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猫にとって安全な観葉植物と危険な観葉植物


猫は草を食べる動物?

猫草

Veera/shutterstock.com

そもそも猫は草を食べるのでしょうか?猫を飼ったことがない方は知らない方もいるかと思いますが、飼ったことがある人にとってはよく知られていることで、猫は草を食べる動物なのです。

ただ美味しいから食べるというわけではなく、また栄養をとるために食べているわけでもないのです。

猫は舐めて毛づくろいをするのですが、その時に体の中に毛玉がたまります。

その毛玉を吐き出すための刺激として草を食べています。

草を食べると刺激になることを知っている猫たちは、時に部屋の中に飾ってある観葉植物を食べてしまうことがあります。私の友人も「猫に観葉植物が食べられた」と口にしています。

どの草を食べたら良いか悪いのかを猫もわからず食べてしまうことがありますので、猫を飼っている場合は、口にしても安全な植物を置いてあげましょう。

ちなみにホームセンターへ行くと「猫草」が販売されています。

猫用の草なのですが、実は猫草という名前の植物は存在しないのです。

猫が好んで食べる草の総称で、燕麦(えんむぎ)やエノコログサを猫草として多く販売されています。

猫はイネ科の背の低い草を好んで食べるとされていますが、猫によって好みがあるようで、食べない猫もいるようです。

猫が観葉植物を食べる理由

猫草

Irina Kozorog/shutterstock.com

愛猫が観葉植物を食べる理由を少し探ってみようと思います。

先ほど伝えてように、猫はもともと草を食べる動物なので、食べる様に猫草を用意してあげ、愛猫の欲求を満たしてあげましょう。

ただ猫草もあるのに、観葉植物を食べてしまった!というケースもあります。そんな時にはどんな気持ちで食べてしまったのでしょうか?

猫が観葉植物を口にする理由1:興味を引いてしまった

猫はひらひらと動いているものが気になって仕方ありません。

観葉植物の葉が風でひらひらと揺れているのを見たら、猫ちゃんの興味を引いてしまった可能性があります。

また葉っぱが垂れ下がっている様な形状の観葉植物は、猫じゃらしの様に見え、思わず遊びたくなり、猫パンチをして遊んでいてヒートアップし、思わずパクッと口にしたのかもしれませんね。

猫が観葉植物を口にする理由2:飼い主さんの気をひきたい

飼い主さんの気を引こうと、飼い主さんが大切にしている観葉植物にいたずらをしたら、飼い主さんが私の方を向いてくれる!と思ってしまうケースがあります。

そういった行動をしてしまうというのは、寂しさの表れです。

少し遊ぶ時間を増やしてあげてはいかがでしょうか?また甘えさせている時間が少ないのかもしれません。この様な場合は、飼い主さんと猫ちゃんの時間を見直してみると観葉植物を食べなくなります。

猫が観葉植物を食べても大丈夫?

そもそも観葉植物は、猫にとっては安全でしょうか?

猫草と呼ばれる草はホームセンターなどで販売されているので、猫には安全なのはわかるのですが、観葉植物はどうでしょうか?

残念ながら完全に安全な観葉植物はありません。観葉植物に含まれる成分の中には、猫にとって有害な成分が含まれています。

部屋に飾りたいと思っていても躊躇してしまう方がいるのはこのためですね。

また安全だとされている観葉植物でも、猫の個体差によっては、お腹を壊してしまったり、悪化すると中毒症状になってしまう可能性があります。

家の中に緑があると、私たちは癒され安らぎをもたらすアイテムですが、愛猫にとっては、ゆらゆら揺れている葉っぱに興味を持ってしまい、思わず遊んでしまうこともあるかと思います。

ですので観葉植物の毒性だけではなく、高い低い、葉が長いもの、丸いもの、また置き場所なども考慮してあげて、観葉植物を置く場合は、できるだけ安全な状態で観葉植物を設置してあげたいものです。

