ざっくり、こんな高速バス



  • パーソナルスペースが確保できる3列独立シート

  • リクライニングとフットレストで座り心地◎

  • 無料ドリンクなど乗客に優しいサービスも




琴平バスの「KOTOBUS EXPRESS(コトバスエクスプレス)」に乗車して、徳島から東京まで移動しました。



「KOTOBUS EXPRESS」は、周囲を気にせずに過ごせる3列独立型シートが特徴の高速バスです。



徳島から東京まで約10時間もの間バスに揺られるわけですから、快適さはとても大事なポイント。

実際に乗車してみた感想をレポートします!






JR徳島駅前から出発! バス乗り場を間違えないように注意



徳島駅の前は大きなロータリーになっており、高速バスはその中の複数のバス停から発着しています。



まずは今回乗車する「KOTOBUS EXPRESS」が出発する乗り場を確認しておきましょう。






注意したいのが、駅を背にして向かって左側に「高速バスのりば」の表示がありますが、KOTOBUS EXPRESSが到着するのはここではなく「徳島市バスのりば」の1番。

ちょうどロータリー中央部に位置しており、横断歩道を渡ってバス乗り場があるゾーンに向かいます。



少しややこしいので、乗り場を間違えてバスに乗り遅れないように注意しましょう。




徳島駅にある「徳島市バスのりば」から出発するので注意!


徳島駅前ロータリーにある「徳島市バスのりば」に向かおう


1番乗り場の柱に「KOTOBUS EXPRESS」と表示があれば、この乗り場で合っているという目印。



すぐ前にはベンチがありますが、夏や冬など外で待つのがつらい季節はJR徳島駅構内のベンチや、高速バスのりばにある待合室も利用できます。




「徳島市バスのりば」1番にあるKOTOBUS EXPRESSの表示が目印






同じ夜行バスが2便? 乗車時にも注意が必要



出発時間である22:08の3分前に、本日乗車する「KOTOBUS EXPRESS 704便」が到着。乗務員さんにチケットを見せ、必要であれば大きな荷物を預けて中に乗りこみます。



さて、ここでも注意したいポイントがひとつ。



まったく同じ乗り場、まったく同じ時刻に、まったく同じ行き先のKOTOBUS EXPRESS「702便」も到着していました。



乗務員さんがチケットを確認してくれるので、乗り間違えるということはないはずですが、慌てないようにバスに表示されている便名をチェックするようにしましょう。




同じく東京方面に向かう「702便」「704便」が同じ時間、同じ乗り場に到着






「KOTOBUS EXPRESS(コトバスエクスプレス)」車内の様子をレポート!




隣の人を気にせずに過ごせる3列シートの車内



定刻よりやや遅れての22:12に、コトバスはJR徳島駅を出発。



まずはシートまわりからチェックしていきます。






思い切り足を伸ばせるスペース広めの3列独立シート



   

シートのリクライニングは最大140度まで倒すことができます。また、前後のシートピッチは最大110cmあり、足元もゆったり。



シート幅は一般的ですが、頭を支えるヘッドレスト、ふくらはぎを支えるレッグレスト、足を乗せられるフットレストがついているため、背もたれを倒して足を上げるとすっぽり包み込まれる感覚で、かなり快適です。





頭から足先までひと続きに伸ばせるよう考えられたシート


シート上部には可動式の枕が。好きな位置に合わせられます

 



前の席との間のスペースが広めなので、思い切り足を伸ばして座れます


各シートの足元にはレッグレスト&フットレストが



フットレストは、汚れにくいコーティングがされているので、靴を履いたままで利用できるのも楽ちんです。

身体がすっぽり収まる感じでリクライニングが倒れるので、揺れが気にならず眠りやすく感じました。




靴を脱がずに使えるフットレストもポイントUP!






カーテンを閉めれば個室空間に



   

通路側にカーテンが付いており、閉めると空間がすっぽり覆われて個室感がアップ。

ただ、前後のシートとの間に仕切りはないので消灯後は光が漏れます。



筆者は消灯後、すぐ眠ってしまったため気になりませんでしたが、明るいのが苦手な人はアイマスクを持参しましょう。





カーテンを閉めた状態で椅子に座ると個室感がアップ


カーテンを降ろした状態






上質なブランケットにフリーWi-Fiと、充実の車内環境



   

