飼い主は二度と戻って来なかった
余りにも酷い姿に人々は...
ピットブルのデンプシーは、生後わずか7か月の時にジョージア州にあるドラッグストアの外に繋がれたまま放置されました。そして多くの人々が、皮膚の状態の悪いデンプシーに近づくことを拒みました。出典:https://www.thedodo.com/dog-left-outside-store-mange-georgia-1904730945.html
もしも健康状態の良い犬がお店の外に繋がれていたならば、犬を見たほとんどの人は「飼い主は買い物中で、すぐに戻ってくるだろう」と想像したかもしれません。
しかしご覧のように、デンプシーの肌はなんらかの皮膚病に侵されているのは容易に認識できます。
こんな状態の彼の姿を見ると、正直どうしてあげたらいいか分からないという人も中にはいたことでしょう。
でも、どう考えてもこの子には助けが必要。
できればすぐにでも保健所に通報してもらいたいところですが...
ついに誰かが動いた!
やっとのことで誰かが動物管理局に通報し、デカルブ郡の保健所がデンプシーを保護しました。保護当初、デンプシーは全身に疥癬(かいせん)と目の感染症を患っていたのです。出典:https://www.thedodo.com/dog-left-outside-store-mange-georgia-1904730945.html
疥癬とは犬や猫などの動物によく見られる皮膚の病気で、感染源はヒゼンダニというダニの寄生によるもの。
デンプシーの場合もかなり進行した状態ですが、更に進むと皮膚が固い石のようにガチガチに固まり、個体の素顔が分からなくなるほどの状態にまで悪化してしまいます。
つまり疥癬とは、一刻も早く治療を開始しなければ命を落としかねない、恐ろしい病気なのです。
痛々しい姿に涙
保健所のスタッフはアトランタを拠点に活動する愛護団体Friends to the Forlorn Pitbull Rescue(FFPR)に連絡を取りました。出典:https://www.thedodo.com/dog-left-outside-store-mange-georgia-1904730945.html
「デンプシーの体はかさぶただらけで全体的に赤みがかっていたの」FFPRのボランティアであるステイシー・グリーンウッドさんはそう振り返ります。
疥癬という病気は激しいかゆみを伴います。
それゆえに掻きむしってしまうと、その箇所が悪化するという悪循環の繰り返しになるのです。
ご覧のように、デンプシーも激しい痒みに耐えらず全身を掻きむしってしまったのでしょう。
赤くなった皮膚が実に痛々しく、心が痛みます。
苦しみからの解放