身動きが取れなくなっていたワンちゃん
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救助隊がその犬を掘り出そうとやって来た時、その悲しそうな顔は打ちひしがれているように見えました。出典:https://www.thedodo.com/emaciated-mother-dog-digs-den-to-deliver-her-puppies-1589020388.html
彼女の孤独で寂しそうな目は、『助けて』と懇願していました。
木と地面の狭い隙間に挟まってしまったワンちゃん。
一体どうしてこんなことになってしまったのでしょう。
実はこの日の前日に嵐が来ており、建設現場の木材が崩れてきたところに、このワンちゃんは挟まれてしまったのです。
救助隊たちは木材をどかせようと必死に手を尽くしましたが不可能だったため、下の土を掘ってワンちゃんを助け出しました。
その洞穴の奥には…
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その犬は他の場所で子供を産んで、その後にその子犬たちを、この木材の下の洞穴まで連れてきた可能性がありました。出典:https://www.thedodo.com/emaciated-mother-dog-digs-den-to-deliver-her-puppies-1589020388.html
いずれにせよ救助隊たちは、その子犬たちを探さなければなりませんでした。
なんとこのワンちゃんには赤ちゃんがいたのですね。
最初に3匹の子犬が穴から救出されましたが、それでもまだ奥に子犬がいるかどうかは分かりませんでした。
しかしその後に建築現場のスタッフが1匹見つけ出して救助してくれ、後日機械を使って木材をどかしてみたところ、さらに2匹の子犬が生きた状態で発見されました。
こうして子犬は全員無事に、お母さんワンちゃんのもとへ戻ることができたのです。
新たに襲ってきた試練
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医師のブライアンさんは、このワンちゃんが傷を負っている子宮が収縮せず、これにより出血が止まらなくなってしまうことを恐れていました。出典:https://www.thedodo.com/emaciated-mother-dog-digs-den-to-deliver-her-puppies-1589020388.html
彼女は貧血を起こし失血死してしまうかもしれません。
体が挟まってしまっていた穴から無事に出られ、子犬たちもみな助かりましたが、このワンちゃんは深刻な病気とケガを抱えていました。
子供たちの世話をする体力をつけるために必死に何でも食べていたようでお腹を壊していましたし、ケガをしていた子宮はずっと出血が止まらずに、このままでは死んでしまう危険もありました。
合併症になる可能性があるため手術もできず、医師たちは悲しい気持ちで見守っていたそうです。
絶対に助けたい…!
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治療はうまく働き、ワンちゃんは力もついてきて体調も改善していきました。出典:https://www.thedodo.com/emaciated-mother-dog-digs-den-to-deliver-her-puppies-1589020388.html
子犬たちも毎日成長しており、どんどん強くなっていきました。
なんとかこのワンちゃんを助けたいと思った獣医たちは、合併症にならないための抗生物質を投与しつつ、大がかりな治療をすることを決断しました。
治療は長期間複数回にわたって行われ、過酷なこともありましたが一生懸命乗り越えてきたこのワンちゃんは、やっと元の元気な姿に戻ることができたのです。
今では追いかけっこをして走り回ったりすることもできます!
諦めずに手を尽くしてくれた獣医たちに感謝したいですね。