WLTCモード燃費:36.0km/ℓ ※「HYBRID X」


月間販売台数:NO DATA(未発売)




REPORT●工藤 貴宏(KUDO Takahiro)/塚田 勝弘(TSUKADA Katsuhiro)


PHOTO●宮門 秀行(MIYAKADO Hideyuki)/中野 幸次(NAKANO Koji)


MODEL●森脇 亜紗紀(MORIWAKI Asaki)[身長160㎝]




※本稿は2010年1月発売の「2020年 国産新型車のすべて」に掲載されたものを転載したものです。

おせち料理でお馴染みの黒豆をモチーフに、ぷくっとした丸みと凝縮感を表現。レッドやブルー、イエローなど華やかなボディカラーに加えて、ホワイトもしくはブラックルーフの2トーンもオプションで選べる。

■HYBRID X


全長×全幅×全高(㎜):3940×1695×1500


室内長×室内幅×室内高(㎜):1845×1430×1190


ホイールベース(㎜):2550


トレッド 前/後(㎜):1490/1485


車両重量(㎏):1050


エンジン形式:直列3気筒DOHC


総排気量(㏄):1490


エンジン最高出力(kW[㎰]/rpm):67[91]/5500


エンジン最大トルク(Nm[㎏m]/rpm):120[12.2]/3800-4800


モーター最高出力(kW[㎰]):59[80]


モーター最大トルク(Nm[㎏m]):141[14.4]


燃料タンク容量(ℓ):36(レギュラー)


トランスミッション形式:電気式無段変速機


駆動方式:FF


サスペンション:(前)ストラット (後)トーションビーム


ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク (後)リーディングトレーリング


最小回転半径(m):4.8


WLTCモード燃費(㎞/ℓ):36.0


タイヤ・サイズ:175/70R14


車両本体価格:199万8000円

先進安全装備(Toyota Safety Sense)

ミリ波レーダーと単眼カメラで前方を検知する安全装備を採用。夜間の歩行者や昼間の自転車運転者も検知する。前後誤発進抑制は「X“Bパッケージ”」と6速MT車を除いてオプションで装着可能。

ボディカラー

ヤリスの3つのポイント

1.小型車向けの新プラットフォームを採用


2.新開発の1.5ℓ直3エンジンとCVT


3.高度駐車支援システム「アドバンストパーク」

全高:1500㎜ 全幅:1695㎜
ミラー・トゥ・ミラー:2015㎜ 開口高:700㎜


全長:3940㎜ 最小回転半径:4.8m〜5.1m

街なかでの取り回しやすさに配慮した4mを下回るボディは、前屈みのキャビン、後方に向かって鋭く駆け上がっていくベルトライン、大きく膨らんだリヤフェンダーにより躍動感が演出されている。全車にロッカーモールを備えることで重心の低さを強調。

エンジン&ホイール

ハイブリッド車には新開発の1.5ℓダイナミックフォースエンジン(91㎰/12.2㎏m)を搭載。トルクの増加と熱効率の向上が図られており、力強い走りに加えて、WLTCモードで36.0㎞/ℓの低燃費も実現する。

オプションで16インチのアルミホイール&タイヤを装着できる。タイヤはブリヂストンの「エコピアEP15」。

乗降性

〈前席〉シート高:580mm ステップ高:365mm

前身のヴィッツに比べて着座位置を約20㎜低く設定してスポーティな運転感覚を追求。そのため、乗降時の身体の上下動は大きめになる。

〈後席〉シート高:620mm ステップ高:390mm

前席よりも着座位置が高いので身体の動きは少ないが、車体が小さく、ドアも大きく開かないため、足を通すスペースが若干窮屈な印象だ。

インパネ

操作性や視認性に配慮した位置にタッチパネルディスプレイを装備(「G」グレード以上は8インチ、「X」系は7インチ)。エアコンのスイッチも中央に集約するなど、シンプルかつ機能的なデザイン。

