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「下野」←地名マニアにしか読めないかもしれない旧国名を表す難読漢字4選!



「下野」というこの漢字を見て「しもの」と読んだ方、残念ながらその読み方は正しくありません。。「下野(しもの)」という苗字の方はいらっしゃいますが、今回の漢字は旧国名(昔の行政区画の土地の呼び名)を表したものです。旧国名として読むときは別の読み方をします。時代劇などを見ていると、台詞の中にこの国の名前が出てきたりします。あなたはいくつ読むことができるでしょうか。


「下野」という旧国名は「しもつけ」と読みます。


「下野」は、現在の栃木県の旧国名です。今からおよそ1350年前に「下毛野国(しもつけぬのくに)」と「那須国(なすのくに)」が統一されて、現在の栃木県の原点となる「下野国(しもつけのくに)」ができたそうです。江戸時代には小藩が分立したそうですが、明治4年の廃藩置県後に栃木、宇都宮という2つの県が置かれ、明治9年には統合されて現在の栃木県となりました。



2個目の旧国名です。


「安房」という旧国名は何と読むでしょう。



「安房」という旧国名は「あわ」と読みます。


「安房」というのは現在の千葉県南部の旧国名です。斎部氏の一部が阿波(あわ 現在の徳島県)から移り住んだ場所を安房郡と名付けたとされています。養老2年(718年)に上総(かずさ)から分かれ、安房・平群・長狭・朝夷の四郡で一国となりました。明治4年の廃藩置県後は4県に分かれて、明治6年に千葉県の一部となりました。「安房」と「阿波」にはつながりがあったのですね。



3個目の旧国名です。


「遠江」という旧国名は何と読むでしょう。



「遠江」という旧国名は「とうとうみ」と読みます。


「遠江」というのは現在の静岡県大井川以西の旧国名です。「都(大和国)から見て遠くにある淡水の国」であることから「遠江」といわれたそうです。反対に「都から見て近くにある淡水の国」として、近淡海(琵琶湖)がある国のことを「近江」といったそうです。



最後の旧国名です。


「伯耆」という旧国名は何と読むでしょう。



「伯耆」という旧国名は「ほうき」と読みます。


「伯耆」というのは現在の鳥取県中西部の旧国名です。明治4年の廃藩置県後、「因幡国(いなばのくに)」、「伯耆国」、「播磨国(はりまのくに)の一部」が合体してして鳥取県となりました。しかし、この時出来た鳥取県は、後に鳥取県と島根県という2つの県に分かれました。最終的に「伯耆国」は、明治14年に鳥取県の中西部となりました。



時代劇などを見ていると時々耳にすることのある旧国名ですが、実際に漢字で示されてもなかなか読めないものではないでしょうか。今回は4個の旧国名を出題しましたが、その他の旧国名を調べてみるのも面白いかもしれませんね。あなたの住んでいる地域は、旧国名では何といわれていたのでしょうか。


難読漢字は人名、地名、果物名、野菜名等、様々な分野で多数見られます。漢字の問題一覧 の中にもたくさんの難読漢字の問題があります。

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