はじめに


岩手県の三陸鉄道の冬の風物詩となった「こたつ列車」は、暖かいこたつに入りながら、リアス式海岸を眺められる名物列車です。
寒い冬に、暖かいほっこり旅をしてみませんか?

「こたつ列車」とは①冬だけの特別運行


「こたつ列車」が走るのは、毎年12月から3月までの土・日・祝日と、1月3日~5日です。一日一往復で、久慈駅12:13分発~宮古駅13:54着、反対の宮古駅発は15:05発で、久慈駅に16:46分着となっています。

今年は12月17日から2017年3月26日まで運行予定。例年通り、1月3日~5日も運行するとのことです。

2両編成となっており、一般席は自由席ですがこたつ席は全席指定となっています。毎年話題になる人気の列車のため、乗車日の1ヶ月前から電話予約が可能。早めの問い合わせがおすすめですよ。

「こたつ列車」とは②100分間のこたつ旅行


三陸のリアス式海岸を走る、三陸鉄道北リアス線。「こたつ列車」は、北リアス線で運行をしています。

こたつ列車の車内は掘りごたつ式の座席が配置され、目的地に着くまでの100分間のんびり過ごすことができます。こたつは横に2人並んで入れるゆったり仕様なので、こたつで団欒しながら車窓を流れていくリアス式海岸の美しい景色を眺めれば、体だけでなく心まで温まりそうですね。

「こたつ列車」とは③「なもみ」も登場


「こたつ列車」は走行中にいくつかのトンネルを通過しますが、そのうちのどこかのトンネルで、車内の照明が一斉に消えることがあります。そこで、毎年恒例の「なもみ」が登場します。

「なもみ」とは、岩手県北部のお正月行事で、秋田の「なまはげ」と同じような風習です。真っ暗な中で松明のようなものを持った鬼面が現れて「なまけものはいねえか」と声を出して歩く様子は、大人でもびっくりして楽しめますよ!

「こたつ列車」とは④こたつでご飯


せっかく「こたつ列車」に乗車してこたつで団欒するのなら、なにか食べたくなってしまいますよね。そんなときのために、三陸の名物や名産がぎっしり詰め込まれたグルメを予約しておけば、三陸の魅力を一段と味わえます!

久慈発12:13の宮古行きの列車に乗車する場合は「うにあわび弁当」「うに丼」「ほたて弁当」を、宮古発15:05久慈行きの列車に乗車する場合は「想いをつなぐスイーツセット」として龍泉洞コーヒーと久慈のスイーツセットを予約することができます。

そのほか、車内販売で食べ物やお土産、三陸鉄道のグッズも買えるので、気の向くままにのんびりと列車の旅を満喫できますよ。

◆こたつ列車
運転日:12月17日~2017年3月26日の土・日・祝、1月3日~5日
時刻:久慈12:13→宮古13:54
宮古15:05→久慈16:46
※2月までの時刻。3月についてはダイヤ改正のため、若干の変更あり。
運賃:乗車区間の運賃(久慈―宮古だと片道1,850円)
指定席料金500円(指定席・こたつのみ)
特典:こたつ列車指定席乗車の場合、「こたつ列車乗車証明書」をプレゼント
指定席予約方法:1ヶ月前9時から受付開始(電話予約 0193-62-8900 受付時間 9:00~18:00)

こたつ列車



おわりに


NHK連続テレビ小説『あまちゃん』で列車や沿線の駅が使われて大人気になった三陸鉄道ですが、震災で大きな被害も受けました。
ついに2014年に全線復興したので、「こたつ列車」を楽しみながら、復興の支援ができたらいいですよね。



情報提供元: 旅色プラス