今から131年前の1888年の4月13日、東京・上野に日本初の喫茶店「可否茶館」が開業しました。その日を記念して、「喫茶店の日」に制定されたそう。

『可否茶館」は、2階建ての洋館で、当時は最先端のトレンドスポットだったのでしょうね。残念ながら、現在は存在しません。

時は流れ1997年、全米人気チェーン店の「スターバックス」が日本に上陸、カフェブームが巻き起こり早20年あまり。ブームの真っ最中は街の小さな「喫茶店」が打撃を受けましたが、2010年代に入りカフェがすっかり定着し、再び「喫茶店」がじわじわと人気を取り戻しているようです。私たち利用者が用途に応じ「喫茶店」と「カフェ」をうまく使い分けられる時代に。ブーム再燃中の「喫茶店」でゆっくりレトロなメニューを楽しんでみませんか。

「カフェ」ブームもひと段落。ゆっくりと落ち着いた時間が流れる「喫茶店」の魅力が再び見直されていますね


厚切りトースト、ナポリタン…「喫茶店」メニューがブームです

今、巷は空前の高級食パンブーム。毎週のようにメディアに取り上げられ、人気店には行列が。この大ブームで、喫茶店の定番メニュー「厚切りトースト」や「サンドイッチ」などにも注目が集まっています。また、みんな大好きなナポリタンやオムライスも人気のルーツは「喫茶店」。どちらもあの赤くて甘いケチャップをたっぷり使っているのがポイントです。おしゃれにトマトソースやデミグラスソースを使ったものももちろん美味しいですが、そちらは本格的なレストランに任せて、やはり喫茶店で味わいたいのは懐かしいあのケチャップ味な気がします。

空前の「食パン」ブームで、「喫茶店フード」も大人気に

喫茶店フードといえば、やっぱりこんレトロなナポリタン!


名古屋式モーニング

喫茶店の朝の定番メニューといえば「モーニング」。独自の喫茶店文化を進化させてきた名古屋の人気チェーン店「コメダ珈琲」が関東に初出店したのは2003年のことだそう。名古屋式モーニングは、朝の決められた時間帯にコーヒーを注文すると、トーストや卵料理などが無料で付いてくる、というスタイル。関東でも元々喫茶店のお得なモーニングメニューは定着していましたが、この「コメダ珈琲」の名古屋式モーニングが話題となり、全国的な喫茶店ブームに拍車がかかりました。筆者も喫茶店のモーニングが大好きで、休日などに時折利用しますが、コーヒーの良い香りとシンプルなトーストや卵の組合せは、1日のスタートにぴったりな、ホッとするメニューですね。

おしゃれなカフェで飲む最新のマシンで入れたカフェラテももちろん美味しいですが、レトロな喫茶店で一杯一杯マスターが淹れてくれる香り高いコーヒーもまた格別です。「喫茶店の日」を迎えたこの週末は喫茶店でゆったりと流れる時間と美味しいコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

「モーニング」日本独自の喫茶店メニューですね

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 喫茶店ブームふたたび⁉4月13日は「喫茶店の日」