犬”ではないでしょうか?実際、ペットショップで一番人気があるのは、生後2ヶ月〜3ヶ月の子犬たちです。

犬はあっという間に大きくなってしまうので、可愛い盛りのパピー期をできるだけ味わいたい、スポンジのような頭をしている小さな時から、きちんとしつけをしていい子に育てたいと願うのはもっともなことです。

しかもその時期は、ただ可愛いというだけではなく、遊びを通してお互いの力関係やコミュニケーションの取り方、やってはいいことといけないことなどを認識したり、今後の人生に関わる社会性を身につける大事な時期でもあります。

子犬は生まれてすぐの新生子期(生後0〜2週間)くらいは、五感が発達する時期で、母親に頼り切って過ごします。その後の移行期(生後2週間〜4週間)になると、体温の調節も自分でできるようになり、母親から少しづつ独立していきます。

この頃には、尻尾を振ったり吠えたり、犬らしい動きも見せ始めます。社会化期(生後4週間〜12週間)にもなれば、母親から離れてあちこちと歩き回るようになり、他の犬とじゃれあったり、好奇心旺盛に冒険に出かけていくようになります。

感受性の強いこの時期に、色々なものを見たり聞いたり経験したり、親兄弟や他の動物と触れ合うことによって、生きるための適応力を身につけていきます。そして、生後12週を過ぎると社会性を学ぶ扉がパタリと閉じてしまうそうです。

このように子犬の成長には、母犬と一緒に過ごすべき時、社会性を身につけるべき時と、ペットとして迎えるにふさわしいタイミングが確かにあるのです。

法律でも、生後49日未満の犬を販売することは禁止されており、精神的に落ち着いた活発な犬になるためには、然るべき期間は親元に止まらせることが義務付けられています。

ですから、ペットショップにくる時点で生後約2ヶ月になっており、社会性を学ぶ扉が開いている生後3ヶ月までの子犬は、お店にとっても絶好のおすすめ時期となるわけです。

重要が多ければ値段が高くなり、少なければ値段は下がっていきます。ですから、多くの飼い主が欲しがる生後2ヶ月〜3ヶ月の子は当然高い値段がつき、3ヶ月を過ぎた子犬たちは、月齢が上がるたびに売れる確率が下がるので値段は下がっていきます。

しかも、ペットショップ側としては、子犬がお店に長くいればいるほど、食費や管理費がかさんでいくので、犬の値段を安くしても、できるだけ早く新しい飼い主さんに出会って欲しいと願うのです。

容姿がスタンダードから外れている

可愛い犬

Veronika 7833/shutterstock.com

犬のスタンダードとは、日本語にすると”犬種標準”で、犬種ごとに定められた標準的な容姿の基準のことを指します。

つまり、犬を分類しやすくするために決められた、見た目に関する細かな決め事のことです。このスタンダードがあることによって、ダックスフンドやドーベルマンなどの犬種名を聞くと、皆が同じイメージを抱き、共通理解のもとに話を進めることができます。

このスタンダードがないと、胴長の犬、黒い犬、などと漠然とした表現になってしまいますが、頭・目・鼻・口・耳・首・肩・胴・腰・前脚・後脚・尾・被毛など、体の全てのパーツの形や色を、犬種ごとに定義することによって明確に分類することができるのです。

そしてどの犬種も、スタンダードに近いほど容姿が良い犬とされます。ダックスフンドなら、胴が長く足が短いという、手足が長い方が美しいとされる人間の一般的な美の感覚とは外れていても、その犬種の特徴がしっかりでた犬の方が美しいとされるのです。

犬の値段の8割は、ルックスでつけられると言われていますので、スタンダードに近いグッドルッキングな子犬は高くなり、スタンダードから外れた子は安くなります。

もちろんスタンダードから外れているからといって、身体的に欠陥があるわけではありません。むしろ個性があって良いと感じる方や、自分の好みにぴったりと感じる方もおられるでしょう。

しかし、多くの人に好まれる容姿ではないので、元々の価格設定も低くなり、月齢やペットショップにいる期間に応じてどんどん安くなっていきます。

欠点がある

片方の耳がたれてる犬

xkunclova/shutterstock.com

ここでは、体の一部が正常ではないことを欠点と呼ばせていただきますが、販売する時点で、子犬に何らかの欠点があることが判明した場合、価格を下げることが多いです。

例えば、上顎より下あごが出ている受け口であったり、地面に接しない爪があったり、尻尾が曲がっていたり、ミスカラーと呼ばれるその犬種本来の被毛の色とは異なる色が一部に生えている場合などです。

これらは欠点とはいっても、日常生活にほとんど支障はなく、深刻な病気を引き起こすこともまずありません。しかし、正常ではないことは事実ですので、やはりリスクを考えると平均価格よりは下げざるを得なくなります。

他には、でべそや停留睾丸なども時々見られる欠点ですが、将来的に手術が必要になることもありますので、値段を下げるだけではなく、症状や必要になる治療、かかる費用などをお店側はきちんと説明するべきでしょう。

しかし、悪質なショップの中には、真実を全て伝えなかったり、まるで大したことがないようにリスクの説明は全くしないこともありますので、月齢もすぎておらず、スタンダートにも当てはまる子犬が、あまりに安く売られている場合は注意が必要です。

子犬を安く購入したとしても、病院代や薬代の出費が絶えないということもあり得るということです。犬の治療費も手術費用も、かなり高額になりますので、そのリスクはきちんと考えるようにしましょう。

一緒に住み始めたら、情も移り、家族同様の存在になります。経済的な負担だけでなく、心配や気苦労、看病にかかるエネルギーや時間など様々ことを冷静に考慮してから、責任を持って自宅にむかえるようにしましょう。

ここまでで、「月齢が高くなった」「スタンダードから外れた容姿をしている」「欠点がある」という3つの理由で、ペットショップで販売されている犬の値段が安くなっていくのかお分りいただけたと思います。

安いことにはそれなりの理由がありますので、ペットショップの人に納得いくまで尋ねるなど、きちんと理由を確認し、それでも家族として迎え、一生面倒をみる決意をしてから購入するようにしてください。


    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.