猫も安心!猫に優しい観葉植物8選

猫に優しい観葉植物その1:パキラ

パキラ

pixabay.com

育てやすい観葉植物で中南米原産です。

幹の部分に特徴があり、縁起の良い観葉植物としてインテリアとして、また贈り物としても人気の高い観葉植物です。

ただ種に毒性があります。観葉植物として育てている状態では問題がありません。

日陰の場所や半日陰でも育つので、どのお部屋でも育てやすい観葉植物です。

ただ強く元気に育てたい方は日の当たる部屋に設置してあげましょう。

ただ強い光には弱いので、窓の近くで日差しが強い場所は避けたほうがよいですね。

おすすめはカーテン越しや、すりガラスのある玄関など、柔らかい光が入る場所におすすめです。

猫に優しい観葉植物その2:テーブルヤシ

テーブルヤシ

shutterstock.com

南国をイメージさせる葉っぱは、涼やかな印象を与える観葉植物です。

ヤシ科の木で、メキシコ原産。大きく育っても1〜2mと小さな品種です。

小さいサイズが流通しているので、ハイドロカルチャーや苔玉に使われることもあります。

南国のイメージですが実は直射日光が苦手ですので、日陰で育ててあげてください。

その反面寒さには強い性質があります。

さらさらと風に揺られるので、猫の興味を引きやすい点が注意点です。

概ねかじられても安心ですが、いたずらされにくい場所に置いてあげたほうが無難です。

猫に優しい観葉植物その3:サンセベリア(トラノオ)

サンセベリア

shutterstock.com

アフリカ原産の観葉植物で、肉厚の葉っぱだけが地上に出てくるちょっとユニークな植物です。

多肉植物の一種ですので、乾燥を好み湿度を嫌います。

ですので管理がしやすく初心者さんの方でも育てやすい植物です。

猫にとって無害だと言われていますが、葉っぱの先がとがっているので、猫が興味を持つと、思わずがぶっとかじってしまう可能性があります。

ですので大ぶりのものを選んで設置するか、いたずらをされない場所に置いてあげましょう。

猫に優しい観葉植物その4:エバーフレッシュ

エバーフレッシュ

shutterstock.com

東南アジアや中南米原産の熱帯植物です。

繊細で細やかな葉っぱがとても涼やかでスタイリッシュです。

人気の高い観葉植物で、昼間は葉っぱを広げ、夜になると葉っぱを閉じるという面白い性質があります。

寒さに弱いので、冬には暖かい場所へ移動してあげたりと工夫が必要ですが、比較的育てやすい植物です。
サイズも様々販売されているので、お部屋のイメージに合わせて選べます。

