ひとりの女子高校生が、登下校中にある運命的な出逢いをしました。
 
 

「君、いつもここ通るよね?」

 
通い慣れた道。いつもの風景。
なんてことのない通過点だった場所が、彼女にとって特別なものになります。
 
それは、自分が通ると門の隙間から必死に顔を覗かせる、一匹のワンコとの出逢いがきっかけでした。
 
「こんにちは♪ボクとお友だちにならない?」
252388_1

出典 Twitter

 
無邪気な表情で見つめ、好意を示すワンコ。
 
「ひっ・・・・・・!」
 
しかし、一瞬驚いて、ジリジリと後ずさりをする女子高校生、エリサ・リー。
実は彼女はあまり犬が得意な人間ではありませんでした。
 
(吠えてこない・・・・・・かな。)
 
エリサの頭の中には、いままで出会ってきた犬の記憶が蘇ります。
自分が近付くと大声で吠える犬。犬。犬。
恐怖にたじろぐエリサ。
けれどこのワンコは真っ黒な瞳を光らせたまま、まっすぐにエリサを見つめ続けました。
 
(・・・・・・あれ?全然吠えない・・・・・・。)
 
それは、エルサが今まで抱いていた犬のイメージを打ち砕く出来事でした。
 
 
252388_2

出典 Twitter

 
 
「ずっと君とお話したかったんだ♪」

 
 
<!--nextpage-->

ひとりと一匹の距離が縮まったとき

 
その後もワンコはエリサが通るたび、ずっと狭い門の下から顔を出し続けました。
まだ微かに残る恐怖を感じつつも、エリサもワンコのことが気になります。
 
「ねぇ、触ってみようよ・・・・・・!」
 
そんな日々が繰り返されていた中、ある日エリサの友人がこう提案したのです。
“触る”とはもちろん、顔を覗かせるワンコのこと。
 
「私は・・・・・・。」
 
エリサが戸惑っていると、彼女の友人はすぐに決意を固め、門の下へ手を伸ばしました。
 
(あ!噛まれる・・・・・・!!)
 
友人の手先を見つめながら、思わずエリサは声をあげそうになります。
しかし・・・・・・
噛むどころか、ワンコは彼女の友人の指先を、やさしくぺロリと舐めました。
 
(・・・・・・!!)
 
 
それはエリサにとって特別な瞬間でした。
彼女はこの日から、ワンコのことを自身のツイッターにつぶやくようになりました。
 
 

楽しい日々

 
エリサが通って声をかければ、ワンコは喜びいっぱいの表情ですぐに顔を出してくれました。
そんなワンコの姿を見ると、エリサの顔も自然と笑顔になります。
 
そしてエリサは気付きました。
別れ際エリサが「バイバイ!」とワンコに言うと、決まってワンコは寂しそうな顔をするのです。
だから・・・・・・。
 
「またね!」
 
これがふたりの別れの合図になりました。
 
ちなみに。
連休でしばらく会わない日が続き、久しぶりにエリサがワンコの顔を覗くと、ワンコはこのような表情をしていました。
 
 
 
 
「寂しかったワン・・・・・・!」
 
 
穏やかなワンコに珍しい、ちょっと怒った顔。
でもそんな表情ですら、エリサは愛しいと思うようになりました。
 
 
 
 
「お友だちだよ。」

 
 
<!--nextpage-->

ワンコの名前

 
エリサがワンコと出会って数ヵ月後のことでした。
彼女がふと目にしたのは、飼い主と楽しそうに歩くゴールデンレトリバー。
 
(あの子に似てる・・・・・・。)
 
ぼんやりと見つめていたエリサの視点が、すぐにある一カ所に集まります。
 
(あの子と同じ、ピンク色の鼻だ!)
 
ほぼ毎日顔を会わせるワンコと、まったく同じ鼻の色。
思わずエルサは飼い主さんに声をかけます。この子の名前は?
 
「ラルフっていうのよ。」
 
ラルフ・・・・・・。
 
(君には、そんな素敵な名前があったんだね。)
 
 

絶対的に訪れる別れ

 
毎日のように顔を合わせるラルフ。
エリサのラルフとの日常を綴ったツイートは、またたく間に話題になりました。
 
「素敵な関係ね!」
 
しかし、エリサは来年で高校を卒業。
大学進学を考えているエリサは、もういままでのようにラルフと顔を合わせられなくなってしまいます。
 
“あと1年しかラルフと会えないなんて、寂しい。
 でも、ラルフにはちゃんと飼い主さんがいるんだから、大丈夫だよね。”
 
エリサはぽつりとそんな言葉をつぶやきます。
 
“私が大学にいっても、どうかラルフに声をかけてくれる新しいお友だちができますように。”
 
とっても寂しがり屋な、あの子だから。
 
 

巡り合わせ

 
別れを意識し、少し悲しさを感じていた彼女の元に、驚くべき人からメッセージが届きました。
それはなんと、ラルフの飼い主さんご本人。
 
“ラルフのツイート、全部読みました!素敵な投稿ですね!”
 
そしてラルフの飼い主さんは、このように続けました。
 
“エリサさんが投稿できないなら、エリサさんに代わって、私がラルフのことをお伝えしますよ”
 
 
 
 
ひとりと一匹の出逢いは、ひとりの心を癒して、一匹の毎日を豊かにしました。
ひとりと一匹の出逢いは、小さなつぶやきから多くの反響を呼び、たくさんの共感と感動を生みました。
 
また春がきても、絶対にこわくない。
やさしいこのワンコの顔を撫でながら、エリサはこの言葉をつぶやくのだと思います。
 
 
「またね。」
 
 
ずっと想っているよ。
 
 
・・・・・・どうかこれを見ているあなたにも、悲しみだけじゃない別れと、素敵な出逢いがありますように。
 
 
 
 

出典 YouTube

情報提供元:@Heaaart
記事名:「「君のこと待ってるワン!」女子高生と一匹のワンコの出逢いから生まれた幸せの連鎖とは?