ANAグループのANAビジネスソリューションは、小型のAI通訳機「ポケトーク」を活用した訪日客接遇研修プログラム「ポケトーク de OMOTENASHI研修」を、宿泊施設や医療施設などの訪日客受け入れ企業・機関を対象に販売を始めた。



研修プログラムを担当するのはANAグループの客室乗務員や空港係員経験者。訪日客のおもてなしに必要な心構えと、ポケトークの基本操作から便利な使い方などをレクチャーする。



ANAビジネスソリューションは以前から、異文化対応力の向上などを目的とした研修プログラムを地方自治体などに向けて行なっているが、受講者からは外国語対応への不安の声が挙がっていた。同社によると、近年では訪日客の約8割が非英語圏からの観光客で、多言語によるコミュニケーション問題の解決が喫緊の課題となっている。こうした背景から、従来の研修内容にポケトークを導入した新たなプログラムを開発したという。





9月下旬からの展開を前に行われた説明会では、医療関係や鉄道関係など約20社が受講者として参加し、研修を体験した。前半では現役客室乗務員の講師が、接客の現場でのエピソードを交えながら異文化コミュニケーションのノウハウを解説。後半では4か国の訪日客役の外国人が加わり、ポケトークを使った接客のロールプレイを行なった。



ANAビジネスソリューションの柴田雄司代表取締役社長は、「より実戦的な研修内容を目指している。我々にとっても新たなチャレンジ」と語った。





情報提供元: Traicy
記事名:「 ANA、AI通訳機を活用した接遇研修プログラム展開