猫への毒性はなく、安心して楽しめる観葉植物だとされています。

葉っぱが繊細で細やかなので、猫が戯れてしまうかもしれません。その時は、置き場所を変えて遊ばないように注意してあげましょう。

猫に優しい観葉植物その5:ガジュマル

ガジュマル

shutterstock.com

熱帯地方に生息する常緑高木で、日本だと沖縄県に自生しています。

「多幸の木」とも呼ばれている木で縁起の良い木として親しまれています。

また子供の精霊が宿る木としても親しまれていて神聖な木とされています。

自生しているものはかなり大きく成長しますが、観葉植物としては鉢の大きさによって成長が異なります。

温かい地域画原産ですので日光が好きですので、日当たりの良い場所が好みです。

猫に優しい観葉植物その6:ストレチア

ストレチア

shutterstock.com

極楽鳥花という和名を持つストレチアは、扇のおような丸い葉っぱで個性的な花を咲かせます。

存在感がとてもある観葉植物ですので、とてもお洒落です。

猫に優しい観葉植物その7:アレカヤシ

アレカヤシ

shutterstock.com

ボリューム感がありお部屋の中が南国イメージになるアレカヤシ。

存在感があり店舗やリビングなどで見かける観葉植物です。育てるのも難しくありません。

やし科の葉っぱの細い葉っぱが集まっているので、猫の好奇心を掻き立てる形です。

置き場所には注意してあげてください。

猫に優しい観葉植物その8:シュロチク

シュロチク

shutterstock.com

やし科の植物で、漢字では棕櫚竹と書きます。ただ竹の仲間ではないのです。

竹のような細い幹とすっと伸びた葉っぱが棕櫚ににていることから命名されました。

原産地は中国南部〜東南アジアで江戸時代に日本に伝わってから広く親しまれてます。

アカシアと同様に葉っぱが細く風に揺れるので猫の好奇心を掻き立てられやすい植物です。

こちらも置き場所にちゅういしてあげてください。

猫には危険かも?猫には危ない観葉植物7選

猫たちは自分の体の健康のために植物を食べるため、室内で飼われている猫は、外で草を選んで食べるわけには行かず、家の中にある草を食べてしまうことがあります。

ただ、私たちが見ただけでは猫にとって安全なのか危険なのかなかなか見分けがつかない観葉植物。

猫にとって危険かどうかの知識のある花屋さんだと良いのですが、すべての花屋さんがそうとも限りませんよね。

ですので飼い主さんは、危険な観葉植物を知って、愛猫を危険から守ってあげてくださいね。

猫が食べてはいけない観葉植物その1:ポトス

ポトス

napat intaroon/shutterstock.com

観葉植物の中ではポピュラーなポトス。

花屋さんやホームセンターでもでも良く見かけますよね。初心者の方でも育てやすく、管理がしやすいのが特長です。

ツルを切って水に挿しておくと、簡単に増やせます。

ただ猫にとっては危険な毒性が葉っぱや茎にあります。

シュウ酸カルシウムの針状結晶やタンパク成分が原因で、口腔内の炎症や皮膚炎を引き起こす可能性があります。

痛みを生じるので食欲が低下し衰弱する恐れがあります。

愛猫がポトスを食べてしまったら、まずは動物病院で診察してもらいましょう。

猫が食べてはいけない観葉植物その2:モンステラ

モンステラ

HAKINMHAN/shutterstock.com

原産は熱帯アメリカで、南国を思わせるエキゾチックな形をした葉っぱが特長で、ツル性の植物ですがポトスほど成長が早くないです。

この観葉植物も人気の高い植物です。

丈夫で育てやすいと言われています。

強い光が苦手で葉焼けを起こします。

また乾燥を嫌う植物なので冬場は少し様子を見てあげましょう。

猫にとって有害なシュウ酸カルシムが葉っぱと茎に含まれてます。

汁に触れると皮膚がかぶれてしまったり、粘膜の炎症を引き起こします。

また誤って猫が噛んでしまうと、口腔内の遮熱感といった中毒症状が出ることがあります。

小さな猫には、モンステラの葉っぱは大ぶりで、草という認識がないこともありますので、様子を見ながら設置しましょう。

猫が食べてはいけない観葉植物その3:ユリ科

ユリ科

takakophoto/shutterstock.com

ユリ科の植物は、猫にとってはとても危険な植物です。

ゆりの好きな方は室内でも育てる方がいらっしゃるのですが、猫を飼っている方は要注意です。

毒性の成分はまだわかっていないのですが、花、花粉、葉っぱを食べて死亡したという事例もあります。

摂取してからの発症時間は早く、摂取してすぐ〜3日ほどで腎臓の尿細菅が死滅し腎不全になってしまいます。

猫が食べてはいけない観葉植物その4:バラ科

ピンクローズ(バラ)

Ortis/shutterstock.com

綺麗可憐なバラは人々に愛されている花として有名ですよね。花束をもらうととても嬉しいと思う人も多いのではないでしょうか?