シートに置いてあるブランケットは、マシュマロタッチの柔らかいもの。

長時間乗車する場合は、こういうちょっとの違いでグッと快適度が上がる気がします。




ふわふわの質感が心地よいマシュマロタッチのブランケット



左のひじかけには、電源コンセントとシートのリクライニングを調節するレバーが、右のひじかけにはドリンクホルダーの付いた簡易テーブルが収納されています。




スマホやパソコンに使える電源も分かりやすい場所に


テーブルはひじかけのなかに収納、使う時だけ出すタイプ。


シートの網ポケットには、ビニール袋と車内利用について書かれたパンフレットが入っていました。

シート周辺のコンセントの位置やリクライニングの使い方なども、網ポケットの上に説明が表示されています。



また、このバスは無料の車内Wi-Fiを完備。

メールアドレスの登録なども不要で、スマホやパソコンの設定画面からSSIDを選ぶだけで利用できます。これでネットサーフィンもラクラク!




仕事やゲームにも使える無料車内Wi-Fi完備


座席の前面についている網ポケットにはパンフレットが



頭上には、消灯後も使える手元を照らすブックライトと、空調の吹出口があります。




消灯後も使えるブックライトが頭上に






安心の車内トイレ付き&ドリンクサービスも



   

「KOTOBUS EXPRESS」は車内トイレ付きの車両です。トイレは車内中央の一段低いところにあり、階段を降りて入ります。

シートと同じ並びではないので、音が気になりづらい点が嬉しい配慮。



また、トイレに降りる階段のところにはドリンクコーナーが設けてあり、コーヒーやお茶が自由に飲めるようになっています。

車内トイレ付きのバスの場合は、サービスエリアでの休憩回数が少なくなるためでしょうか。のどが渇いたときに車内で水分補給ができるうれしいサービスです。



ただ、すべてホットドリンクであるため、揺れてこぼれては危険。移動中は避けて休憩時に利用するよう案内がありました。





紅茶、緑茶、コーヒーなどが自由に飲めるドリンクコーナー


紙コップの中に好みのドリンクを入れ、お湯を注ぐ仕組み
 

また、ドリンクコーナーの横には電源タップも設置してあります。

シートのコンセント1つで足りない場合は、ここで追加充電もできます。




ドリンクコーナーの上に置かれた充電用のタップ



さて、車内のチェックを終え、後は東京への到着を待つのみ。

シートを倒してフット&レッグレストを上げて身体を預けます。






徳島を出発し、東京へ向かってひた走る!



少しすると車内アナウンスで到着予定時間や注意事項の案内が。

いったん消灯した後は、乗客の眠りを妨げないよう休憩のときも車内アナウンスはしないそうです。

バスの前面に出発時刻が表示されるので、その時刻を目安に各自戻ってくるのがルールです。



そして、22:30に琴平バス徳島営業所とローソンがある「鳴門インター」バス停に到着。いったん休憩となりました。この先は移動時間が長くなるため、トイレに行っておきます。




出発時間はバスの前面に表示される



定刻22:50に鳴門インターを出発。

このあと最初に停車する横浜YCATまでは、休憩をのぞきひたすら走り続けます。



バスが動いてから再び電気が消え、一日の疲れと共にすぐ眠りにつきました。



*****



ハッと気がつくと、そこは海老名SA。時間は5:45。熟睡していてあっという間でした。

ここでは約15分間の滞在です。




サービスエリアの中でも規模が大きい海老名SA



その後、横浜駅YCATを経て、バスは7:55に目的地である「バスタ新宿」に到着しました!



道路状況の影響で、予定時刻の7:20より30分遅れての到着。それでも8時前には都内に戻ってこられるのだから便利です。




ぐっすり目覚めたら、もうバスタ新宿に到着






まとめ



今回、バスに乗車してすぐのことでしたが、私がリクライニングシートの使い方を間違えていたようで、乗務員さんに教えてもらう場面がありました。

声をかけていただき、丁寧&親切な説明をもらってひと安心。



小さなコミュニケーションかもしれませんが、優しく笑顔で応対していただいたことで、その後の長いバス時間がとても心地いいものになりました!



快適3列独立シートの「KOTOBUS EXPRESS(コトバスエクスプレス)」。

徳島~東京間は決して短い距離ではありませんが、快適に過ごせるバスのおかげで今日も一日、朝から元気に活動できそうです!






情報提供元: バスとりっぷ
記事名:「 熟睡しすぎて徳島→東京が一瞬! 琴平バス(コトバス)「KOTOBUS EXPRESS」は広めの3列独立シートに設備充実の高速バス