日本の空港として初めて、7月29日から成田空港第1ターミナル本館1階に設置された、外貨や日本円を電子マネーに交換できる端末「Travelers BOX(トラベラーズボックス)」。


日本円、米ドル、ユーロ、人民元の4種類の通貨を、iTunesやGoogle playなど、全12種類の電子マネー等に交換できる仕組み。一部を除いて硬貨にも対応しており、海外旅行帰りの日本人や日本旅行を終えた外国人の利用を想定している。早速、筆者も成田空港の「Travelers BOX」を体験してみた。


実は筆者、「Travelers BOX」を今春、ミラノの空港で体験している。その際には対応していなかった日本語も対応言語に加わっており、使い勝手は良くなっていると感じた。



対応する電子マネーは、「Facebook」、「Skype」、「VISA Prepaid」、「MasterCardPrepaid」、「Paypal」、「Viber」、「QIWI」、「Amazon.cn」、「Neteller」、「Skrill」、「Yandex Money」、「iTunes」の12種類。とはいえ、「iTunes」と「Amazon」、「Paypal」は日本のアカウントでは利用できず、日本人にとって馴染み深いものは、かろうじて「Facebook」と「Skype」であるといえよう。利便性は決して高くはなく、外国人向けという感じを受ける。



まずは交換を希望する電子マネーを選択し、メールアドレスを入力。その後に対応通貨を投入するだけ。



複数通貨を同時に入れることもでき、筆者は米ドルと日本円を同時に投入してみたが、正確に認識し、両替レートを提示。どの通貨であっても米ドルに換算されて、電子マネーになる。ちなみに、両替レートは10円は9セントだった。Googleの換算では10円=0.09789米ドルだったので、両替レートは決して悪く無い。日本円では5円と1円、米ドルでは10セント以下、ユーロでは5セント以下、人民元では1角は受け付けない。紙幣はほぼ全て受け付けができる。



交換完了後には紙は出力されず、メールは届くものの完了画面を撮影するように促されるので、注意が必要。ほぼ同時に交換完了メールも送付される。



同様のサービスは、ポケットチェンジが日本円、米ドル、ユーロの3通貨に対応する端末を羽田空港に今夏にも設置し、サービスを開始する計画。交通系電子マネーや楽天Edy、各国のAmazonギフト、LINEギフトにも対応する。メールアドレスの入力は不要。



その後、入力したアドレスに届いたメールに記載された、「Click here to complete your transaction」にアクセスする必要がある。メールは日本語であるものの、この部分はなぜか英語なので注意が必要だ。0.09米ドル相当のSkypeギフトの場合、まず国名を選択。



さらに、メールアドレスを入力する。



これで完了。2営業日以内にクーポンコードが送られる仕組み。Facebookのコードも同様だった。



その後、届いたメールにあるクーポンコードは1米ドル相当。0.09米ドルのはずが、約11倍に化けたことになる。



同様に、1.34米ドルだったはずのFacebookのGameCardも5米ドルに3倍以上増殖した。これはなんという錬金術なのだろうか。




あとはコードを入力すれば終わり。Facebookはメール記載のURLから、SkypeはSkypeのホームページから自身のアカウントでログイン後にコードを入力すれば反映される。


「TravelersBOX」はメールアドレスを2回入力する必要があるなど、結構面倒であるように感じる。対応する電子マネーの拡充を含め、今後のサービス改善に期待したい。


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情報提供元: Traicy