そんなマクレーが現役時代に大ジャンプを魅せていたのが、ラリー・スウェーデンのSS、「ヴァルゴセン(Vargåsen stage)」にあるジャンピングスポットだ。そんなマクレーの偉業を称えるべく、ラリー・スウェーデンのオーガナイザーは、この「ヴァルゴセン」での飛距離がナンバーワンだったドライバーに、「コリンズ・クレスト賞(COLIN'S CREST AWARD)」を贈呈している。
そして2019年ラリー・スウェーデンのコリンズ・クレスト賞を受賞者したのは、41mを記録したTOYTOA GAZOO Racingのクリス・ミーク選手だ。
ミーク選手は、ラリー活動初期にコリン・マクレーから才能を認められ、ラリー活動の資金を援助されていた経緯もあり感動の受賞と思いきや、肝心のラリーのリザルトが総合6位だったこともあり、「ジャンプはショーのため。コーナはパン生地(稼ぎ)のため。(第3戦の)メキシコラリーでは、パンを焼くよ( “jumps are for show, corners are for dough”!! So we will be after the dough in Mexico." )」と、若干反省ぎみのコメントを残している。
一方、TOYOTA GAZOO Racingはこのラリー・スウェーデンでオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC 8号車)組が2019年シリーズ初優勝するとともに、ラリー・スウェーデンは2018年に引き続き2連勝となった。
ちなみに、これまでの最長距離は、2016年のアイヴィン・ブリニルドセンが記録した45mとなっている。
PHOTO: TOYOTA MOTOR CORPORATION
<ラリー・スウェーデン 最終リザルト>
1 オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ (トヨタ ヤリス WRC) 2h47m30.0s
2 エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム (シトロエン C3 WRC) +53.7s
3 ティエリー・ヌービル/ニコラス・ジルソー (ヒュンダイ i20クーペ WRC) +56.7s
6 クリス・ミーク/セブ・マーシャル (トヨタ ヤリス WRC) +1m38.8s
21 ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ (トヨタ ヤリス WRC) +14m44.4s