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フランスでは2015年11月、イスラム教過激派グループの襲撃で130人が命を落とし、今年の7月の革命記念日には南仏のニースで、同じく過激派がトラックを暴走させて85人が死亡した。
こうした事件を受けて、イスラム教徒に対して敏感になっている国民感情を背景に、ブルキニの着用はフランスが理念とする「世俗主義」に反するとして、カンヌ市が着用を禁止。これに倣って大西洋岸のル・テュケとオワ・プラージュ、地中海沿岸のルカートの3自治体もブルキニを禁止すると発表した。
ブルキニは、レバノン系オーストラリア人のデザイナーがイスラム教女性信者向けに考案した水着で、「ビキニ」と「ブルカ」を掛けあわせた造語。フランスは2011年、公共の場でのブルカ着用を禁止した。
カンヌのブルキニ着用は、9月1日から解禁される。
(オーストラリア、シドニー、8月24日、取材・動画:ロイター、日本語翻訳:アフロ)