近年のキャンプブームもあってか、アイテムの進化は目を見張るものがありますよね。一方で、昔からあって、長く使われているアイテムにも目を向けられるようになってきています。
長く愛されてきysアイテムには見た目の可愛さや無骨さがあり、それぞれに愛される理由があるものです。今回はそんなアイテムたちの中からいくつかを、2回に分けて、ご紹介します。


レトロ×星空、なんで?

これからの時期は湿度も下がり、空が澄んで見える機会が増えてきますよね。屋外で過ごすにも、厳冬期に比べて、過ごしやすかったりします。星空を見るにはとてもよい時期ではないでしょうか。秋の夜長に月見を楽しむのもよいものです。では、星空はどうでしょう?星空を楽しむには、いくつかの条件があります。代表的なものを紹介しておきます。

1. 空が暗いこと
街明かりから離れていることや、それを反射する雲がないこと、また、自分のいる場所の近くに強い光源がないことなどで、星のほのかな明かりも見ることができるようになってきます。満月の時などは、月が明るく、星が見えにくいこともあったりします。

2. 空気が澄んでいること
空気中のチリや埃など、さまざまな物質が少ないほど、星ははっきりと見ることができます。また湿度が下がり、大気中の水蒸気が減ることで、空気が澄んで、星が見やすくなります。似たようなことで、空気の影響が少なくなる、標高の高い場所も星が見やすくなります。

さて、では「なぜレトロなアイテムがよいか」というと…それは、最近の多くの道具の中で、あまり明るくないからというのが1番の理由でしょうか。また多くのテクノロジーなどの進化がある中で、古くから使われているアイテムは、少し面倒くささがありつつも、アナログ的な良さもあります。大きな自然を感じる時には、この気分的な要素がとても大きな役割となると思いませんか。


レトロアイテムその1. 飯盒

「飯盒」読めますか?「はんごう」と読みます。学校の野外活動で「飯盒炊爨(はんごうすいさん)」を行なったことがある人は多いのではないでしょうか。飯盒は調理器具のことです。扁平型の飯盒をイメージする人が多いかと思いますが、これは兵式飯盒というタイプで、元々は軍隊で使われていたもので、今でも自衛隊などで使われているそうです。他にも、有名になった「メスティン」も飯盒のひとつで、角型飯盒に分類されます。飯盒の良いところは、丈夫なので熱源をあまり選ばないこと。また多用途に利用ができることも魅力のひとつです。今回は、焚き火を利用して炊飯する方法をご紹介します。

☆白米(2合)の炊き方☆
1. 白米を計って飯盒に入れます。
※飯盒に付属している内蓋は2合、外蓋は3合の計量カップになるものがほとんどです。
2. 米を研いで、水を入れ、1時間ほど吸水させます。
※飯盒には、水加減を見るための印線がついていることがほとんどですので、説明書を読んでみてください。一般には米1に対して水は1.1〜1.2倍の量になります。
3. 焚き火の火が安定したら、飯盒をかけます。底面から側面へ、半分程度の高さの火が回る程度にします。短時間で沸騰させましょう。
4. 飯盒の蓋から泡がぶくぶくと噴き出てきたら、弱火程度の火力、鍋底に火が当たる程度にして、10分ほど炊きます。
5. 菜箸や木の棒などで、蓋を軽く押さえてみて、振動がなくなったら、炊き上がりです。
6. 火から下ろして、蓋がしっかりとしまったまま、上下を逆さに返します。10分ほど蒸らしたら出来上がりです。
※蒸らす際に、タオルなどで包むと保温性が上がり、よりふっくらと炊きあがります。

時間が変われば、見える景色も変化。自然の美しい色をぜひ楽しんでみては?
次回は灯りと熱源のアイテムをご紹介します。お楽しみに!

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 レトロなアイテムで、星空を楽しむキャンプはいかが?