箱根登山鉄道の3000形「アレグラ号」が鉄道友の会「ローレル賞」を受賞し、11月8日に強羅駅で受賞式典が開催された。

ローレル賞は、ブルーリボン賞選考委員会によって選出され、前年に新しく製造された鉄道車両の中から製作意図、技術、デザインなどが優れた特徴ある車両が選定される。



ローレル賞を受賞した3000形「アレグラ号」は、伝統と現代性を併せ持ち、箱根の風景に溶け込むデザインをコンセプトに車両前面に大型ガラス、側面には上下に大きく広がる展望窓を採用。箱根登山鉄道初となるVVVFインバーター制御による使用電力の削減に加え、室内照明や前照灯にLED照明を採用、オイルフリー型の電動空気圧縮機の搭載など環境対策に取り組んでいる。

斬新な車両デザインや各種最新技術の採用などにより観光地「箱根」のイメージアップの一助となった点が高く評価された。



須田寛鉄道友の会会長から府川光夫箱根登山鉄道取締役社長へ表彰状が授与された。



久保敏鉄道友の会副会長から鈴木国男箱根登山鉄道専務取締役へ記念盾が授与された。



須田寛鉄道友の会会長、府川光夫箱根登山鉄道取締役社長、柚原誠鉄道友の会ブルーリボン賞ローレル賞選考委員長、牧島かれん衆議院議員、山口昇士箱根町町長、岡部憲明「岡部憲明アーキテクチャーネットワーク」代表、大木賢治箱根登山鉄道強羅管区長の7名によってテープカットが行われた。



車内では、須田寛鉄道友の会会長、府川光夫箱根登山鉄道取締役社長、岡部憲明「岡部憲明アーキテクチャーネットワーク」代表によって「ローレル賞プレート」の除幕が行われた。



11時19分、大木賢治強羅管区長、箱根強羅温泉のゆるキャラ「ごうらん」の出発合図で記念列車は強羅駅を出発した。 

なお、2015年の「ブルーリボン賞」は、JR東日本のE7系・JR西日本のW7系、「ローレル賞」は、箱根登山鉄道の3000形とJR東日本のEV-E301系が受賞した。



情報提供元: Ex-Train