新型コロナウイルスの影響で休校となり当然のように給食がストップ、供給されるはずの牛乳が宙に浮いてしまい余ってしまう事態になっております。そんな牛乳を大量に消費すべく古代のチーズ「蘇(そ)」がにわかに話題になり、令和の時代に「蘇」を再現する人が続出しているということで筆者も再現してみることにしました。

空前の「蘇」ブームが到来!?

コロナの影響で不要不急の外出を控え、さらに給食休止で余ってしまう牛乳の消費という状況が重なったことで「蘇」が注目を浴びることになりました。その「蘇」の作り方はいたって簡単!プライパンで牛乳を煮詰めるだけ!そう、煮詰めるだけなのです!

「蘇」を作ってみよう

まずは材料の紹介です。

材料(2人分)

牛乳 1,000ml(紙パック1本)

以上です!これだけで古代のチーズといわれる「蘇」を作ることが出来るのです!めちゃくちゃ時間はかかりますけど・・・というわけで早速作り始めます。牛乳といえば北海道ということで、北海道の雄「セイコーマート」の牛乳を準備しました!

普通に飲んでも最高に美味しいセイコーマートの「北海道牛乳」を、テフロン加工してある深めのフライパンに全部投入して火にかけます。強火から始めてふつふつとしてきたら中火に、それでも火が強ければ弱火に・・・沸騰してくると泡立って膜のようなものが表面に浮いてくるので、シリコンや木のヘラでフライパンを傷つけないように優しく混ぜます。

火を調節しながら15分ほど混ぜていると、みるみるうちに蒸発してカサが減ってきました。その間も焦げ付かないようにひたすら混ぜます。

30分混ぜて半分ほどの量になった時点で少し味見・・・お?これは甘みが強く出ていて、牧場で飲むようなホットミルクのような味だ!この時点でホットミルクとして飲むのもアリかも?かなり濃くて美味しいぞ。しかし!今回は「蘇」を作るのが目的なので泣く泣く作業を続けることにします。

同じ画像を見せられている読者の方もそろそろ飽きて来たころだと思いますが、筆者も真っ白な牛乳をひたすら煮詰めるという作業を1時間以上続けてきて飽きてきました。が、「蘇」の完成が間近なので頑張って混ぜ続けます・・・1時間10分で色がクリーム色になり、スクランブルエッグくらいの固さになりました、もう少し!

混ぜ続けて1時間20分、ようやくここまで来ました!耳たぶくらいの固さになって、斜めにしても崩れなければ火を止めてください。牛乳だけでこんな物体が出来るのかと少しだけ感動を覚えました。

粗熱をとったらラップに包んで形を整えます。どんな形でも問題ありませんが、筆者は後で切り分けることを考えてカマボコのような形にしてみました。冷蔵庫で約3時間冷やせば完成です!

ついに完成した「蘇」をいろんな味付けで食べてみる

冷蔵庫に入れて3時間、作り始めてから約4時間半でついに完成しました!包丁で切り分けようとすると、ちょうど一般的なプロセスチーズのような固さに仕上がっていました。見た目は焼いていない「ちんすこう」といったところです。

完成した「蘇」を一口食べてみると、ホロホロなのにしっとりしていてチーズよりも酸味がなく牛乳の自然な甘みが口の中に広がりました。美味しくないわけではないのですが、味が淡泊なため調味料をちょい足しして食べたほうがよさそうです。

というわけで最初に用意したのは「ケーキシロップ(メープル風味)」です。はちみつを用意したかったのですが、高価なので安価で手に入るケーキシロップというわけです。「蘇」にたっぷりとかけて・・・ん!これかなりウマいぞ!例えるならホロホロ崩れる手作りチーズケーキのような感じ。メープルの風味が広がった後に濃縮された牛乳の旨味がガツンと来る!これは正解!「蘇」にもぴったり!

次は「クレイジーソルト」をかけてみました。クレイジーソルトとは岩塩にハーブをプラスした調味料で、チーズにかけると本当に美味しいのです。では実食・・・もぐもぐ・・・うーん、不味くはないけどあえてコレをかける必要はないな。塩味は合うのですが、ハーブの風味が牛乳の良さを壊してしまう感じなので個人的に却下!

続いては「黒胡椒」をかけてみました。むむむ・・・全く期待していなかったのですが、濃厚な牛乳の風味と黒胡椒のスパイシーさが相まってあと引くウマさ。これはおつまみに最適!ドライ系のビールと一緒に口に入れれば旨味が倍増しそう。かなりの大穴ですが、これもウマい!

そして筆者の大本命「黒みつ」です!あ・・・優勝!間違いなく優勝!黒蜜の味わいと牛乳の風味が口の中いっぱいに広がって、脳内がパラダイス!「きな粉」を用意しておくべきだったと後悔してしまうほど黒蜜にピッタリです!!うめぇ!マジでいくらでも喰えちゃいますよ、これ。

そして番外編として「蘇」をトースターで焼いてみました。焼いた「蘇」は固くなるかと思いきや逆に柔らかくなって扱いに困ることになります。味も特に美味しくなるわけでもなく、ただただ熱くて柔らかい「蘇」が出来るというだけでした。個人差はあると思いますが、筆者としては焼くことに意味を感じられませんでした。

今回は家にあった調味料でいろいろな「蘇」の食べ方を試してみましたが、味を主張しない分いろんな調味料や食材と合わせることが出来そうです。ぜひ、あなただけの「蘇」の食べ方を模索してみてくださいね。

これは冗談でもなんでもないのですが「蘇」にいちばん合う飲み物は「牛乳」でした!騙されたと思って、ぜひ牛乳と一緒に味わってみてください。

最後に注意点なのですが、強火のままだと吹きこぼれるし焦げ付くので時間はかかりますが中火や弱火を駆使して作ることをおススメします。また、お子様と作る際はお子様と「蘇」の両方から目を離さないように気を付けた方がいいでしょう。

さあ、みんなで牛乳を消費して酪農家さんたちを救おうではありませんか!それでは素晴らしい牛乳ライフを!

画像掲載元:SS.ナオキ

情報提供元:秒刊SUNDAY
記事名:「簡単調理の古代のチーズ、蘇を作って牛乳を大量消費する方法