はじめに


ハワイでのショッピングで外せないのが歴史あるハワイアンジュエリーです。この地では自然界に存在するすべてのものにマナ(超自然的な力、不思議な霊力)が宿る、と信じられています。いうなればロコにとってハワイアンジュエリーは、御守りのように身につけておく神聖なもの。

伝統的なデザインから現代アートまで扱うことで人気の「ロノ・オブ・ゴッド・ピース」は、日本のアーティストや俳優にも人気があるショップ。ここではハワイアンジュエリーの歴史から、この店ならではのおすすめデザインまで3つの魅力をご紹介しましょう。

文・photo/P.M.A.トライアングル

王朝最後の女王が広めた?ハワイアンジュエリーの歴史


150年の歴史と伝統を持つハワイアンジュエリー。それを世に広めたのはハワイ王朝最後の女王、リリウオカラニ女王(1838~1917)といわれています。当時、親交が深かったイギリスのビクトリア女王の夫であるアルバート王子の死を悼み、 “ホオマナオ・マウ(永遠の思い出)”と刻んだゴールドバングルを配下に作らせ、彼女は一生身に着けたとされています。

女王は親しい友人だったアトキンソン女史には“アロハ・オエ(あなたが愛されますように)”とバングルに刻んで贈呈。ハワイアンにとって、バングルはいつしか大切な人へ幸せを祈って贈る神聖なものになったのです。

ちなみにハワイアンジュエリーの正式な呼び名は「ハワイアン・エアルーム・ジュエリー」で、先祖代々の家宝という意味。150年も世代を越えて受け継がれています。

ロノの魅力①大量生産せず、すべて職人によるオーダーメイド


ハワイの神話に登場する四大神のうち、愛と平和の神「ロノ」をシンボルとして2005年にカラカウア通り沿いにオープンした「ロノ・オブ・ゴッド・ピース」。ワイキキに自社工場を持ち、熟練職人がすべての工程を手作業で行う、ハワイアンジュエリーの専門店です。

デザインはハワイの草花や波、イルカや樽などをモチーフにした伝統的なものから、現代感覚を活かしたスカルや釣り針型まで手掛けています。リングやペンダント、バングルのオーダーメイドも可能。

ロノの魅力②可愛すぎずクールなマリッジリングは男性も支持


ハワイアンジュエリーの中で圧倒的に人気なのが結婚指輪。ハワイで式を挙げたカップルが思い出に、と購入するケースが多いのです。「ロノ・オブ・ゴッド・ピース」には洗練されたデザインからユニセックスなものが多いので、男性でも身につけやすいリングも多くそろいます。

この世にふたりだけのものを作りたい、というこだわり派にはオーダーメイドを。店も「婚約指輪や結婚指輪は固定観念にとらわれず、ふたりが本当に好きなものを手にしてもらいたい」をコンセプトとしていますから、気軽に相談するとよいでしょう。

オーダーでは日本サイズで作成し、日本語ができるスタッフがサポートしてくれます。職人が丁寧に手彫りしたハワイアンスピリッツを感じるリングの内側に、互いにメッセージを刻み込んで永遠の愛を誓えるなんて素敵ですね。

ロノの魅力③チャームの意味や歴史も聞けてハワイが身近に!


日本ではイニシャル入りのペンダントが最近人気ですが、ハワイアンジュエリーなら愛する人への一生の宝物に変わります。画像のようにイニシャルに付けるモチーフに意味があり、プルメリアなら「気品」「親愛」「魅力」を表し、相手の幸せを願うものとしてプレゼントにぴったり。

他にもハイビスカスは「上品な美しさ」「繊細な美」という意味。ハワイ語でHonu(ホヌ)のウミガメは幸運を運んでくれる「海の守り神」です。危険や災いから身を守るのにふさわしいモチーフといえます。

ハワイアンジュエリーに使われる伝統のモチーフにはそれぞれ必ず意味があります。そこを教えずお客さんが気に入ったものだけ売るのではなく、ロノでは個々の由来を説明した上で相手にぴったりなものを勧めてくれるので安心ですよ。

◆ロノ・オブ・ゴッド・ピース/Lono God Of Peace
住所:2125 Kalakaua Ave.#7
電話番号:808-923-7770
営業時間:10:00~23:00
定休日:無休

ロノ・オブ・ゴッド・ピース



おわりに


ハワイアンジュエリーの中でもゴールドのバングルは母から娘へ、祖母から母へ、祖母から孫へと次世代に受け継がれていくもの、という意味があります。大切な人へ愛を込めてお守り代わりに身につけさせる神聖な逸品を、将来のためにもひとつ持っていたいですね。



情報提供元: 旅色プラス