動物の命の価値
愛犬の失踪と悲しい結果
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２０１２年，こげ茶色をしたラブラドールとピットブルのミックス犬クロエ（Chloe）がコロラド州にある自宅からいなくなり，現場に急行した警察はクロエを捕獲。しかし彼女は警察の保護下にあったにもかかわらず，スタンガンで射撃されることに・・・しかも，ロバート・プライス（Robert Price）という警官がさらに５発も銃を撃ち続け，重傷を負ったクロエは死亡したそうです。この一部始終はテープに録画されました。残念ながら，その動画を見ることはできませんが，KDVRニュースチャンネルのウェブサイトでその様子を見ることができます。出典:https://barkpost.com/good/death-of-pet-settlement/
突然愛犬がいなくなり，彼女の無事を祈る思いで，捜索してもらおうと警察に連絡した飼い主さん。
無事彼女が確保され安心するのもつかの間，突然目の前が真っ暗になるような出来事が・・・
元気な姿で再び家に帰ってくるはずの家族の人生がその日終わりを迎えてしまったのです。
KDVRニュースチャンネルのウェブサイトにアップされた動画からは，１人の警官が犬に照準を定め引き金を引く姿がとらえられています。
銃声が終わるとともに犬の動きが止まり，大切な命が終わった瞬間，これがクロエの最期となってしまいました。
動物の命に対する裁判所の考え
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クロエを撃った警官は動物虐待の罪で告発されました。しかし驚くことに裁判所は彼に無罪判決を言い渡したのです。クロエの飼い主さん，ゲイリー・ブランソン（Gary Branson）さんは家族の一員を奪われたことに対する正義を求め，コロラド州コマースシティに対し連邦民事訴訟を起こしました。出典:https://barkpost.com/good/death-of-pet-settlement/
民間人が同じことをした場合，逮捕するのは警察です。そしてよほどのことがない限り，有罪となるでしょう。
しかし裁判所が出した結論は・・・無罪。
こんなに可愛い家族を奪われたブランソンさんが納得できないのは分かる気がします。
裁判が長引き，高額な裁判費用を計上することを避けたいと考えたコマースシティはブランソンさんと和解しました。その和解金はなんと262,500ドル（およそ2,900万円）。動物法律センターによると，この金額はペットの死に関連した和解金としてはアメリカ史上最高金額だそうです。出典:https://barkpost.com/good/death-of-pet-settlement/
さらに愛犬の命の大切さを訴えるためブランソンさんは裁判所に訴えたようです。そして勝ち取ったのは勝利。
もちろん，高額な和解金を受け取ったところでクロエは戻ってきませんし，ブランソンさんの悲しみも完全になくなることはありません。
しかし，この大勝利は今後の動物の命に対する考え方に大きな影響を与えることとなるでしょう。
犬の射撃に関与した警察官の数は増加の傾向をたどっていますが，多くの警察署では犬の行動主義者とともに，犬に対して適切に接近する方法を理解し，犬の死に関わる警察官の数を増やさないよう努力しています。それでもなお他の犬がクロエと同じ目に遭わないようより多くの警察官が法に従ってくれることを願っています。出典:https://barkpost.com/good/death-of-pet-settlement/
残念ながら，いまだ警察官によって多くの犬の命が奪われているようです。その中には避けようのない状況もあったかもしれませんが，やはり大切な命が奪われることは残念でなりません。
その一方，警察官と共に働く警察犬も数多くいます。素晴らしい彼らの能力は，人命救助や犯罪撲滅に大きく貢献しています。
クロエのような残念な事態を招かないためにも，動物に対する知識の大切さを実感しました。
人間の手で動物たちの命を奪うことなく，お互い協力し合って生活できる世界が来るといいですね。
保護下にある犬を射殺した瞬間
国に愛犬の命を奪われた・・・
