JR西日本は、7月1日より山陰本線鳥取~出雲市駅間で運転する新たな観光列車「あめつち」を、米子市の後藤総合車両所運用検修センターで報道陣に公開した。

列車名「あめつち」は漢字では「天」と「地」と書く。山陰地方が舞台に神話が多く書かれている古事記の「天地(あまつち)の初発(はじめ)のとき」という書き出しに由来し列車名とした。



コンセプトは「ネイティブ・ジャパニーズ」。山陰地方は豊かな自然はもちろんのこと、神社、お酒、歌舞伎、相撲など日本文化の様々なルーツがあるとされ、また多くの神話が誕生した地。



外装は車体全体の紺碧色は山陰の美しい空や海を表現。全体をメタリックな色彩で仕上げ、神々しい雰囲気を表現。車体側面下部の「銀色」の帯模様は山陰の美しい山並みとたたら製鉄に因み日本刀の刃文を表現している。



内装は山陰の素材を生かしており、木目調のパネルを多用して白木の質感を表現している。

壁面や床の色は山陰の山や日本海を表現している。







車内は因州和紙や石州瓦など鳥取県、島根県の工芸品を使用している。



車内では山陰の豊かな自然の中で育まれた地産品や地元に因んだ食事、飲み物を提供する。



山陰の美しい風景、二本海と大山、宍道湖、斐伊川の区間において速度を落として運転する。




山陰出身のアーティストを起用し、チーム山陰でつくりあげていきたいと考え、コンセプトワーク・総合ディレクション・監修に島根県出雲市出身の映画監督錦織良成氏を起用、車両デザインの色彩担当に島根県松江市出身のアニメーション美術監督の吉田昇氏を起用した。

7月1日より主に土曜日、日曜日、月曜日に運転、運転時刻は鳥取9時発出雲市12時47分着、出雲市13時41分発鳥取17時36分着。2両編成59席。



情報提供元: Ex-Train