メーター

液晶ディスプレイの両脇に円形の液晶を配置して先進性を強調。右側の速度は数字が大きく視認性に優れる。「X」系はアナログメーターとなる。

前席



TNGA向けに開発された標準タイプのフレームを使いつつ、座面の角度やクッションをヤリスの運転姿勢に合わせて設計。欧州車的な硬めの着座感で、サーキット走行でも身体がズレないほど、しっかりと骨盤をサポートする。

後席



パッケージの変化に伴って、前後席間距離がヴィッツより37㎜減っているが、着座位置が高めなので足の収まりが良く、視界も良好。座面をえぐることで後席でも乗員の姿勢をしっかりと保持する。中央席のシートベルトは背もたれ内蔵式となった。

うれしい装備

「DCM」と呼ぶ通信ユニットを全車に標準で搭載。インターネット経由でクルマとスマホがつながる。遠隔操作でドアロックできるため、鍵を閉めたか不安になってもすぐに確認できる。

駐車支援システムの「アドバンストパーク」は、事前に駐車位置を記憶させておくだけで、自動で駐車をこなしてくれる。縦列駐車や白線のない位置にも対応。

事故などの緊急時にボタンを押せば、オペレーターにつながり、緊急車両の手配などのサポートを受けられる。
座面前端に壁を設けることでシートの上に置いた荷物が落下するのを防ぐ。傘やバッグなどを掛けておく切り欠きも用意されている。


乗降時に腰や足への負担を減らす回転シートをオプションとして用意。着座位置やスライド量は標準のシートと同等。

降りる時は最後端までスライドして足元のスペースを稼ぎ、乗り込んだ際はレバーを引くだけで設定した位置に素早く戻せる。

荷室を上下二段に分割するアジャスタブルデッキボードをオプションで設定。後席格納時は段差のないフラットなフロアとなる。
ハイブリッド車に備わるAC100Vコンセント。電子レンジやドライヤーなどが使える1500Wの大容量を誇り、災害時に頼もしい。


ラゲッジルーム

〈通常時〉最小幅:815mm 最大奥行き:680mm

〈後席格納時〉高さ:830mm 最大奥行き:1460mm

競合車よりも広いわけではないが、左右幅があることやホイールハウスの張り出しが少ないのは注目ポイント。ヴィッツと比べて背もたれより上の空間は狭いが、下の空間は同等。リヤシートを倒せば荷室を拡大できるが、アジャスタブルデッキボードなしだと130㎜ほどの段差が生じる。

使い勝手撮影車両データ

インテリアカラー:トープ 


オプション装備:16インチアルミホイール(切削光輝+ブラック塗装)/3灯式フルLEDヘッドランプ/他

〈TOPICS〉世界ラリー選手権から生まれた「GRヤリス」の先行予約が開始!!

東京オートサロンでワールドプレミアされた「GRヤリス」。3ドアのボディをはじめ、272㎰を発揮する1.6ℓ直3ターボや「GR-FOUR」と銘打つスポーツ4WDシステムなど、WRC(世界ラリー選手権)で培ったノウハウが惜しげもなく投入された本気のモデルだ。専用のBBS製鍛造アルミホイールなどが装備される「First Edition」の先行予約が6月30日(火)まで受付中だ。

〈開発者コメント〉クラスの枠をはるかに超えたクルマに仕上げました

バイヤーズガイド

「小さなクルマでも安全装備やコネクティビティなどは手を抜いていない」という開発陣からの声が頼もしいところ。“走り好き”にはMT仕様も大注目だが、日常生活で使うならハイブリッドが堅実。ハイブリッドの4WDは後輪がモーターで駆動される方式で、燃費も優れており、WLTCモードで30.2㎞/ℓを誇る。

ヤリスのパワートレーンは1.0ℓと1.5ℓのガソリン、1.5ℓのハイブリッドの全3種類。それぞれに松竹梅にあたる3グレードが設定されている。ちなみに、ハイブリッドの4WDはプリウスと同じ方式のE-Fourが搭載されている。

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情報提供元: MotorFan
記事名:「 〈トヨタ・ヤリス〉コンパクトカーに再び革命を起こす力作【ひと目でわかる国産新型車の魅力】