6月に入りました。先週は、30℃を超える日もあり、夏の季節が訪れたことを実感されているのではないでしょうか。
本日6月2日は、「横浜カレー記念日」。日米修好通商条約の翌年1859年6月2日にこれまで開港されていた下田と函館に加え、横浜港・長崎港が開港しました。このため6月2日は「横浜港開港記念日」とされ、また開港にともないカレーが伝来したことを記念して「横浜カレー記念日」となりました。※諸説あります。
ですが、本格的に日本の家庭に広がることとなったきっかけは、学校給食のカレー。加えて、給食にカレーが導入された日を記念して1月22日が「カレーの日」とされています。
今月も、旬食材を確認しつつ、元気の出るカレー関連情報について見ていきましょう。

旬食材をグリルしてカレーにトッピング


6月の旬食材をチェックしよう

<野菜>
6月でそろそろ旬も終わり、食べておきたい野菜たちは以下の通りです。
アスパラガス、キャベツ、グリーンピース、クレソン、さやえんどう、山椒、じゃがいも、ぜんまい、そらまめ、ルッコラ、のびる

そして、まさに旬の野菜たちは下記です。いろどりも、香味も豊かで、お料理が楽しくなりますね。
カレーにあいそうな香味野菜や付け合わせもアレンジしてみましょう。

あしたば、きくらげ、しんしょうが、にんにく、レタス、いんげん、えだまめ、おくら、きゅうり、ししとう、大葉、ズッキーニ、つるむらさき、トマト、やなかしょうが、パプリカ、ピーマン、みょうが、らっきょう

<果物>
良い香りが漂ってきそうです。スイカもちらほら見かけます。
果実酒やジャムなどの手仕事が楽しい季節ですね。カレーにあわせて、自家製チャツネを作るのも楽しいかもしれません。

あんず、うめ、キウイ、さくらんぼ、なつみかん、パイナップル、びわ、マンゴー、メロン

<魚・海産物>
ほややムラサキウニの旬がはじまりました。
旬の魚介のアヒージョをつまみに、ビールなどが美味しい季節になりましたね。

あじ、アナゴ、あゆ、いさき、いぼだい、いわし、かじきまぐろ、かつお、かます、かわはぎ、かんぱち、きす、きびなご、さわら、すずき、どじょう、とびうお、めばる、アオリイカ、コウイカ、スルメイカ、くるまえび、さざえ、とりがい

見た目も可愛くうれしくなりますね


カレーよもやま話。よく聞くスパイス、ガラムマサラとは!?

カレーが日本に伝来した当初は文明開化を表すあこがれの料理でした。ルウの中に野菜(副菜)と肉や魚(主菜)が含まれ、ごはんと合わせることで主食も摂取できます。さらにスパイスの辛みで塩分を抑えつつ食欲を増進できることから、理にかなった食事として一般に広まりました。昭和に入ってカレールウが開発されたことも手伝って、日本中の家庭にカレーが浸透しました。
今や、ご当地や各国のカレーがレトルトで多種販売されており、様々な味を楽しめると同時に、防災食としてもかかせないものになっています。

海上自衛隊では、曜日の感覚がわからなくならないよう、金曜日がカレーの日とされており各艦オリジナルのカレーの味が公開されています。ご家庭でもぜひ、作ってみてはいかがでしょうか。

艦めし「カレー」(海上自衛隊レシピ)


さて、いちから美味しいカレーを作ることに挑戦する場合の最大のコツは、まずタマネギをよく炒めることにつきます。さらにカレーを美味しくする基本スパイスは、クミン、コリアンダー、ターメリック、赤唐辛子の4種類。それにカルダモンやシナモンなどのスパイス、ニンニク、ショウガを加えて、最後にガラムマサラを少しく加えるだけで、本場の味に近づきます。
スパイスの基本作用は大きく分けて、「香り付けや臭み消し」「辛味付け」「色付け」の3つに分けられます。この考え方を基本に、組み合わせるとよいですね。

カレーのスパイスでよく耳にするガラムマサラは、インドにおいては、ガラム=熱い、ホット(Hot)、マサラ=混ぜたものといった意味があり、各家庭、店によって秘伝のブレンドが異なります。お肉の下味や料理のアクセントとして加え、スパイシーな料理に使われる機会が多くなっています。日本でも市販のものを入手することができます。
アレンジのスパイスに何を加えるかということと、どのガラムマサラを加えるかの組み合わせで、自分流の味を探求していくのも奥深いですね。カレーの研究家やマニアの人のおすすめを試してみるのも面白いかもしれません。

●クミン:カレーの決め手となるスパイス。クミンを入れないカレーはホップが入っていないビールのようなものともいわれる
●コリアンダー:主に香り付けに使われ、肉の臭みを消し、塩味にまるみを与え、甘みを引き立てる
●唐辛子:カレーの辛みの主成分
●ターメリック:カレーの黄色をつけるスパイス。日本のウコン
●ガラムマサラ:ブレンドスパイス
〇シナモン:辛みをソフトにし全体に深みをつける
〇カルダモン:香りづけと肉の臭み消しに
〇クローブ:食欲を増進させる、カレースパイスの引き締め役
〇黒コショウ・白コショウ:料理の風味を豊かに
〇ナツメグ:甘い香りとほろ苦さを出したいときに
〇フェネグリーク:苦みとほのかな香り

参照:
横濱カレーミュージアム

少ない種類のスパイスでも、本格的な味わいに


カレーのおともやお酒のおつまみには定番のコレ!手作りならお好みの味に!

作り方は簡単で、食感もみずみずしく、しゃきしゃきに仕上がります。5日後から食べられますが、1か月後くらいが最も食べごろに!一度漬けたら日持ちするので、今から作るのはいかがでしょう?美味しくてとまりません。丁寧に自分で漬けたらっきょうが、気分をあげてくれる宝石のように見えてきます。

<材料>
らっきょう 1kg
塩 20g
赤唐辛子 2本
※甘酢
みりん 1カップ
砂糖 100g
塩 小さじ1
酢 3カップ

<作り方>
1、らっきょうは、泥がついているならざっと洗い、一粒ずつに分けて根と芽を切り落とす。
2、薄皮をむく。むきにくい場合は水につけながら気長に作業。
3、きれいに洗い、水気を丁寧に拭く。
4、塩を振ってよくもみ、冷蔵庫に一晩ねかせる。
5、大きな鍋に湯をわかし4をいれ、すぐにあげ広げ、手早く熱をとる。
6、煮沸消毒した保存瓶に、らっきょう、赤唐辛子、甘酢をいれ密封する。

※甘酢の作り方※
小鍋にみりんをいれ、煮立ったら弱火にし、5分煮詰める(約150ccになる)。熱いうちに砂糖と塩を加え、冷めてから酢をいれる。

参照:
栗原はるみ『haru_mi』夏 vol.20 扶桑社
食品成分データベース

らっきょうには、ビタミン、カリウム、水溶性食物繊維、アリシン等も含まれています

もうひとふんばりしたら、夜は何をしようかな?どんな週末にしようかな?この夏はどんな夏にしようかな?そんなささやかな未来のイメージが自分なりの発見のアンテナの感度をあげてくれます。
紫外線や暑さに注意しつつ、元気にすごしましょう。

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 カレー伝来の日。夏カレーの美味しい季節がやってきた!