高速バス「サンシャインエクスプレス」全車両を紹介!

「サンシャインエクスプレス」は、「東京~京都・大阪」または「東京~京都・大阪・兵庫」を結ぶ長距離バス。えびす交通・みらい観光・サンシャインエクスプレスの3社で運行しています。

東京側では「東京駅」「バスタ新宿」へ、関西側では「京都駅」「高速長岡京」「大阪梅田」「神戸三宮」「篠山口駅」へ乗り入れています。

車両の座席パターンは、全部で4種類。「4列シート」「3列独立シート」×2、それから3列独立シートバスが不調のときにだけピンチヒッターで登場する「2階建てバス(3列独立シート)」です。

今回は、みらい観光・サンシャインエクスプレスで運行される4種類の全車両を比較解説。通常は登場しない「2階建てバス」も、特別に車内を撮影させてもらいました!

サンシャインエクスプレス外観。どのバスも外観デザインは同じ

なおサンシャインエクスプレスの全車両に共通するのが、車内に抗菌・抗ウイルスのオールチタン(AT254)施工済みであることと、車内Wi-Fiがないこと。また2022年7月現在は停止中ですが、本来はブランケットの貸し出しサービスがあります。

ブランケットは75×105サイズ。サービス再開が待たれますね!

車両の種類


4列シート(スタンダードシート)

まずはサンシャインエクスプレスのスタンダードシートである、4列シートをご紹介。こちらの車両が運行するルートは2パターン。「新宿・東京~京都・長岡京・大阪」(SN02)便と、「東京・新宿~大阪・(京都/関西発のみ)・三宮」(SN01/SN06)便です。

座席は横4列(最後列は5席)×縦12列、全47席。トイレはありません。

4列シート座席

リクライニングはこちら。奥が乗車時の状態、手前がリクライニングをすべて倒した状態です。

奥が通常、手前がリクライニング済、ざっくり約25度倒れます

座席周辺の設備はこちら。フットレスト・レッグレストはありませんが、前座席の下スペースが空いているので、足元は見た目より余裕あり。前座席の後ろ部分にはドリンクホルダーとUSBポートがあります。

足元の様子。座ってみると見た目よりゆとりあり
ドリンクホルダーとUSBポートは前座席背面

左右2列の座席の間にもカーテンあり。これがあると、知らない人と隣り合ったときの安心感が違いますよね。指定座席は、女性の隣席は必ず女性となります。

4列シートの間もカーテンで仕切られる

また4列シート車両は、運行時に外気導入モードとなり、車内換気を行いながら運行するのが特徴。二酸化炭素濃度モニターを設置し、満席状態でも車内空気が良好となるように管理されていますよ。

4列シートの運行便

※4列シート車両を運行しているのは以下の路線です。「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金が確認できます。

※2022年7月時点で運行している路線です


3列独立シート(ブルー/SN07便)

サンシャインエクスプレスの3列独立シートは2種類。車内の座席数は同じですが、設備に少々違いがあります。ブルーのシートの3列独立シート車両が走るのは「東京・新宿~京都・大阪・神戸」(SN07)便です。

3列独立シート(ブルー)の車内の様子

リクライニングはこちらの通り。かなりしっかりめに倒れてくれますよ。

乗車時の状態。初めからゆったり感あり
リクライニング・フットレスト・レッグレストをフルで出した状態

細かな周辺設備でもう1つの3列独立シートと最も異なるのは、そのヘッドレストの分厚さ! しっかり頭部をホールドしてくれるため、寝心地の良さが違います。

その他は3列独立シート共通で、各座席にフットレスト・レッグレスト・コンセント、車内中央にトイレがあります。

座席のヘッド部分はカバーを重ねて厚みを確保
フットレスト・レッグレストの連結。ドリンクホルダーもここ
コンセントは1座席に1つ。中央席は座席横に
車内中央付近にトイレ付き

3列独立シート(ブルー)の運行便(SN07)

※3列独立シート車両を運行しているのは以下の路線です。「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金が確認できます。

