WLTCモード燃費:23.2km/ℓ ※NA(FF車)


月間販売台数:1615台(7月〜12月平均値)




REPORT●工藤 貴宏(KUDO Takahiro)


PHOTO●中野 幸次(NAKANO Koji)/井上 誠(INOUE Makoto)


MODEL●住吉 衣史(SUMIYOSHI Fumie)[身長155㎝]




※本稿は2020年1月発売の「2020年 国産新型車のすべて」に掲載されたものを転載したものです。

標準車はシンプルな丸目ヘッドライトを採用した親しみやすいデザインを採用。一方のカスタムも愛着が持てる基本造形を共有しながら、角型ヘッドライトやドット模様を描く専用グリルなどを備え、大人っぽい上質感を演出している。

■L・Honda SENSING


全長×全幅×全高(㎜):3395×1475×1675


室内長×室内幅×室内高(㎜):2055×1350×1300


ホイールベース(㎜):2520


トレッド 前/後(㎜):1305/1305


車両重量(㎏):850


エンジン形式:直列3気筒DOHC


総排気量(㏄):658


最高出力(kW[㎰]/rpm):43[58]/7300


最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):65[6.6]/4800


燃料タンク容量(ℓ):27(レギュラー)


トランスミッション形式:CVT


駆動方式:FF


サスペンション 前:ストラット 後:車軸式


ブレーキ 前:ベンチレーテッドディスク 後:リーディングトレーリング


最小回転半径(m):4.5


WLTCモード燃費(㎞/ℓ):23.2


タイヤ・サイズ:155/65R14


車両本体価格:136万4000円

先進安全装備(Honda SENSING)

N-BOXからの進化はACCが渋滞対応の停止までとなり、衝突軽減ブレーキは夜間の歩行者認識性能が向上。横断する自転車認識機能もホンダ車で初めて加わった。

ボディカラー

※1は3万3000円高。 ※2は6万500円高。 ※3は8万2500円高。 ★は「N-WGN」専用色。 ☆は「N-WGNカスタム」専用色。 ▲はN-WGNの「L」系専用色。 △はN-WGNカスタムの「L」系専用色。

N-WGNの3つのポイント

1.画期的でアイデア満載のラゲッジ空間


2.独自技術でクラストップの出力を達成


3.毎日使う日用品のような扱いやすさ
全高:1675mm 全幅:1475mm
開口高:480mm ミラー・トゥ・ミラー:1825mm


全長:3395mm 最小回転半径:4.5m〜4.7m

先代と同様、ホイールベースはライバル勢と比べて最も長く、ゆとりのある室内の前後スペースを実現。フロアの低床化によってもたらされた荷室開口高の低さも特筆すべき特徴である。

エンジン&ホイール

VTECを採用した自然吸気エンジンとターボエンジンをラインナップ。WLTCモードで先代比約7%の低燃費化を達成した。ターボ車は触媒とその制御の改良により、優れた低排出ガス性能を実現している。

14インチスチールにはフルホイールキャップが備わり、オプションの2トーンカラーを選ぶと専用デザインとなる。

乗降性

〈前席〉シート高:635〜650mm ステップ高:350mm

乗り込みやすい座面の高さなのは当然として、驚かされるのは床面とサイドシルの関係。段差がないから足の出し入れがきわめてスムーズだ。

〈後席〉シート高:670mm ステップ高:350mm

N-BOXと違ってスライド式ではなくスイング式のドアを組み合わせ、ほぼ直角まで大きく開く。前席同様に床とサイドシルには段差がない構造だ。

インパネ

インパネは見る人に安心感を与えるような優しい造形。助手席前には運転席からも手が届きやすいワイドなオープントレーが備わる。ステアリングにはホンダの軽初となるテレスコピック機構も採用されている。