ただそんな美しいバラですが、猫にとってはユリ科と並んで危険な花の一つです。

バラの実や種に、「アミグダリン」という毒性を含む成分が含まれています。

未熟なバラの種子には、アミグダリンが含まれているので、猫には近づけないように気をつけましょう。

アミグダリンを摂取すると青酸中毒になってしまい、呼吸困難になるので摂取した時には、すぐに吐き出させるようにしましょう。

また棘にも注意が必要です。幼少期の猫は興味津々で色々なものに興味を持ちます。

そこで棘に興味を持ってしまい手を出すと、棘で怪我をすることがあります。


バラの花の他にバラ科の植物にはどんなものがあるのでしょうか?

あんずや桃、桜やすもも、梅やびわなどもバラ科の植物です。

これらの植物もバラと同様に種子や種子の周りの果肉にアミグダリンが含まれていますので、食べないように注意が必要です。

猫が食べてはいけない観葉植物その5:アボカド

アボカド

Krasula/shutterstock.com

ワニなしと呼ばれていたアボカドは、私たちには馴染み深い果物でメキシコから中南米が原産です。11月から2月ごろに収穫されます。

アボカドには、ペルシンという成分が含まれていて猫にとっては毒になります。

この成分は猫に限らず小動物にとって毒になる成分ですが、人が普通に食べる量は問題がないとされています。

アボカドを食べてしまったら、痙攣や呼吸困難になってしまい、最悪の場合は死に至ることがあります。

果肉だけではなく種子や皮にもペルシンは含まれています。

アボカドの種からアボカドの木に育てている方もいるかと思いますが、猫ちゃんには危険ですので、室内には置かないように気をつけましょう。

猫が食べてはいけない観葉植物その6:ベンジャミン

ベンジャミン

shutterstock.com

丸みを帯びて可愛らしい植物のベンジャミンで人気の高い観葉植物ですが、ベンジャミンも猫にとっては危険な植物です。

イチジク属のベンジャミンは、枝や葉の中にある白い濁った樹液を持っています。

この樹液が猫の肌についたり口にしてしまうと、中毒症状が出てしまいます。

樹液の中のフィカインというタンパク質分解酵素やソラレンと呼ばれる物質が含まれていて、これらの物質が細胞のDNAを傷つけてしまいます。

ベンジャミンだけではなくイチジク属の木々には注意が必要です。

猫が食べてはいけない観葉植物その7:アイビー

アイビー

shutterstock.com

アイビーもポトスなどと同じくらい馴染みのある観葉植物です。

常緑種で這う様に茎を伸ばして成長するツル性の植物です。

こちらも簡単に育てられることから初心者の方に人気の観葉植物です。

繁殖力が高く室内でもしっかりと育ちます。

アイビーのどの成分が毒性なのかはまだわかっていないのですが、口にすると渇きやよだれ、そして腹痛などの症状がでてきます。

また下痢や嘔吐という中毒症状を引き落とします。

アイビーは垂れ下がったツルが猫の興味を引きやすい観葉植物の一つですので、手のとどかない場所に設置するか、行動範囲が広い猫ちゃんの場合は、置かない方が無難です。

まとめ

インテリアを楽しむことは生活を豊かにするのですが、猫を飼っている方は、安全な観葉植物と危険な観葉植物を知って、愛猫にとって安全な観葉植物を選んであげましょう。

観葉植物が全てダメだというわけではないので、正しく選ぶと観葉植物も楽しめます。

また観葉植物だけではなく切り花にも危険が潜んでいますので、切り花だからといって無造作にテーブルに飾るのも注意が必要です。

猫ちゃんはユリ科とバラ科の花は危険ですので、その花は除いて楽しんでください。

また花束をプレゼントする際にも、猫を飼っている方へのプレゼントの場合はユリ科やバラ科の花を除いてプレゼントをしてあげると喜ばれますね。

知らず識らずに危険な観葉植物を愛猫が口にした場合は、早急に動物病院で診察してもらい、適切な処置をしてもらいましょう。

症状はすぐに現れずに、数日たってから症状が出ることもあります。

観葉植物がボロボロになっていたら、獣医の先生に相談しましょう。

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