スバルは、2020年1月2日、米国ボーイング社向けにボーイング787型機1,000号機の中央翼ワークパッケージ(中央翼と主脚格納部を組立結合した出荷形態)を出荷した。

 ボーイング787型機は、世界で初めて主要構造に炭素繊維複合材を適用した旅客機であり、2007年1月10日に初号機を出荷 してから12年11か月での記録達成。スバルは開発初期段階から参画しており、中央翼の開発・製造および主脚格納部の統合パッケージを担当している。中央翼は、航空機の左右の主翼と前後の胴体をつなぎ荷重を支え、なおかつ燃料タンクとして機能する、機体の要となる部位。




 出荷に先立ち、2019年12月18日に、中央翼の組み立てを行っている当社航空宇宙カンパニー半田工場(愛知県半田市)において、パートナーであるボーイング社とともに完成記念式典を行った。




 SUBARU航空宇宙カンパニーは、航空機の完成機生産に加え、中央翼・主翼の開発・製造も主要事業の一つとしており、半田工場では、ボーイング社の大型旅客機「ボーイング777」、同機の後継機となる次世代大型旅客機「ボーイング777X」、中型旅客機「ボーイング787」、および防衛省の「固定翼哨戒機(P-1)」「輸送機(C-2)」の5機種の中央翼を生産している。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 スバル:ボーイング787型機中央翼の生産累計機数1000機を達成