フロントグリルの開口部がヘッドライトの形状に合わせた六角形にデザインされているほか、ボディサイドのプレスラインがほぼ水平基調のシンプルな造形になっている。現行モデルがフロントからリヤへ向けて跳ね上がった大胆なラインとなっているので、新型はかなり落ち着いた雰囲気へと進化していることがわかる。
リヤはどうだろうか? テールランプが薄型で横長を強調したデザインとなったことでワイド&ローのシルエットを演出しているほか、ルーフラインの流れを生かしたリヤスポイラーを装着するなど、車格が一段階上がったような印象を受ける。
デザインが進化したことで空気抵抗を低減し、先代モデルのCd値0.25に対して0.24へと数値を好転させている。その結果、高速走行時でも風切り音が少なくなり、車内で会話を楽しむことになったという。
インテリアも質感が一気に高まり、メルセデス・ベンツの最新デザインへと大きく進化した。運転席から見ると、高精細の液晶パネルを2枚組み合わせたメーターが目を引く。上級モデルと異なるのは、10.25インチに7インチという異サイズパネルを組み合わせている点だ。ヘッドアップディスプレイはオプション設定となる。
リヤシートは40:20:40で分割されており、用途によって多彩にアレンジすることができる。トランク容量は、通常時の455リットルから、シートをすべて倒した状態で705リットルまで広がる。さらに、助手席を倒せば、1540リットルものスペースを手にすることができるという。
そのほか、新型Aクラスで話題のMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)、最上位モデルであるSクラス譲りの「インテリジェントドライブ」(安全運転支援システム)を搭載する。
モデルラインナップは、ガソリンが1.3ℓ 直4ターボでスペック違いの「B180」(136ps・200Nm)、「B200」(163ps・250Nm)のふたつで、7速DCTと組み合わせる。ディーゼルは、1.5リットル直4ターボの「B180d」(116ps・260Nm)、「B200d」(150ps・320Nm)が7速DCT と組み合わせるが、2.0リットル直4ターボの「B220d」(190ps・400Nm)のみ8速DCTとなる。
このように、新型Bクラスは現行モデルよりも高級感が増した「スポーツツアラー」としてデビューする。欧州での発売は2019年2月。日本市場への導入時期は明らかにされていないが、2019年には上陸することになるだろう。