はじめに


フランスのニースといえば、有名な観光地であり、保養地としても有名ですよね。
青い地中海と緑いっぱいの山に囲まれたニースは、オペラ座や美術館などの芸術面はもちろん、朝市やかわいいお店がたくさんある、ショッピングの面でも楽しめる街です。
今回は、そんな「ニースの街並み」の魅力や見どころをご紹介します。

フランスの絶景「ニース旧市街」とは?


ニース旧市街地は、地中海とコート・ダジュールに面した街です。
フランスの南東部に位置し、アルプ=マリティーム県の中心都市なんです。

観光地、保養地として有名なスポットで、観光やレジャー、イベントはもちろんのこと、市内には20件ほどのギャラリーや美術館があり、いろいろな楽しみ方ができる街でもあります。

リゾートとして訪れることはもちろんのこと、アートの旅をしたい方にもぴったりですよ♡

フランスの絶景「ニース旧市街」の歴史


ニースの歴史は紀元前5世紀ごろにまで遡り、古代ギリシャ人によって建設された街です。

紀元前2世紀からケルト系民族が定住を始めましたが、ローマ帝国の侵攻によって、ローマ領土となりました。

その後も、この地域を支配する国が何度か変わり、幾度となく戦争に苦しんだ歴史もあるんです。

1804年に住民投票によって、フランス帝国への帰属を決定しましたが、1815年のパリ条約によって、サヴォイア公国の領土となります。
しかし、1860年に再びニースはフランスに割譲されることとなり、現在に至りました。

ニース旧市街地は、美しさとは別に、戦争による悲しい過去もあったんですね。

フランスの絶景「ニース旧市街」のジャンヌダルク「セギュラーヌ」とは?


ニース旧市街の東端に、サン・トーギュスタン広場があります。
このサン・トーギュスタン広場は、観光客もほとんど訪れない場所ではありますが、実は“ニースのジャンヌダルク”と呼ばれる「セギュラーヌ」のモニュメントがあるんです。

時は15世紀、フランス・トルコ連合国軍とニースの間で戦争が起こります。
ニースは形勢が悪くなり、屈しかけました。

そこに女性が現れ、たった1人でフランス・トルコ連合国に立ち向かっていき、ニースの民衆を勝利に導いたといわれる伝説があるのです。
その女性こそが「セギュラーヌ」でした。

ちなみに、セギュラーヌのモニュメントが右手に持っているのが、トルコ兵を倒すときに使用したといわれている洗濯板。左手に持っているのは、トルコ兵を打ち破った際に手にした、トルコ軍の旗なんだとか。

洗濯屋の娘だったセギュラーヌが、洗濯板片手にトルコ兵を打ち負かしたわけですから、彼女に続こうと民衆たちが戦意を奮い立たせ、ニースの勝利のために戦ったのでしょう。

セギュラーヌを称えるお祭りも毎年開催されているので、併せてチェックしてみてはいかがでしょうか?

フランスの絶景「ニース旧市街」の見どころ


ニース旧市街地の見どころは、大通りのオペラ座や裁判所、そして教会などの美しい建造物が立ち並ぶ、高級リゾート風景です。

しかし一歩、迷路のような細い路地に入ると、庶民的な住宅が立ち並んでいます。

サレヤ広場では毎週火曜日から日曜日まで、花や野菜を売るマルシェが開かれており、地元の方や観光客でにぎわっていますよ。

月曜日には骨董市が開かれているので、掘り出しのアンティーク品が見つかるかもしれませんね。

そうした現地の方々の中に混ざって、その土地ならではの文化や生活に触れる旅も、素敵ですよね♡

フランスの絶景「ニース旧市街」のおすすめグルメ


ニース旧市街地に訪れたら、チェックしておきたいのが、ニースの名物料理「ソッカ」です。

ソッカとは、ひよこ豆の粉に、水とオリーブオイルと塩を加えて、大きな鉄板に乗せて焼いたガレットの様な食べ物なんですよ。

ソッカが食べられる、おすすめしたいお店が「Chez Rene Socca」です。
昼時にはたくさんのお客さんがソッカを買うために並んでおり、地元でも評判のお店となっています。

もし訪れる際は、お昼の時間帯より早めに来店するといいですね。

ほかにもニース名物の玉ねぎピザの「ピサラディエール」もあるため、伝統的なニース料理を食べたい方にぴったりですよ♪

◆Chez Rene Socca(シェ・レネ・ソッカ)
場所:1 rue Pairoliere, 06000 Nice, France
TEL:33 4 9392 0573
営業時間:8:00〜21:00

フランスの絶景「ニース旧市街」へ訪れる際の注意事項


ニースは、フランス本国のパリよりは治安がいいものの、バスや電車でのスリやひったくりに遭う可能性があります。

そのため、大量の現金をカバンに入れて持ち歩かないようにしましょう。

夜間に出かける際は必要最低限のお金だけを持ち、パスポートや残りの現金は、ホテルの金庫で保管するなどの自衛対策が必要となります。

また、公衆トイレが少ないので、カフェやデパートのトイレを利用することになります。
カフェのトイレを使用した場合は、飲み物を頼むのが暗黙の了解となっています。

デパートは小銭入れが置いてあるので、50サンティームから1ユーロの小銭を入れるようになっていますが、強制ではありません。

文化の違いがあるので、ルールを守って利用してくださいね♪

フランスの絶景「ニース旧市街」へのアクセス方法


続いて、ニース旧市街へのアクセス方法をご紹介します。

日本からは、コートー・ダジュール国際空港への直行便はないので、フランス・パリから電車移動が便利です。

TGV地中海線を利用して、パリから約5時間25分ほどでニースへ到着しますよ。
地中海線は毎日運航しているので、パリ観光と併せて観光したい方は利用するといいでしょう。

ちなみに、ニース旧市街地の観光ベストシーズンは、6月と9月です。
ホリデーシーズンほど人は多くなく、ホテル代も安くなっている点が魅力なんです。

冬場も地中海性気候による温暖環境で観光はできますが、オンシーズンしか空いてないお店もあるので、注意が必要ですよ。

フランスの絶景「ニース旧市街」と併せて訪れたいスポット


パリからニース旧市街へ向かうなら、パリ観光もしてみてはいかがですか?

ニース旧市街にもオペラ座はありますが、『オペラ座の怪人』の舞台となったオペラ座・ガルニエ宮の内部を見ておくといいでしょう♪

シーズン中はオペラはもちろん、バレエやクラシックのコンサートも公演されます。

また、建物自体が芸術的価値が高く、ガルニエ宮の見学だけでも満足できる場所ですよ。
有料のガイド付きの見学なら、より一層オペラ座の魅力を味わえます♡

おわりに


フランスのニース旧市街地にある入り組んだ小道は、とても魅力的な場所が多く、異国情緒あふれる佇まいが人々を魅了します。
表の高級リゾート地とは真逆の、下町感覚の街並みにハマってしまう方も多いようですね。
アートに触れながら、歴史と海に癒される旅を、ぜひ体験してみてください。




情報提供元: 旅色プラス