インド西部マハーラーシュトラ州の州都ムンバイは8月25日、ヒンズー教の神クリシュナの生誕祭で街中が盛り上がっている。クリシュナ生誕祭で欠かせないのが「人間ピラミッド」で、組み体操のように信徒が作るピラミッドによじ登り、空中に吊されたヨーグルトやバターミルクなどが入った壺を素手で割るのが古来からのしきたり。
 ムンバイではこれまで、ピラミッドの高さを競い合い、体重が軽い子どもをてっぺんに登らせていたが、転落などで毎年けが人が出ることも珍しくはなかった。インド最高裁は17日、18歳以下の少年にピラミッドに登ることを禁止し、高さを6メートルに制限した下級裁判所の裁定を支持する判断を下したが、ヒンズー教徒だけでなく地方議会議員もこの裁定に反発し、高さ15メートルのピラミッドを組んだ。

(インド、ムンバイ、8月25日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)
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