故フランソワ・トリュフォー(Francois Truffaut)監督の「突然炎のごとく(Jules et Jim)」や、ルイ・マル(Louis Malle)監督の「死刑台のエレベーター(Lift to the Scaffold)」、ジョセフ・ロージー(Joseph Losey)監督の「エヴァの匂い(Eva)」など、批評家の絶賛を浴びた20世紀映画に数多く出演。1960年代の自由を体現する女優として輝き、ハスキーな声とはっとする美しさで観客たちをとりこにした。
1992年には「海を渡るジャンヌ(The Old Lady Who Walked in the Sea)」で、フランスのアカデミー賞(Academy Awards)に当たるセザール(Cesar)賞で最優秀女優賞を受賞。80代になっても現役を貫いていた。
ウェルズ監督の「オーソン・ウェルズのフォルスタッフ(Chimes at Midnight)」、ミケランジェロ・アントニオーニ(Michelangelo Antonioni)監督の「夜(La Notte)」、ルイス・ブニュエル(Luis Bunuel)監督の「小間使の日記(Diary of a Chambermaid)」など、偉大な監督たちの作品に次々と出演することになったのも、その生き生きとした反抗精神ゆえだった。映像は、2008年のカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)や、1955年当時のモローさん。(c)AFP/AFPBB News