※2022年7月時点で運行している路線です


3列独立シート(ブラウン/SN04・SN08便)

もう1つのブラウンの3列独立シート車両はこちらです。運行するのは「新宿・東京~京都・大阪・(神戸/関西発のみ)」(SN04/SN08便)。

3列独立シート(ブラウン)の車内

シートがこちら。リクライニングの角度はブルーのシートと同じくらいです。フットレスト・レッグレストも完備。

通常時のシート
リクライニング・フットレスト・レッグレストを全部出すとこんな状態

周辺設備でブルーの3列独立シートと最も異なる特徴は、通路側のカーテン! こちらの車両はバスでは珍しい、ロールカーテンタイプなのです。通路側のカーテンが下せるので、しっかり隣と区切られている感じがしますよ。

その他3列独立シート共通で、各座席にフットレスト・レッグレスト・コンセント、車内中央にトイレがあります。

しっかり足が持ち上がるフットレスト・レッグレスト。ドリンクホルダーもここ
個別のロールカーテンは珍しい!
コンセントは座席の脇
車内中央部にトイレあり

3列独立シート(ブラウン)の運行便(SN04/SN08)

※3列独立シート車両を運行しているのは以下の路線です。「バス比較なび」にて、詳しい停留所と料金が確認できます。

※2022年7月時点で運行している路線です


2階建てバス(3列独立シート)

最後にご紹介するのは、2階建ての3列独立シート車両! 通常の3列独立シート車両のピンチヒッターとして使われるので、前もっての予約は不可。タイミングが合うときだけ乗れる、幻の車両です。

こちらの車両も、外観デザインは他のサンシャインエクスプレスと同じ。ただし2階建てバスのため、前方の入り口は乗務員用となり、乗客はバス中央部分から乗車する形です。

2階建てバスの扉は2カ所。後ろが乗客用
トイレは2階へ続く階段付近

2階建てバスの1階座席部分は手荷物置き場となり、通常の3列独立シートと同じ配置である2階部分に乗ることになります。ただし運転席がない分、シートは通常の3列独立シート席よりスペースがゆったり。しかも2階建てのため、通常の1階建てのバスよりバスの揺れも少なく快適なのです。
運よく乗れたら、お得感満載!

2階3列独立シートの座席

座席はこちら。他の3列独立シートと同じくらい、リクライニングは深くゆったりめ。フットレスト・レッグレスト完備なのも共通です。

通常時のシート。背もたれは薄いがヘッドはしっかり分厚くて寝やすそう
リクライニング・フットレスト・レッグレストを全て出したフルリラックス状態
前方席。前に少し物を置けるスペースがあって便利
フットレスト・レッグレスト。シートは手触り柔らかい
コンセントは座席の脇
窓際席(A・C席)はミニテーブルつき
※設備は都合により変更されることがあります
※紹介しているのは基本タイプです。繁忙期の増発便、車両の整備点検などにより異なる車両タイプの運行となる場合があります


シンプル・リーズナブルな「サンシャインエクスプレス」

サンシャインエクスプレスの車両は、くつろぎ重視でシンプル。車内Wi-Fiなどはありませんが、料金がリーズナブルなのが嬉しい特徴です。なんと東京~大阪間で、3列独立シート車両でも4,000円台から、4列シート車両なら2,000円台から乗車できる好価格!(料金は時期や状況によります)

また、バスはどのルートもほぼ「東京~京都・大阪」を通り、降車バス停もそれほど大きくは変わりません。なので3列独立シート車両か4列シート車両かを、ルートやバス停の違いではなく好みで選べるのも魅力ですね。

また、抗菌・抗ウイルス加工や車内換気など、目に見えない安全面にしっかり配慮されているのもポイント。ちなみに車内換気環境を二酸化炭素濃度モニターで視覚化する対策は、バス会社では日本初の試みだそうですよ。

ではでは、サンシャインエクスプレスでバス旅を楽しんでくださいね。

(陽月よつか)

情報提供元: バスとりっぷ
記事名:「 トイレ・コンセントはある? 高速バス「サンシャインエクスプレス」の4種類の車両を解説