メーター

数字が大きく描かれた速度計を中央の見やすい位置にレイアウト。右側のマルチインフォメーションディスプレイにはさまざまな情報を表示する。

前席



トピックは軽自動車としては異例のハンドル前後調整機構(テレスコピック)の採用だが、それにとどまらず50㎜と幅の広いシートの高さ調整機能、ペダルレイアウトの煮詰めなどこだわりは徹底。すべて自然な運転姿勢を実現するためだ。

後席



楽に足を組めるほどの足元スペース。モデルカットはリヤシートを最後部へスライドした状態で、右の写真は最前部にセットした状態だが、足元は極端に狭くなるわけではない。N-BOXよりも低い天井だが、余裕があり大きな窓と併せて開放的だ。

うれしい装備

ペダルの配置やその動きまで改めて定義するなど、新型N-WGNは運転姿勢の理想を徹底追求。軽自動車では極めて珍しいハンドル前後調整機能を採用。軽自動車としては初代ダイハツ「コペン」以来の採用だ。

給油口のリッドはプッシュ式。運転席で操作して開けるのではなく、施錠していない状態で、リッドを押すと開く仕掛けでセルフ給油時に便利だ。

後席シートバックは左右独立のリクライニングを備えて、十数段階とかなり細かく調整できる。スライドは左右一体だ。

シートスライドを最前部にして座った状態。前席(写真は身長155㎝の女性の運転ポジションにあわせた状態)との間隔は十分に確保され、問題なく座れる。

電動式パーキングブレーキは、スイ ッチ操作なので力を入れなくてもブ レーキを掛けられるのもメリットのひとつ。ホールド機能も備える。
ホンダ車はナビに通信ユニットが標準搭載されるのみならず、通信料まで無料で使えるのが魅力。詳細な交通情報の入手などに利用できる。


シートを畳むことなく灯油タンク(奥行き約340㎜)を4つ積載できる。後席を前へスライドすれば、シートを畳まずにタイヤを4本積めるのも自慢だ。
ボード使用で効率良く荷物を積める。 ボードはスーパーのカートとほぼ同じ高さで荷物の移動が楽にできる。ボード下には2ℓボトル6 本入りの箱がふたつ置ける。


ラゲッジルーム

〈通常時〉最小幅:960mm 奥行き:320mm
〈後席格納時〉高さ:1060mm 最大奥行き:1410mm


後席を最後部にした状態の奥行きは300㎜以上を確保。低い床のおかげで天地高があるため積載能力でもライバルをリード。ボードから天井までの高さは810㎜。後席の背もたれはほぼ水平に倒れ、ボードとつながることで開口部から前席の後ろまでほとんど段差のない状態になる。

〈TOPICS〉助手席の乗り降りが楽な福祉車両もラインナップ

新型N-WGNには助手席が63°回転することで、足腰の弱った人でも乗り降りをしやすくする福祉車両も設定。助手席シート座面は専用形状となり、ドアと先端の間にゆとりを確保。折り畳み式のフットプレートも備わる。「G Honda SENSING」4WDが155万6280円。FFは142万5600円。

〈開発者コメント〉あなたのためだけに

バイヤーズガイド

質感の高いカスタムも魅力的だが、価格差を考慮すると標準タイプの方が俄然コストパフォーマンスが高い。「L・Honda SENSING」を選んで、お洒落な2トーンのボディカラーを組み合わせたい。自然吸気でも軽快に走れるが、坂の多い町に住んでいるなら、力強さが増す標準タイプの「L・ターボ Honda SENSING」もおすすめだ。

N-WGNもN-WGNカスタムも装備類やエンジンの設定が異なる3グレードをラインナップ。Honda SENSINGは全車に備わるが、「G」のみ非装着オプションも選択できる。N-WGNカスタムはステンレス製ドアベルトモール、テールゲートスポイラーなどを備える。

Custom L・ターボ Honda SENSING
L・Honda SENSING


情報提供元: MotorFan
記事名:「 〈ホンダ N-WGN〉日々の生活に溶け込む軽ワゴン【ひと目でわかる国産新型車の魅力】軽自動車レビュー