サスペンションは、ZF製の電子制御連続可変ダンパーのセンサーサンプリング周波数を従来の2kHzから20kHzへと10倍に高めた。前後サスペンションのロワボールジョイントやブッシュ見直しとの相乗効果で、特に荒れた路面での接地性や制振性が向上しており、TYPE Rが目標としてきた「クルマとの一体感/ダイレクト感」がいっそう増しているのも新型のポイントだ。
インテリアではステアリングホイール表皮を全面アルカンターラに刷新。そしてシフトノブ形状は長らく使われてきた球状からティアドロップ型へ回帰し、ノブ傾きを瞬時に認識しやすくしている、これは高い旋回Gがかかっているときの操作ミスを防ぐことが目的だ。
これら改良が施された新型シビックTYPE Rは今夏発売に向けティザーサイトが公開中だが、さらに国内向けは200台限定となる軽量化仕様Limited Editionが今秋、販売されることも同時に発表された。
〈ANATOMY 01〉エンジン冷却性能向上を目的とした変更
〈ANATOMY 02〉最小限のモディファイで大きな効果を実現
〈ANATOMY 03〉操舵追従性を高めるためのサスペンションの改良
〈ANATOMY 04〉厳しい条件下での正確な操作性を追求したノブ形状
〈ANATOMY 05〉握り心地に配慮し内部構造も同時に変更
■Specifications(マイナーチェンジ前モデルの参考値)
全長×全幅×全高:4560mm×1875mm×1435mm
ホイールベース:2700mm
車両重量:1390kg
エンジン:K20C
排気量:1995cc
ボア×ストローク:86.0×85.9mm
圧縮比:9.8
最高出力:235kW/6500rpm
最大トルク:400Nm/2500-4500rpm
トランスミッション:6速MT
サスペンション:Fストラット/Rマルチリンク
タイヤ:F245/30ZR20 R245/30ZR20
JC08モード燃費:12.8km/ℓ